ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
ホルマジオとの死闘を制し、次なる決戦の地は死都・ポンペイッ!
知性と兇猛を同居させたフーゴは”マン・イン・ザ・ミラー”の世界に囚われ、ジョルノとアバッキオの譲れぬ想いが衝突する。
廃滅の街に紫煙がたなびく時、生き残るのは俺たちか、お前らかッ!
そんな感じの、VSイルーゾォ開幕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
いきなりスタンド攻撃を食らってチームが分断され、フーゴVSイルーゾォのスタンドバトル、ジョルノVSアバッキオの信念バトルが、鏡の裏と表で同時進行する形だ。
フーゴメインと思いきや、実は新入りと古参、理想主義者と現実主義者の戦いも元気なのよね。
唐突に鏡に食われ、スタンド能力を剥奪される。イルーゾォの能力は三部・四部のモダンホラーテイストをよく活かす、魅力的な力だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
無条件に味方すら巻き込むパープルヘイズと、自分が望んだものだけを引きずり込むマン・イン・ザ・ミラー。マッチアップは綺麗に鏡合わせである。
フーゴは今回初めてスポットライトが当たる形だが、初登場の時俺の可愛いナランチャをボッコにしていたキレ芸は、今回も健在。リアルに嫌な先輩だな、運転してる時のフーゴ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
その凶暴さは、スタンドにしっかり反映されている
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もうこの泡吹いてる外見だけで超やべーわけで、マジでやばい獣を知性派の仮面の奥に隠しているのが、一発で分る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
その凶暴さはギャングにとっては利点でもあり、しかし仲間を傷つけるなら仇にもなる。力をいかに制御するか。”悪”を主役に据えた五部らしいスタンド、キャラクターと言える。
アニメ特有のオリジン早堀り&追加は今回も健在で、過去が色濃く描写されていた。勉強してたら、両親が後ろでジョジョ立ちして”圧”かけてくるって…そら歪むよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
決定的な転落は”恥知らずのパープルヘイズ”とはまた違った形で保管され、色々面白い。潔癖症的行動ってそういう…。
教授を殴り倒した時に壁にかかっているのは、紫のバラ。花言葉の”尊敬””誇り”が血に塗れた瞬間を上手く象徴しつつ、”紫”で”薔薇”だからな…まぁホモセクシュアリティのアイコンだよね。
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…フーゴでBL、超やりにくくなった?
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薄汚れた性欲をなすりつけられ、キレる。鏡の外のパープルヘイズが後に行う暴発を先取りしたフーゴは、薄暗い闇に足を進める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
かつてナランチャやアバッキオが堕ちた、絶望の淵。ここから這い上がって、ナランチャにパスタ食わせたと思うと、なかなか感慨深いものがある。https://t.co/KKJ7DgKNbl
パンを万引きしたナランチャと同じように、フーゴもメシを食い逃げしようとする。魂の荒廃を不適切な食事で表すフード理論的表現は、五部アニメの特徴かもなぁ…好きな方向性。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
そして他の仲間と同じように、俺らのリーダー・ブチャラティが差し出してくれた手を取ることで、少年は道を定める。
ほんと後出しで描写が積まれるほどに『なんでペロペロマンに…』と言いたくなる良い男ぶりである。『面白いやつだ…』って、乙女ゲーのセリフじゃん完全…奪ってよ! 力の限りアタイを!!(唐突にブチャラティの女に覚醒するオッサン)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
モテるだろうなぁブチャさんマジ…。
固めの盃と言った風情で、二人がチームになるテーブルにはエスプレッソが乗っかっている。
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知性も凶暴さも、全てを絞り出してまるごと飲む覚悟。毒入りの盃を、ぐいと飲み干す器量。
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差し出された手が救いに見えたのなら、もう命を預けるしかない。ブチャラティの人間力もぐんと引き上がる、良いアニオリであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
理想が腐っていない時のブチャは、出会う人出会う人を輝き直させ、望むものを与える。そんなブチャを再生させたゴールドEが、どれだけいい仕事していたかよく判るね。
イルーゾォの世界でなぶられつつ、フーゴは勝負を投げず、凶暴なスタンドを殺戮ではなく、情報伝達のために使おうとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
それをどう受け止め、どう対応していくか。鏡はフーゴの能力と人格だけでなく、アバッキオとジョルノの信念も露わにしていく。
アバッキオのツンツンしつつジョルノを気にかけているところ、ミッションのためには犠牲をいとわないところ、年功序列を大事にするところは、『ギャングになっても警官なんだな…』という感じがして、微笑ましくも少しさみしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
スタンドを描くだけではなく、こういう人格描写も手抜かりはない。
望む結果を手に入れるためには、途中の犠牲を気にしない。その”覚悟”はギャングスタに必要なものだが、黄金の新入りはそれ以上のものを貪欲に求める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
”鍵”を見つける。敵を倒す。
フーゴを助ける。ギャングをやりつつ、人として恥じることのない生き方を貫く。
既に諦めてしまったものたちの先を生き、実現困難な理想を追い求める。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
その姿に魂が躍動するのは、まだ諦めきっていないからだ。
かつてブチャラティと出会い、チームになった時に差し出されたのと同じ、貪欲で清らかな希望の光。青臭く甘っちょろい、気高き理想。
それを諦めかけたら同僚が死んじゃって、自分の魂も腐りかけて、雨の中傘をかけてくれた男のためだけにギャングをやってるアバッキオとしては、ジョルノの生き様はあまりに眩しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
激しく衝突するのも、その奥に自分が手放したもの、それでも諦めきれないものを見ているからではないか。
21歳と15歳という年齢差が、かなりいい感じに効いている衝突だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
ほんとアバッキオのツンデレは天下一品で、先週のアゴクイに引き続いて乳首当てゲームしたり、おっぱい絞り上げたり…速く法規制したほうが良いよ!
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犠牲よりもミッションを優先するアバッキオの行動は、ジョルノへのいらだちと同時に、ミッションも犠牲も両方達成できなかった自分への怒りがあると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
抑えきれない獣を抱えているのは、フーゴだけではないのだろう。その魂がどこに行き着き、どう決着するか。やっぱアバッキオ好きだなぁ…。
鏡の中のフーゴはバイオテロにうってつけのスタンドをなんとか制御して、”仲間”に情報と信頼を預けようとしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
その真意を受け取った行動としては、ジョルノのほうが”正しい”んだけども、”現実”をより多く知る先輩として、アバッキオの行動も間違いばかりじゃない。
このバチバチとしたジレンマが、ジョルノをチームに馴染ませ、ツンデレ警官の信頼を少しずつ引き寄せると考えると、異常な世界でのスタンドバトルとはまた違った楽しみが、グルグルと立ち上ってくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
イルーゾォが一方的な嬲り殺し人間すぎて、フーゴを引き立てる鏡としてはあんま良くないのよね…。
それも今後バトルが激化する中で、色々地金が見えてくるところでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年12月22日
鏡の中と外、二つに分割されたチームは、けして一枚岩ではない。その信頼が真実のものか、衝突の果てに魂の結びつきはあるのか。
死都ポンペイ決戦、いい具合に”熱い”です。来週も楽しみ。