イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

アニメ感想日記 15/06/15

シドニアの騎士 第九惑星戦役:第10話『進入』
イザナ君がメインヒロインに躍り出たと思ったら、あっという間に死亡フラグを建てるアニメもそろそろ終盤。
今までガッツリラブコメしていた反動か、ほぼ戦争シーンだけで進む展開となりました。
10本指の加護でクレバーにやり過ごすイザナ君には安心したけど、まさかの紅天蛾再登場で救出班の緊張感はいざ増す流れ。
この主役クラスへのプロテクトの薄さ、『いつ死ぬかわかんない感じ』が世界設定と合っており、シドニア怠けねぇなって感じです。

いかに世界最強兵器のつむぎとツーマンセルだとはいえ、ガウナの巣である敵惑星に単騎で突っ込んで生存する辺り、谷風は完全に英雄になってしまったのだなぁ。
それを支える新機体のインチキ耐久性とか、ちょっとロボアニメっぽくて良かったです。
かなり絶望的な状況なのに、嬉々として新技術の解説始める整備班のマッドっぷりが良い。

お話全体の流れとしてはアクションシーンのど真ん中であり、予断を許さない所。
紅天蛾との対決がどうなるかとか、イザナ君と合流できるのかとか、気になるポイントを残したまま次回に引きました。
さてはてどう転ぶのやら、楽しみに待ちますわ。

 

・プリパラ:第49話『いもうとよ』
プリパラ製作陣の核弾頭、ふでやす&ナベシンコンビが『メインの話も一段落着いたし、やりたいだけやりきるサブの話やろうぜ!!』と暴走した、ウサギメイン回でした。
サブタイトルはかぐや姫南こうせつの方)の引用だし、日の高いうちから風俗ネタだし、クマの株は下がりっぱなしだし、ホントやりたい放題だったな。
まぁクマに比べてあんまいい所なかったウサギが、ちゃんとポイント稼ぐ話がこのタイミングで挟まるのはいい流れだと思います。

今回最大の見所はやっぱりクマの下衆っぷりだと思うわけで、『お前の兄貴、仕事場では年下のメスガキにこき使われてるぜ』お前の兄貴、特殊なプレイで喘いでるぜ』などなど、やり過ぎ感満載でした。
『親友の策略にハマって、デリヘル呼んだら妹が来たでござる』っていうのは、いかに女児アニフィルターかけてるとはいえギリギリアウトな流れ。
そしてこうしてメインに持ってこられると、ネコ姉さんの根性ドグサレビッチ女っぷりは凄いな……。

汚い大人たちはさておき、純真なアイドルたちは持ち前のピュアネスで妹を浄化し、話は収まるべく所に収まってました。
らぁらの姉属性を活かして、妹の前でアヘ顔晒したダメ兄貴の株を戻す流れはまるで女児向けアニメみたいに純真だった。
どんなにドグサレた展開になろうとも、いい話で落とすプリパラの豪腕はすごく好きです。
あとウサギに対するそふぃの態度が、過去の経験を踏まえてかすげー冷淡なのが面白かった。
まぁ色々あったからね……そう簡単には割り切れないよね……。

メインエピソードの合間の息抜きとして、意外なキャラの掘り下げとして、良くまとまった話でした。
性風俗関係の描写がアクセル踏み過ぎだったが、まぁこのアニメプリパラだからね。
そして次回早速新キャラ投入で新章へ……って、顔見世でヤギ語しか喋ってないよこのチロリアンプリンセス!!
5クール目もキチガイエンジンはバンバンふかしてくれそうなので、今から楽しみですネ。

 


・Go! プリンセスプリキュア:第20話『カナタと再会!? いざ、ホープキングダムへ!』
夏本番を前にトワイ様を善堕ちさせるべく、色々と状況が整う回。
今回しっかりと地固めをやったので、トワイ加入前のバトルはとても盛り上がりそうですね……って所で来週はお休み。
フフフ……ニチアサの敵はいつでも、マラソンとゴルフと甲子園さ……。

今回ははるかとカナタに出番を絞った造りになっており、特にプリキュアとは離れた所で戦っているカナタの事情が良く分かる回になってました。
話の中心にいるトワイライトがカナタの妹なので、ここでカナタの話をするただの設定説明で終わらず、話しの盛り上がりにつながる情報になるタイミング。
後まぁカナタ王子メインヒロインだからね、ここらへんで掘り下げておかないと、お話が痩せるわね。

そんなタイミングで公開されたのは、妹トワとの強い絆と、それを投影してのはるかとの繋がり。
ともすれば妹の代用品にもなりかねない関係なんですが、はるかははるかとして尊重している感じがあってグッド。
堕落する前のディオスとウテナの関係みたいっすね。
敵襲は捌くし、情報は握りこまないし、不意打ちも切り返すし、とにかくカナタは優秀だなぁ……。
聞いてるのか神よ。(いつでも前作同立ち位置のキャラを殴っていくスタイル)


天真爛漫で赤髪のトワと、ツンツン真っ黒お姫様のトワイの外見が全然似てないのに、『トワ! 俺の妹のトワじゃないか!!』とカナタがぶっ込んだシーンが面白すぎまし。
が、冷静に考えると顔貌が一切面影をなくすくらいの時間、他人の家のガキ拉致って自分色に染め上げたディスピア様の悪辣さがヤバい。
そんなトワイの真実を一発で見抜くカナタ王子は、戦闘能力だけではなくものを見る目も鍛えあげられてんだなぁ。
現実では初対面のフローラのことも、一発ではるかって見抜いたし。
いや、やっぱりエア妹してそうなトワキチ疑惑は持ち上がるけどさ、あの変わりっぷり。

ブラックプリンセスに変貌したトワイはどう見てもクンタラ仮面ですが、カラーリングやらトンガリ加減やら、闇の母であるディスピア様の影響が強く感じられる、いいデザインだと思います。
あのコスチュームを見て解るように、トワイライトは母・ディスピアと自分を強く同一視しているわけで、ここの繋がりを断つことが、ベビーターンにおいては重要な気がします。
再来週の決戦への期待がガンガン高まる、いい流れだったと思います。

今回『グランプリンセスを目指す』という目標がはるかと一致していることが明らかになったので、ここらへんも活用するのかな?
18話でグランプリンセスの意味や価値を再定義し、物語的な意義を強めてあるのが、今回(そして今後)効いている気がします。
天才型ライバルキャラと努力型主人公の間に、強い共通点がある関係は古典的ながら、やっぱり良いですね。
トワ時代はグランプリンセスを目指していたってことは、トワイライトの血統主義はやっぱディスピア様の薫陶の結果なんだなぁ。


登場人物を絞って深く描写することで、元から高値をつけていたカナタ株が、天井超えてバカ上がりする回でした。
カナタメインのお話を今回やり切ったことで、トワイメインの次回に持ち越さない効果もあるしね。
はるかを馬から降ろすシーン一つとってもジェントルであり、『強く、正しく、美しい』王族に一番近いのはカナタ王子なんじゃね? と思わざるをえないな。
……セバス以来のXYプリキュア爆誕か……フフフ……。(報われない期待を抱くマン)