ガルパ履修記録。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
イベスト各種。
怪盗ハロハッピーと豪華客船。
アニメにも登場したハロハピ号で、サービス精神旺盛な怪盗ハロハッピーが、スペシャルなもてなしを仲間たちに施すお話。
瀬田の人格力が高すぎて、俺の人間力スカウターがぶっ壊れた。故障だな…。
”演じる”というフィルターを通すとほぼあらゆる行為を乗りこなせてしまう瀬田のズルさと強さが、フニャッと柔らかい展開の芯になって話の背筋を伸ばす感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
やれやれ言いつつハロハピに絆されていく奥沢のニヤケ顔も印象的。あとはぐちゃんは幸せ幸せで良いね。凄く良いね。
・りみのプレゼントソング
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
牛込くんが愛する姉のため、ソングライターとしての本領を発揮する話。
『イマイチ心がない!』とか吠えていた僕ですが、訂正します。そうだよなぁ、”歌詞”っていう根っこがりみりんにはあるよなぁ…そこを譲れない牛込りみを丁寧に積んだことで、ポピパの”音楽”に厚みが出た
香澄が相変わらずいちばん大事なところを見落として、すんでのところで市ヶ谷が止める流れが、二人の関係性を表していて好き。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
正解が無条件に見えているタイプの主人公ではないんだよな、戸山香澄。答えは全然見えない、視力の悪い人間。でも馬力はある。それが強みで厄介な部分。
ポピパで一番音楽センスがあるおたえが、『一人の歌から私達の歌への相転移』を言い出す所が、バンド者としての的を外していない描写でとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
学生バンドであるポピパでそれに気付ける、気づく資質のあるプレイヤーは花園たえだけしかいないだろう。
そこに到達しなくても、学生が楽しくバンドやるのに支障はない。でもそこを目指したほうが『とにかく日々を楽しく過ごす』という短期目標も達成しやすい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
おたえはロジックでそういうモノを見つけるのではなく、感情的な皮膚感覚、指がずる向けるほどギターを触り続ける生活の中で、自然届く。
そういうセンスの強さと言語能力の薄さ、両者を結んで”音楽”で花園たえを他人と社会にアダプトする意味は、今後追われることだろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
そういうバンドとしての強さを描くからこそ、ソングライターとしての牛込りみの強さ、彼女のこだわりが成し遂げる”歌”の意味合いも見えてくる。
仲間が姉への真意を届け、りみが仲間の可能性を歌に仕上げていく。”青春バンド”としてのポピパの姿が鮮明になる、とてもいいエピソードだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
やっぱ”音楽”が真ん中にある話が、僕は好きだなぁ。バンドの話だかんね。
・星を探しに
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
バナーの日菜がエモエモなので、なんか凄い爆弾が落ちるかと思いきや、女五人がど田舎に星を見に行くだけの行楽話であった。
少女たちが見上げた流星はエモ芸術点が高く、モチーフだけでかなりのポイントを稼ぐ。蘭ちゃんをつぐみが引っ張り上げる構図もグッドナイス。
ガルパの二大ヤバ子、こころと日菜が真正面からぶつかりあうのも見どころで、ノーブレーキで天才を炸裂させる女たちの惑星移住計画が唸りを上げる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
見てる世界のやべー加減は似通ってるんだが、世界へのアダプターが結構違う形なのよね、この二人。でも、同じく星を見る。
彼女たちが見据えている高い空が、他者に理解されるのか。それを理解しなくても、人は優しさで繋がりあえるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
そこら辺を掘るのか、それぞれのバンド、あるいは姉との関わり合いの中であろうか。天才言語で一章共鳴し合う二人が、奇妙に美しかった。
・夕影、鮮明になって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
Afterglow、エピソードZERO。
尖ったナイフすぎる中学時代の蘭ちゃんが、いかに孤立しいかに復帰していったかを語るエピソード。モカちゃんが優しくも危ういフラジャイル過ぎて、早く保護法を制定したほうが良いと思う。
つぐみの正解力が圧倒的すぎるのもグッド。
教室に居場所を見つけられず、屋上で胸を焼くエモーションをノートに焼き付けていた蘭ちゃんは、バンドガール飛び越して尾崎豊やシドヴィシャスといった、ロックンロール・ピーターパンの領域に身をおいている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
とにかくもう、家や学校には帰りたくない!
