シスター・プリンセス RePure キャラクターズ第5話『花穂』実況感想ツイートまとめ

シスプリリピュア第5話”花穂”行くずぉおお！

ここ迄2クール＋5話アニメが続いて、”親”が描かれたのは初めてである。公野櫻子レイヤーだと、結構顔出すんだけどね…ゴッドは”家族”が好きなんだと思う。（それが極限化するのがべびプリ）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

雛子も花穂も、幼いながらオシャレが好き。天広デザインと合わせて、少女趣味が濃厚な甘みをエピソードに付け足していく。

赤い靴で歩く、青い町並み。今回は美術の存在感が、いつもに増して強い。町並みの非実在感はシスプリアニメの、地味な強さだと思っている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

女性的なフォルムのマネキンと、硝子に反射する花穂の小ささの対比。幼年期を抜けて、”大人”という幻想と戯れ始める（そしてまだ届かず、だからこそ幻想でいられる）年頃。

この背丈が幻想を追い越し、現実を見据えるようになると咲耶の物語になる。そこが”シスプリ”の、ある種の限界点である。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

そして赤い靴の背伸び。どうした…キレてるじゃないか演出…。

お洒落に目が向きつつも、亞里亞や雛子が身を浸したのと同じ傘の幻想がフッと世界を包む辺り、まだまだ幼いんだな、って感じがしていい。

スローで回る花穂の髪と足元。キレてるな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

雛子はカエルを前に動けなくなったが、花穂は犬の横を通り抜けようとする。こういうところに発育差が出てて、連続で見る楽しさがあるな…。

膝裏から脚…相当鍛えられたフェティシズムの持ち主だな、黒犬。そして花穂のリアクションがエロい。おかげでこれ以降、エロ担当三号呼ばわりである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

犬の仕草と立ち回りがなかなか生っぽくて、アニメ動物大好き人間としてかなり嬉しい描写である。knknprprは親愛の現れだからね…。

黒犬の気持ちがわかったので、空は晴れる。水たまりに反射する青と、赤い靴の少女。白い世界と黒い犬。色彩のセンスが鋭い回。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

水たまりに二重写しになった世界の描写は、ちょっと”ペンギン・ハイウェイ”みがあるな…。後にアニメOPで量産されるウユニ塩湖構図の先取りとも言える。

ここで下ろしたての靴の”硬さ”に言及するの、センスだなぁ、と思う。凄い身体感覚と少女の可憐さがある言語選択。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

キャラクターズは、地味に”兄”の衣装や年齢が毎回違うのが面白い。これまでで一番好みなのは亞里亞のにいや。

最後の最後に素足のフェティシズム。今回かなり”やる”なぁ記憶より遥かに…。
その素肌はアウツ！　そらー『花穂回はエロかった』って記憶が、脳裏に焼き付く訳だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

エロいエロいと思っていたら、原画に中嶋敦子がいた。エロいわけだ。

うーむ…”笑顔にはかなわない”も名曲だなぁ。ED全部きっちりキャラに向き合って、音楽としても透明度と奥行きがあって、本当にすごいと思う。
映像詩って形式が、りっちゃんの音楽を活かしやすいのもあるけど。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

というわけで、艶めかしさと爽やかさが同居する、花穂らしいお話だった。
記憶していたよりも脚のフェティシズムが上手くて強かったのと、少女幻想を巧みに表現して詩情があった。雨と青空を使った街のファンタジーは、非常に鋭い切れ味。とても良かった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月9日

バビロン：第1話『疑惑』感想ツイートまとめ

バビロンを見る。
製薬会社から流れた金が、試薬評価を歪める。誰も気に留めないちっぽけな正義を、二人の猟犬が追う。
その鼻先にぶら下がった、特大の悪徳。新行政区分”新域”発足に揺れる政治に、深く突き刺さる汚職。
ズルズルと引きずり込まれた先に、待ち受ける怪物の名。それは…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

というわけで”ファンタジスタドール・イヴ”の野崎まど原作、”Infini-T Force”の鈴木監督が送る、クライムサスペンスSF…でいいのかな？
とにかく雰囲気と迫力のある出だしで、グッと引き込まれた。今後常識が凄い勢いで崩壊していくのだろうけど、そこがグラグラ揺れる不安感が良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

お話は東京地検特捜部の正崎善が、小さな正義に踏み込むところから始まる。名前からして『正しく、善い』とされている彼は、寡黙ながら熱血を秘めた、いかにも信頼できそうな男だ。
人格の中にある”骨”を、中村悠一が見事に演じていると思う。泥臭いのも上手いなぁ、やっぱ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

