ポプテピピックを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
アバンギャルドとポピュラーのダンスが、ついに終わる。最終話ってことでコスト制限解除ッ! 再放送でもバリバリ変奏して、今までのネタもきっちり使い切って、最後の最後までぶっちぎりクソアニメ!!
思い切り殴ってきてるのに満足感がある、良い最終回でした。
というわけで、1クールかけてきた『ポプテピピック』が内破しないギリギリを攻めつつ、しっかり終わらせる最終回であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
色んな才能が集まって、色んな表現が暴れまわって、でもひとつである。トンチキメディアとしての楽しさ、強さが全開になる、まさに集大成。とっても良かったと思います。
百合とループはオタクの大好物なので、まどか☆マギカ(最終回のメンツだと”セーラームーン”あるいは”ミンキーモモ”か)的運命百合として作品を考察していた方たちも大満足な、ループ&ループ大脱出オチも、実写のパワー勝負で強引に飲ませにきた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
元ネタとしては、異世界の使者たる如月ルヰ役・蒼井翔太が、プリズムラッシュを仕掛けながら時空のカベを蹴破り、プリズムのきらめきを開放して少女を救った…というネタなのかな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
蒼井くんがアイドルやってると、やっぱ僕はトミー思い出す。”運気上昇イエローパンチ”歌って~(ウチワ振りつつ)
唐突な実写でぶん殴りつつ、実写割り込み声優ネタ自体は第2話でやっていて、なおかつダンスも歌もきっちり仕上げてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
おフザケで茶化しているように見えて、ボーンはしっかり仕上げ、客に失礼なことはしない。本気で顔面にクソをなすりつける、このアニメらしい終わりだったと思う。
前衛を演じきったこのアニメは、常にネタ切れと戦っていたように思う。あるいは派手な味への『慣れ≒飽き』か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
エグい味付けはインパクトがあるが、舌が慣れるのも早い。変えるべきところは変えつつ、愛着を産ませてなれさせる部分ではそうして。非常に細やかな調整で、何とか走ってきた。
その終着点たる今回、第1話のリフレインを土台に据え、放送作品の外に出た事前広告、メインビジュアル、竹書房との出資関係などなど、意識して作ってきたメタネタも使い切って、キッチリ壮大な感じで走った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
ループとしては頭と尻尾しか繋がってないんだけど、そこが繋がっていれば十分ループである。
放送延期が仕込んだネタなのか、本気で事故ったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
キンレコのインサイダーではない僕らには伺いしれない事情も含め、作品を取り巻く状況を効果的に操作し、配置しておいて、ネタに使い切る。
今回の陰謀パートは、キール議長をわざわざ引っ張ってきた事含めて、このアニメらしい周到さに満ちていた
陰謀団が叫んだ『オールハイル・スターチャイルド!』がなんか生々しくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
16年に消滅したスタチャブランドを、どうにかキングに復活させたい社内政治がポプテを巻き込んだという戯画だと見ると、中二病臭い煙幕の奥にもう一個ネタが有る感じ。そういうムダ読みさせる楽しさも、ちゃんと仕込む、
『最後だし派手に行くぜッ!』感は声優方面でも大暴れで、小山茉美さんがセラムンネタ振るたびに「それ隣の人のッス…」とツッコんでしまった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
ハムタロサァンも本人だし、ジョージと速水さんも大暴れだし、やっぱ声優が暴れまわると楽しくなるアニメだったなぁ。
ポプテの功績はたくさんあるが、『オッサン二人が可愛い声を出しながらキャイキャイしているのを見ると、体調が良くなる』という発見も、その一つだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
ホント、全身の毛穴からオッサニウムを摂取できるいい機会で最高でした。ポプピピを演じることで、自動的にイチャコラするのが良いんだよな。
ABリピートで構成され、それに慣れてしまった視聴者を、いい具合に殴りつけるBパートでの変奏も、予算使い切り体制で多めに。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
『ボブネが裏切りやがった!』という感想は、AB同じものを律儀に作ってくれたAC部への、ヘンテコな信頼感が生み出す感想だろう。キモいつまらん言いつつ、好きになってるのだ
トンチキな不条理ギャグ・アンソロジー(あるいはメジャーではない手法による、アニメーション集成)に、声優やパロディというポップなネタをぶち込みかき混ぜ叩きつける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
そんな勝負に最後まで付き合ってくれた視聴者は、この作品を好きになってくれているはずだ。だから、少し変える。