蘭ちゃんは盗んだバイクで走り出す前に、モカちゃんの至近距離ケアを受けてなんとか居場所を見つけ、バンドを結成して曲を作る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
どうにか近寄って温もりを伝えたいが、傷つくのも傷つけるのも怖い。フワフワした奇人の鎧の奥に、モカちゃんの強烈なナイーブさが燃える。
モカちゃんはノートになれない自分を嘆くが、蘭ちゃんはモカちゃんをノートに出来ない自分の意気地なさに気づいてもいない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
このアンバランスは決定的に危うくて、そのうち青葉モカは決定的に破綻してしまいそうな気がする。ツンツンしてネーでヨー、美竹くんもこー、ケアする側にだな…。
時折釣った魚に餌をナチュラルにやる所が、美竹蘭のズルくてハンサムなところであるが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
モカちゃんが『刻んでよ! 肩甲骨を中指でなぞって、翼をもがれた痕跡を確かめてよ!』と叫べるのであれば、ある種問題は一発解決…なんだがなぁ。シャイガールはそんな事言えないよね。
バンドという”答え”にたどり着く突破口が、まとめ役のひまりでも、姉御肌の巴でもなくつぐみから出るのは安定した描写。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
やはり彼女の野心は、表面的な平凡さの奥でマグマのように、グツグツ音を立て時に噴出する。その火力と特別さを、彼女自身は認識していない。その謙虚が、彼女をまた特別にする。
アフロはとにかく不安定なバンドで、それは思春期が持つ普遍的な不安定さの反映だと思う。どっしり構えているように見えて、巴もひまりも全てを背負えるほど頼もしい存在ではない。子供とはそういうモノで、それで良いのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
しかしその不安定さだけでは、バンドも人も道に迷う。
そこでつぐみが”正解”を直感し、そこに向かって無条件の突破を見せる特権を抱えているのは、非常にありがたいことである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
彼女が”バンド”にたどり着かなければ、仲良し五人組は空中分解し、ナイーブな少女たちはいらん傷を手に入れていただろう。蘭パパも娘と和解できなかったかももしれん。
なお中学進学という環境の変化(自分が制御できない領域での変化)を受けて、結構為す術なく距離が離れていく描写が非常に生っぽくて、思春期書くの上手いなぁ、と思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
周囲を流れていく時間と空間の変化に、子供たちは巧く竿をさせない。その方法論を学ぶことで、少女はおとなになっていく。
蘭ちゃんがノートを見つけたこと、モカちゃんが授業をサボ(制御不能なはずの社会からの反逆)ったこと、五人がバンドになったこと。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
不自由な世界に自分なり、出来ることやりたいことを見つけ、それが間違っていなかったと実感しながら自分を確立していく時代。青い空と赤い夕焼けの時代。
Afterglowのゲネラシオン・ブルが綺麗に焼き付いた、良いエピソードでした。巴がひまりの至近距離に安住し続ける所、存外ズリーなあのアマ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
やっぱオリジンの話しされるのは弱いし、無茶苦茶大事。”赤城の週刊バスケット”みたいなもんでしょアレ。(なんでもSLAM DUNKおじさん)
・うさぎ逃走中!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
可愛い可愛いうさぎちゃんが、花女の中を大暴れ! こういう無茶苦茶に振り回されるなら天下一品、市ヶ谷のとほほ顔がたっぷり堪能できるエピソード。
嬉しいときにはぶぅぶぅ言ったり、生うさぎの生態を抑えた動物描写がなかなかグッド。ウサギちゃん可愛いなぁ!!!!!
中身の方は白鷺パイセンが一生”圧”かけてきて、人間関係柔術を収めてない市ヶ谷が一生マウント取られる形に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
天然過ぎて上取れないおたえとイブ、かなり芯が強い花音にはあんま乗っからない辺り、白鷺千聖、勝てる勝負を探し続ける女である。その生き方危なくねぇか…?
・あゆみ続けた道、彩られる未来
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
丸山彩のグラウンドゼロを描くことで、丸山彩をセンターにするパスパレを活写する勝負のエピソード。
限界ドルオタ丸山彩に、最高のプレゼントを用意する仲間たちの侠気。それを受けて、白鷺千聖の白紙のオリジンに”パステルパレット”を迷わず書き込む彩の才気。
全体的に太く強いエピソードであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
あゆみさんを巡る彩の描写は、ドルオタに限定されないオタク、ファンというものの心理/真理を丁寧に追っていて、非常に良かった。
世界を支えてくれていた大事なものが、ぽっかり抜け落ちてしまった時の呆然。それを埋め直すために、その終わりと向き合う勇気。
”推しが武道館いってくれたら死ぬ”のくまささん並の濃度と強度で、ピュアドルオタストーリーが展開される。丸山はマージ強い”オタク”。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
そしてオタクでとどまらず、憧れの背中を追って”アイドル”になってしまったところが、丸山の奇縁であり運命でもあろう。その背中が、祝福と呪いを生む。
丸山を強く思うメンバーは、それぞれのオリジンに思いを馳せる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
氷川姉妹妹が想像以上に丸山をケアしている様子に驚いたが、それ以上に姉との間合いがかなり適正引力圏に近づいていて、双方の人格的成長を感じる。
とてもあこちゃんに地雷ワードを踏み抜かれ、中学生にマジ切れしていたとは思えない。
日菜にとってパスパレは、自分の思い通りにならない他者と出会った場所である。そこは他人事であると同時に、ままならない他人と接合した自分を感じる場所でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
