呪術廻戦を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
あるいは禪院、あるいは加茂。
家名と血統に縛られた二人が、己が異能を振るい激突する。
殴り合い、分かり合う。
そんな人間的な風景を、落ちる帳と特級呪霊が阻む。
ついに動き出した、破滅の軍勢。
青春できる時間は、もう終わり。
ここから始まるは、死と無理解の残酷喜劇。
そんな感じのさらば対抗戦ッ! 加茂さん自分語りチャンスボッシュートですッ!! な、呪術廻戦第18話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
いやまぁ…作品から漂う洒落にならねぇ空気を思うと、どっかで横殴りはしてくるだろうなと思っていたが、このタイミングか。
ロボとパンダと女衆は、存分に暴力的青春したというのになぁ…。
加茂の家名に縛り付けられてると思ってた憲利くんも、妾腹から嫡男に強引に引っ張り上げられ、ママンと別れた悲しい子供。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
禪院宗家継げそうな超絶異能持ってる伏黒くんと、殴り合い分かり合うかと思ってたが、そのチャンスは環境テロル呪霊の乱入でぶっ潰れてしまいました。
禪院姉妹を掘り下げ、呪術界に蔓延する腐った”家”と”血”のどうしようも無さを、二人のバトルを反射板にもっと照らしてくれるかなー、と期待していたので、なかなか残念である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
まぁ、漏れてきてる情報だけで相当碌でもないのだが。呪いを祓うお役目が、家名血縁最優先の呪いに変貌してんだな…。
呪詛や異能と向き合いつつ、バランス感覚と善良さを忘れない人たちのほうが、むしろイカれてる、って話かもしれないが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
それでも、人間が呪いを食う呪いになってしまえば、この世はただの蠱毒の壺である。
そこに落ちないように、己の良心で歯止めをかけてる伏黒くんの顔も、良く見える回だった。
伏黒くんと加茂さんのマッチアップは、遠射から近接への切替あり、能力の読み合いあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
正統派呪術師同士の、限界バトル感がビリビリ伝わってきた。
弾切れになったかと思ったら、いきなり腰の回った掌底入れてきてビックリだよ加茂くん…。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 pic.twitter.com/uRaHufwpY3
名字も違うし、伏黒くんは禪院に連なる一族でありながら家名とは遠い場所にいて、加茂くんは妾腹なのに嫡男に引っ張り上げられた立場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
『やっぱ十種祓詞なのね』などと納得しつつ、伏黒くんの背後に在るものも、相当面倒くさくこんがらがってる…のかな?
どこか似ていて全く違う二人が、バチバチ魂ぶつけ合って分かり合う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
そんな対抗戦のスタンダードは時間切れとなり、準一級程度で虎杖くんをぶっ殺そうとかいう、なんかヌルめの計画も出落ちでオジャンとなる。
な、なんか強そうな雰囲気出してた呪霊ーッ!
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 pic.twitter.com/lBUFDcZJEB
『アヘ顔で死ぬのはえーよ! せっかく棘先輩が、いい感じの不意打ちぶっ込んだってのに…』という感じであるが、人類皆殺し軍団はそういう事情はお構いなしである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
人間サイドのネトネトした謀略…あくまで”事故”装って殺そうとするまどろっこしさとは、奴らは無縁だ。
そういう連中を遠ざけていたから、曲りなりとも”教育”の形を取って対抗戦も出来ていたのに、いきなり本丸に王手をかけられてるこの状況。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
やっぱ五条先生が言ってた内通者が、、良い効きしてるってことなんだろうなぁ。
楔の打ち方が巧いが、夏油の悪知恵かな?
家名だの血縁だの伝統だのにこだわり、呪いを祓う立場で呪いを拡大再生産している伝統派呪術師と、いきなりバキバキの殺意叩きつけてくる呪いの軍団。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
どっちがマシか少し悩むが、話したり殴り合ったりすると共感が生まれる余地がある分、まだ人間相手の方がやりやすい。
まぁ呪詛師も身体組成は人間であるが、歯止めも後戻りも捨てたから”呪詛師”なのだろう。あのエド・ゲインもどきと、話できる気しないもんな…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
対して京都の子たちは、闘う理由があり、変わっていける柔軟さも在る。
そういう対応可能性が、想いを呪いにしない核なのだろう。
加茂くんは不思議な共感を伏黒くんに寄せながら、己の異能をフル駆動させて殴り合う。良いウェイトシフトするねぇ君…世界狙わない?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
対峙する伏黒くんは結構なシケ面であるが、一応聞く耳は持つ。即座に”殺すなら死ね!”とはならない。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 pic.twitter.com/yRmXfzobVW
己の中にある良心の軛。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
戦う理由と殺す意味を考え続け、身に刻まれた呪いを祝福に変えるための核。
伏黒くんはクールでニヒルな態度を取りつつ、心の芯には純粋なものを持っている。現実に試されつつも、なんとかそういうモノを保とうと頑張っている。
それは死闘を演じる加茂くんと、おそらく同じだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
二人は虎杖くんを自分の意志で殺す側と守る側に別れつつ、闘争の火花の中にお互いを見ている。
ここでもやはり、暴力を通じてお互いの魂を見る対抗戦スタイルが、鮮烈に輝いている。
作画もいいが、墨絵調の波のエフェクト最高に良いな…。
能力と家名を最優先にし、人の人たるを見失った”加茂”に染まっているように見えて、加茂くんもまた柔らかいものを闘う支えにしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
輸血パックぶち投げて大技発動するスタイル、マジカッコいい…地道にコツコツ血抜いて、いざという時用に貯めてんのかな?