その少しの変化に気づいて、ブーブー言い(という、供給側から規定された『楽しみ方のスタイル』もお行儀よく守って)つつ、騒いで楽しんでくれるに違いない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
そういう読みと願いが、たっぷり詰まった大暴れだった。『飽き』を巧く撹拌し、愛着を加速させる手筋。コスト高そー。
そんなわけで、ポプテも終わりである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
アレだけいろいろやりつつ、『あー、終わった終わった』という感じになるのは、第1話と最終話、事前宣伝に仕込んだ『なんか壮大なサーガっぽい雰囲気』がきっちり機能した証明だと思う。
それできっちり終わらせて、『あー楽しかった』と思えるよう、意を尽くす
この終わり方自体が、すごーく真面目にクソを作り、クソと罵倒されることを己から望んで差し出してきたこのアニメのスタイルを、如実に示しているように思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
本気で仕上げて、頭を使って、文脈と雰囲気を読んで、その努力を隠しながら差し出す。
そのおずおずとした仕草が、ちょっと計算がはみ出してしまう不器用な非才も含めて、僕はとても好きでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
徹底的にキッチリやりつつ、それを表には出さないよう、真面目な顔が見えて観客が醒めないよう走る。コメディアンの矜持と真面目さが、みっしり詰まったお話だったと思う。
個人の才に全てを賭ける大博打ではなく、ポップな宣伝工作、印象操作をあらゆる場所に張り巡らせ、勝てる状況を作ってから勝ちに行く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
手法として、あるいは内実としてポピュラーではないが、しかし強い実力のある才能をガンガン表に出して、衆目に晒す。関心ではなく、身近な楽しみとして消費する。
才覚のキュレーションとしても、かなり誠実で攻めた作品だったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
このクソアニメの評判を足場に、砂絵アニメやフェルトアニメや高速紙芝居といった、セルアニメではない『アニメ』への目が開いた人が一人でもいるなら、それはとんでもなく凄いことだと思う。
そういう勝負ができるのも、ポプ子とピピ美がキャラとして立っているから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
外見や性別はおろか、種族や存在概念自体を書き換えても『あ、ポプピピ』と判る暴力主義女子高生たちは、トンチキで多彩なお話にキッチリ芯を入れて、話を立たせてくれた。
陰謀団がポプピピDisッてる時、僕はちょっとイラッとした。『クソクソ言っていいの俺らだけっしょ』みたいな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
そういう共犯意識を、キャラと作品に作れたのは凄いことだなぁ、と思う。ギガバイオレンスに大暴れしつつも、なんか仲良しこよしな二人が、やっぱり好きになっていたのだ。
その強さを信じ、また加速させるために、毎回声優をとっかえひっかえ、アドリブ多めで大暴れさせる作りも大成功。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
パーツを配置しておけば、オタクは勝手に文脈を読む。そうすると、読んだ手間を穴埋めするべく、作品を好きになる。声優チェンジは、オタクの生態をよく見きった作戦だったと思う。
SNSであっという間に文脈が消費・共有される時代を見据えて、放送タイミングをきっちり揃えきったこと。バズって燃やされること含めて、クソアニメの消費スタイルに取り込んだこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
作品を取り巻く消費全体をしっかり見据え、必要な場所に据えるプロデュースの手腕が輝くアニメでもあったなぁ。
それが成立しうるのも、中身をちゃんと作ったから。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
ちょっとマジメすぎるスペネコ含め、作るべきものはきっちり仕上げる誠実さを、『これ、クソですから』という気楽さで梱包して、しっかりお届けする。
そういうシャイネスが、最終話までしっかり続いたのは本当に凄いと思う。
自分たちが見据え信じて作ったたものを、どう届けるかまでしっかり見据えた、いいクソアニメでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
ネタが多すぎて些末な文脈読みに終始しそうなもんだが、なんだかんだキャラの躍動、お話の味わいという根源を(時に文句言いつつ)楽しめて、とても良かった。
それはパロディとかおフザケとか、真っ向勝負を避けた諧謔を更に半周ひねって、なんかこーピュアな本気にたどり着きたいという熱気が、アニメにちゃんとあったからだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
あらゆるカルチャーが相対化され、『サブ』にならざるを得ないコピー時代。そこで何を、どう届けるか。
答えの出ない悩ましい問だけども、そこに一つ、本気のクソをひりだして叩きつけてくれたような感じを受けた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年3月24日
いいアニメだったなぁ…ちゃんと終わった(感じがする)のが、非常に良い。やっぱ『なんか壮大なムード』醸し出すのは大事だなぁ。そのための装置を組み上げておくのも。