パスパレが上手くいかないと、自分がうまく行っても嫌な気持ちになる。帰属意識、エゴの投射。言い方は色々あろう。
どっちにしても、日菜はパスパレと出会うことで、自分だけが巧く行ってもどうにもならない場所を、自分が大事にしたい場所として認識できた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
禅語で言えば抜群無益 大衆一如、日菜は社会に溶け込まないまま、パーソナルな共感と好感をもってままならない他者集団との親和性を獲得したのだ。
紗夜も嫌で嫌でたまらなかった『ギターでも自分を追い詰めてくる天才の妹』を、ある程度客観的な距離で受け入れることが出来ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
それはRoseliaでの成功体験…妹の影を振り切ろうと必死に積み上げたテクニックが、気づけば”氷川紗夜のギター”として自己を実現していた事実故だろう。
YUKINAの感性を反射して、Roseliaはバッチンバッチンのガチバンドである。その厳しさ(と、ストイックを演じなければ自分を許せない”不純”なエゴイズム)に一番親和性があるのも紗夜である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
紗夜もまた、好感と共感を持てる他者に出会うことで、自分の輪郭を書き直せた。
こうして自我境界線を別々のバンドで引き直した姉妹は、双子として癒着していたアイデンティティを痛みとともに切開して、自分を客観視できるようになった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
それは自分と密着していた姉妹への愛憎を、適切な距離で客観視することにも繋がる。適正距離の獲得、依存対象の多様化、あるいは成長。
言い方は色々あろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
どちらにしても、日菜が見つけ直した『Roseliaにいるおねーちゃん』は『日菜を憎んでばかりいるおねーちゃん』よりも好きになれる氷川日菜であった。
『パスパレの氷川日菜』は『私が(大好きで)大嫌いな氷川日菜』よりも好ましかった。
二人がそういう距離にたどり着けたのは、やはり丸山彩という『特別な他者』に日菜が出会えたからこそであり、そういう決定的な影響力を知らず”アイドル”丸山彩は及ぼしてしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
その原点に、あゆみさんへの純愛、その先に宿る夢が待っているのだ。このイベストは未来の話でもあるわけだな。
限界ドルオタがステージで孤独に、夢の葬列を見送るまでは一人の奮戦である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
しかしその背中に夢を守られた仲間たちが、自分のオリジンと出会い直し、今まさにそこと別れを告げようとしている戦友に最後の花道を用意してあげるのは、あまりにも人情である。パスパレがいてよかった…。
おしてあゆみさんから直接投げかけられた言葉は、丸山彩を縛る呪いでもある。丸山彩は、あゆみさんの”先”に行かない限り、どれだけ辛くてもアイドルをやめられない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
パスパレのバンストで既に描写されたように、社会と経済は個人の思いを踏みつけにして、勝手に未来を決めてしまうのに、だ。
そういう呪いを振り切り、”アイドル”に偶像を見た少女はその残照を背負って”アイドル”であり続ける。最も身近なパスパレのメンバーが、一番強く偶像としての丸山彩を見据えているというのは、かなり危険な構図だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
大和麻弥の人間力が、”アイドル”と同時に”少女””人間”丸山彩を見守るのが救いか。
麻弥がその言語化能力をもって、あゆみさんに彩が見ていたものをまとめる言葉はそのまま、パステルパレットが”アイドル”として生産しなければいけない商品、背負わなければいけない業である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
実像から離れた夢の集積体、人間一人が背負えるはずもない夢。それを背負えてしまうから”アイドル”は強い。
少女集団としてのパスパレの個人的な物語でありつつ、”アイドル”という存在がどんな業と祈りを集め、宿命的に死に運命的に永遠に向かって走っていくかを、かなり的確に物語にしたストーリーでもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
ここで語られた”アイドル”像は、今後商業偶像であるパスパレを語る上でかなり重要な補助線になる
そして”アイドル”丸山彩の才覚が、すぐさま白鷺千聖を相手に発揮される瞬間も、抜け目なく描かれる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
自分のオリジンが幼い忘却の彼方にあることを嘆く千聖に、彩は『今、ここ』がゼロポイントなのだと教える。『私が、アタナの夢になってあげる』と。
これを覚悟も直感もなく、ナチュラルにノータイムで出せる所が丸山彩の”アイドル”としての、そして”人間”としての才覚であろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
白鷺千聖は忘却したオリジンの代わりに、丸山彩への信仰を核に己を再構築していく。現実を見据え、勝てる戦いを探し、それでいて夢の輝きを諦めない自分を。
そんな二人の距離感は湿度と重力が高く、キラキラと美しい。非常に危うくもあり、それ故に清廉でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
このゼロ地点を超えて、パスパレは”先”に行く。『いつもどおりのパステルパレット』はない。彼女たちは商業偶像集団(プロ・アイドル)だからだ。
それがとても楽しみになる、良いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年2月5日
なんか三話くらい先に濃厚な”さよひな”オーラを放つバナーがあって、その前段階としてこの爆弾を体験できたのは良かったと思います。来るのか…決定的瞬間が…。
その前に”ゆきリサ”の弾頭もねじ込まれそうなんだよなぁ…。