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 pic.twitter.com/fl2OM6JF6h
バキバキに最適化された異能者同士のぶつかり合い、引き出しの開け合いはここまで無かったので、もうちょいバトルを見たい気持ちもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
これまでそうであったように、どれだけすれ違っているように見えても”人対人”なら、激しい戦いが心の壁を壊し、通じ合うものもあったはずだ。
俺は糸目がカッと見開かれ、『俺は母様のためにも負けれんのだぁ!』と叫び、それを聞いた伏黒くんが義姉を思い出し『同じか…俺もこの人も!』と、最強の血操術と式神がぶつかり解り合う瞬間が見たかったのッ!(唐突な妄想開陳)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
でもね、そうはならなかったんだよ…現実は特級横殴りなんだよ。
実際共鳴ポイントも丁寧に描かれて、”殴り合い”ですむ範囲でバチバチやってれば、禪院姉妹にも負けねぇ爆エモ理解り愛時空が生まれていたと思うんだよなー…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
せっかく自分の魂を見せつけるチャンスを奪われた、かわいそうな加茂くん…彼が何したって言うんですか!
かくして風雲は急を告げ、教師陣ものんびり座って嫌味言ってる場合じゃなくなる。五条…本当にお前は、口を開くと余計な煽りしか出ねぇなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
『まー言うて? 無敵の五条悟でなんとかなるっしょ!』と思ってたら、敵さんも当然対抗策を練ってきた。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 pic.twitter.com/iYTr8HugaK
盤面を完全支配してしまう大駒だけを弾くメタ結界も、夏油の用意した絵…かなぁ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
あの腐れ坊主と人類最強が、どういう因縁で結ばれてっかさっぱり分からないが、こっちの手筋が一方的にバレてるのはよくない。全てが後手に回ってる。
あと死体で家具作りたすぎる、呪詛師がこええ。和製エド・ゲイン…
ジジイが急にロックンロールを鳴り響かせつつ、バトルモードに移行したりしつ。変則の鳴弦呪法か?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
若人は呉越同舟、急に現れた超ヤバ呪霊に立ち向かっていく。
独自の言語体系を成立させるほどの、異質で高度な生命。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 pic.twitter.com/Z75cC7u4P1
その望みは、優しさゆえの人類鏖殺。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
微かな例外を認めつつも、それが生きる理由にはならない。己等、総じて死して賢者になり給え。
『やっぱ呪霊はモノがちげーな!』って感じの、ぶっ飛んだ行動理念、問答無用のぶっ殺し力である。
話し合いの余地、マジでゼロ。
異質な言語を強制的に押し付けてくるところは、言葉在る力を普段は縛ってる棘先輩との対比っぽくて、結構好きである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
真人が人間存在への理解を、弄びぶっ殺すことにしか使わないように。
花御の超越言語も、対話の道具とはならないのだろう。
呪霊とは、生まれついてそういう存在である。
そうじゃない人間たちが、この窮地にどうするのか。容赦なしの限界バトルの中で、加茂くんがお預けされた闘争による相互理解のチャンスは訪れるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
…あんまもう、そういうの期待しちゃいけない雰囲気ではあるな。樹齢と呪詛師は、マジで話通じねぇ感じだから…。
つうか命の保証も一切ない、マジモンの皆殺しテロルで動いている相手に、どう生き延びるかが一大事。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
別の場所で青春バトルしてる連中も、青春スイッチを切り替えてバトル&サバイブしなきゃなんない。
その時、バチバチぶつかり合いつつも心が通じ合えた”人間らしさ”が、何かの武器になるのか。
試し合いから殺し合いへ、戦場の空気が変わる中で描かれる物語は、何を顕にしていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年2月13日
一気に油断ができなくなったわけですが、純平を思えば『元に戻っただけ』とも言えるか。こえぇな、呪術廻戦…。
誰も死なないように祈りつつ、次回も楽しみです。