マリアナフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
魔法学院には恋が潜む。
竜神と人類種、二人の姫が穏やかに日々を過ごす学園では、少しのトラブルがスパイス。異常にリッチな画面の中で、静かに静かに、吐息と視線が流れていく。
その先に何が待っているのか。まだ全然わからんッ!
サイゲ資産大量投入、3年前に死んだはずの短編アニメがUSATの墓穴から蘇ったッッッ!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
そんな感じのマリアナフレンズ、第一話である。話の起伏は特にねぇ! 超リッチな画面の中で、既に出会いを果たした女と女が服を着替えて交流する。そんだけだ!
ほんと話の運びは在りし日のUSATを思わせるテンポ(特に”彼女と彼女の猫”)で、懐かしくもあり、『やっぱあの形態の放送枠、圧縮率高く色んな物見れるから復活しねーかな…』と思ったりもする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
とまれ、今だ継承者の出てこないUSATの空気が三年越しに大復活、雰囲気重点、ストーリーは特になしである
いつ番場先生が”Arrival of Fear”とともに着弾するか気が気ではないが、こっちはアーバン奇獣ホラーではなくファンタジー学園百合なので、特にヤバヤバな事件とかは起きない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
図書館に封じられていたフェニックスが復活し、その対処は省略され、女と女が目線を交わすダシに使われる。
全ては異世界と女の身体感のために! そういう欲望が色濃く焼き付くフィルムであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
龍人の衣装構造、身体構造を気合を入れて描写しすぎだよ! ありがとう!(尻尾のある女の子がかなり好きな人間。なぜか分からんけども尻尾娘を見ると体温が上がる)
動作が全体的にゆっくり丁寧で、音響も衣擦れや吐息を細やかに捉え、世界の解像度が高い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
ファンタジーでこれをやられると異質な世界が眼の前に広がる錯覚に陥り、奇妙な失見当と興奮が背骨から湧き上がってくる。バハジェネとかメイドインアビス、宝石の国に似た感覚やな
そうやって解像度を上げた世界で何をするかというと、女と女がその蠱惑的肉体を誇示し、静かに受け止めるばかりである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
ミスマッチ。過剰なクオリティ。
そうなるか、質が起伏のなさを突破し奇っ怪な独自性がアニメに宿るか。まだまだ見えない。
とりあえず人間の動きにもサイゲマネーが多量にぶっこまれ、表現力が高いのはよーくわかった。目線の芝居が非常に細やかで、どんだけぶっ込んでんだって感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
その細やかさが重量のある感情と結びつくと、非常に好みの味付け…なのだが、今回は軽いスケッチだった。
竜人娘と姫様がどういう出会いをして、今のまったりチラチラお互いを見つめる距離感にたどり着いたか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
相当美味しいところをぶっ飛ばして作品の軽量化を図っておるわけだが、食べたいのはまずそこでしょッッッ! って感じだ。原作やれって話なのかもだが。
いい感じのライティングと凝った美術設定に溺れ続けるのも気持ちがいいけども、まぁ10分だろうが百合やおいだろうが、何らかフックできる足場は欲しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
個人個人どこに指が引っかかるかは当然違うが、感情が鮮明に焼き付く瞬間は早めに見たい。
本音を早く言えッッ! 心の中に飼ってるだろ獣をッ!
今後話しが展開する中で、そういうものがむき出しになる瞬間があるかも知れないし、無いかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
魔法学園は”蓬莱学園”よろしくだだっ広いっぽいので、色んな冒険シチュエーションを高速疾走する感じでもいいけどね。ダンジョンアタック、ドラゴン退治、スワッシュバックラー…ウウッ、見たい!
高級食材が大量に転がってるけども、それをどう料理するかはまだ魅せない。ただ素材の味が相当リッチなのはしっかり判らせる。そういう感じの第一話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
服の描写に金入れてるので、ナオンの生肉があんま下品にならず、奇妙な透明感が生まれていたのはパワーで勝負に勝った感じがあるな。
今後どういう組み合わせと味付けで、この立地な素材を料理に変えていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
今回見せた軽い味のアミューズ・ブーシェを延々出し続けるのか、濃い口の女女感情メインディッシュを出すか、心を高揚させる冒険ワインで楽しませるか。
今後のメニューに期待が高まる出だし。来週も楽しみです。
追記 リッチな素材、どういう方向にも転がせられる自由度を活かして、どんくらいの味付けでコースを印象づけてくるか。シェフのヴィジョンと腕前に期待。
マリフレ追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
全体的に起伏の薄い展開だったが、所々異常に情念のこもった絵が顔を見せて、今後への期待、クオリティに溺れる快楽を高めてくれた。
やっぱリッチな美術とレイアウトの情報量を飽食するのは楽しいなぁ~~(アニメ放蕩貴族)
©「マナリアフレンズ」製作委員会 pic.twitter.com/cQGNNlTQBZ
今脳みそがダイヤモンドフレンズカップ体制なので、女と女を比翼の鳥が見守る構図を出されると即座に鐘と汽笛が鳴り響く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
あのくらいの直線勝負まで過剰にドラマティックにしても、世界観の作り込み強度、女と女の感情劇場が受け止めてくれる作りだとは思う。
しかし”やがて君になる”みたいな、出汁の味を活かしたほのかな感じに仕上げたいのかもしれないし、ここら辺は今後を見たいところである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
じわっとした語り口で魅せ切るには現状苦味が弱い気がするので、過去編なり感情すれ違い擦過傷なり、どっかで影を落としたほうが好みかなぁ…さてはて。
やが君アニメは一見の清涼感を、ドロっと濃厚な矛盾した感情、死に誘う毒に抗えないエロティシズムで裏打ちすることで、異質なオリジナリティを歌いきった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月20日
それは24分という時間があってこその調理だったと思う。尺は半分、どう使いどういう味わいを出すか。面白くなってきたゾ。