風が強く吹いている を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
暑い夏が終わり、静かに運命の日が迫る。
箱根駅伝予選会、運命の地・立川。そこに赴くまでの三週間は、穏やかに、静かに、しかし熱く過ぎていく。雨中の決戦で、アオタケの青年達は何とぶつかり、何と出会うのか。
かくして、幕が上がる。
というわけで新章開幕、ここからは箱根まで一気! …とは行かないだろう、アオタケの秋である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
予選会にピークを持ってくるべく、静かに状況を進めるエピソードであったが、細かいクスグリとか種まきとかも丁寧で、このアニメらしい運び。
ド素人チームがゴツゴツぶつかるフェイズは大体終わっているので、終盤を引っ張るネタをチラ見せするタイミングでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
葉菜ちゃん中心の恋、ユキ先輩の家庭事情、何よりも”走り”そのもの。色んなものが胎動しつつ、まだまだ炸裂には至らない。その静かな予兆、確かな予感。
恋バナに悶えるムサがキモいが、葉菜ちゃんは相変わらず可愛かった。ただの駅伝サーの姫で終わらず、とにかく人数が少ないアオタケのマネジとして、観客を超えた協力をしっかりやってくれる所がいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
練習に付き合う内に、サポーターの駅伝リテラシーが上がってる描写とか好きよ。
世間的な注目も集まってきて、プレッシャーとの戦いも本格化。しかし夏合宿で実力とモチベーションを共有したアオタケは、早々簡単には負けない…はず。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
”日テレ”と実名出して、スポンサー関係も本物使えるのは放送局の妙味だよなぁ…生っぽくて、凄く良い。
ツダケン声のメディアさんが興味本位でかき回すのか、はたまた真摯さを見せるのか。アニメ独自のアレンジが多く、また有効でもあるので、どうイジってくるか読みきれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
カケルの過去を心配するほど視野の広がったユキが、抱える家族という爆弾も。
ユキ先輩はチームのリアリストとして、地頭が図抜けたIQ担当として、脇をビシッと締める美味しい立ち位置。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
ここで個別エピソードを回し、感情の上げ下げで彫り込むのはいいタイミングだとも思う。
©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会 pic.twitter.com/DdsGTnVq6d
ヘッドフォンで耳をふさぎ、踏み込みきれない距離を見せる。細かいリソースの裂き方が『予選終わったら触るんで』と言っているが、さてどうなるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
こういう未解決の関係性と同時に、王子とカケルの靴紐結び、カケルとハイジの電車会話みたいな『仕上がった』関係も確認する回だ。
開始から中盤まで完璧な陸上機械として、ド素人を天下の険が見える場所まで連れてきたハイジ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
その鎧を引っ剥がし、弱い中身を見せるタイミングが、だんだん近づいてんのかなぁ、とも思う。そしてそれが悪いことじゃないのは、夕焼けの電車を見れば判る。
もっと厳しく締め付ければよかったのか。”強さ”より”速さ”を求めるべきだったか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
ハイジが自分の迷いを預けれるほど、カケルの精神はタフになり、信頼関係は強くなった。カケルもハイジに救われ再始動した思いを、伝わりやすい言葉でまっすぐ届ける。
あの静かな電車のシーンは、二人の男の関係が今どういう場所にあるかを丁寧に、このアニメらしい静けさで描いてくれた、とてもいいシーンだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
みんな一緒で当然大事なんだけども、その中でも特別に結びついた強い関係性。それがあればこそ、物語は始まった。それがあればこそ、物語は走る。
今回の転倒アクシデントをどうハイジが乗り越え、そこにカケルがどう関わるか含めて、焦点はやはりあの二人にある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
予選会を乗り越え、真実箱根に手が届くまで来た時、実際に走る時、走り終えた時。二人の心はどんな現在地を描き、どんな輝きが見えるのか。
そういう思いの変遷が、この物語の一番巨大なカンバスだと思う。そこで終わらず、様々な個性と尊厳を大事に群像劇に仕上げてくれているところも良いのだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
今たどり着いて、いつか思い出になる美しい瞬間。それを印象深く演出してくれること、そんなシーンが複数あること。
時間的な運び方にしても、感情の濃淡にしても陰影と立体感があり、ピークとピークが上手く結ばれている感じが強い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
積み上げてきた物語がキャラを変え、変わった人物が影響を及ぼす。様々なものが連動しながら、結果に結びついていくダイナミクス。
それをクリアにするためにも、丁寧な確認は大事だ。
それと同じく、新しい状況に挑む緊張感と新鮮味も。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
練習から記録会と”走り”のステージを変えてきたアオタケは、今回ついにオフィシャルな試練の場に全員で挑む。
一回こっきりのシビアな挑戦、溢れるライバルたち、桁違いの声援と私怨。空気は確かに、今までと違う。
給水ポイントの作画がハイカロリーかつスムーズな演出で、非常に良かった。それはトラックの中を集会していては、出会えない”絵”だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
我先に水を求めるランナー。迫りくる体のポテンシャル。想定外の様々なアクシデント。荒い息遣いと熱気。
ちゃんと”走っている”作画だった。
事前に静かな序盤を見せて、”選手兼監督”として指示を出すハイジをちゃんと描いていればこそ、彼が欠ける危うさ、アクシデントが呼び込むピンチへの想像力も逞しくなる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
ヒキがヒキとして機能するためには、派手なインパクトだけでなく、事前の仕込みが大事なんだなぁ…さりげなく、でもはっきりと。
悲喜交交が交錯する雨の予選会は、一体どう進むのか。アオタケは勝つのか。勝つにしてもどう勝ち、どう走るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年1月29日
非常に上手いヒキをオリジナルで入れ、『やっぱ良いアニメ化やな…』と唸ったところで、待て次週。うーむ、やっぱりおもしれぇな、このアニメ。蒔いた種もどう発芽するかねぇ…。