世間の注目を受けない、当たり前の正義。日常を支える地道な仕事をこなす正崎と相棒・文緒の世界は、派手さはないが実直で正当だ。
その真っ直ぐさが、血みどろの”F”で揺らぐ。画面の彩度が落ち、不気味に蛍光灯が明滅する。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/pVhs1Xiq8w

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

ここで事件は製薬会社の汚職から、麻酔医を抱き込んだ得体のしれない陰謀へ、巨大な政治腐敗へとシフトしていく。
それは取っ組み合いになっても勝てない巨悪であり、もしかするとそれを遥かに超える、輪郭すら把握できない怪物かも知れない。そういうものと、善は行き合ってしまう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

その瞬間の光の切り替えがとても良くて、スッと引き込まれた。
当たり前の正義を、当たり前に執行していく気持ちよさ。注目され、報われることはないけども自分の責務を果たす確かな光。
前半の堅調な描写がしっかりしていればこそ、説明なしでもキャラと世界が飲み込める確かさあればこそ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

それがぐらり、と揺らぐ最初の一発はとても不気味で、妖しく魅力的だ。
明滅する蛍光灯に照らされた、血みどろの”F”。清潔な正義の城には余りに不似合いな、血と髪と爪の赤。
『今後物語は、その色合いに塗られていく』
そういう挨拶を、作品がしっかり果たしてくれる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

”F”の出処である麻酔医を追って、善たちは扉の奥へ踏み込んでいく。扉越しのディストーションが、秘められたものの邪悪さを静かに語って、音響の仕事が良い。
その先には、恍惚の自殺者がいた。魚眼レンズで歪む世界、緑色の眩しい光。当たり前の世界が崩れていく
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/z61qxSWgRt

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

30時間を費やす、余りに異様な自裁。今後増えていく死者数を予見するように、”死者1”と赤信号が切り取られる。
話がどのスケールで推移するかはまだ読みきれないが、ただの検察サスペンスでは終わらない危うさが、しっかり息をしている。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/XynL319Jui

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

得体のしれない怪物が待ち構えていて、闇の中から生暖かい吐息を頬に吹きかけてくる感触。
それが第一話からしっかり滲んでいるのは、サスペンスとしてとても良い。
正体も輪郭も見えてしまっては、怪物は怪物たり得ない。しかし、それが”そこ”に在ることはしっかり伝えなければいけない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

細やかな描画を使いこなして、そういう不穏さをしっかり滲ませていく筆が、非常に鋭かった。
事件はつまらない汚職から麻酔医の自殺、大物議員秘書へと繋がり、男たちは夜を駆けていく。紫色の、淫靡で曖昧な光に満ちた夜。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/WgxKT1E9qC

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

強制売春と票田買収。悪徳が踊る夜を、真っ黒に書かない所が好きだ。
そこには非人間的で不自然な、海底のような不思議な光が確かにある。人を引きつける”なにか”がのたくっている。
善は事件に絡め取られながら、今後それと向き合わなければいけない。いかな犠牲を払っても。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

最初の生贄の羊となる文緒を、見守ってあげたい未来ある若者としてしっかり突き刺す所が、意地が悪くて的確だ。
どうでもいい奴が死ぬより、現実の無力と理想の力をしっかり見据えて、前に進む青年が死んだほうが許せないからな…。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/x4zD9f9knj

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

少女を飲み込んだ塔の前で、文緒は青臭い正義を噛みしめる。善は相棒を抑えつつ、視線に鋭い怒りと決意を秘めて、”いつか”を約束する。
それに支えられ、青年は顔を上げる。闇から見上げた塔の先には、確かに輝く月がある。
遠く遠く、青白い死の場所。それでも手を伸ばしたくなる幻。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

月が照らす清潔な夜は、あっという間に終わる。巨悪のしっぽを掴んだと喜んだすぐその後に、携帯に突き刺さるメッセージ。
紫と緑が踊る、バビロンの夜。駆け抜けたその先に、正義の縊死体。悪は深海のように、ねっとりと光る。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/7HiwMxKyPH

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

文緒の”遺書”に深刻な感じが薄く、日常の挨拶のように礼儀正しく、朗らかで、前向きに死んでいく異常さ。
なにかがある。
善ならずともそう思いたくなる異常状況だが、それが”なにか”は解らない。怪物の輪郭は見えない。
見えないから、見たくなる。
©野﨑まど・講談社／ツインエンジン pic.twitter.com/GKIFj9WSK7

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

そういう感じの、静かで淫蕩で魅力的な、素晴らしいサスペンス第一話でした。
つまらない正義を腐らず執行し続ける善と文緒への好感、当たり前の世界の堅牢さをしっかり印象づけておいて、異様な自殺体で切り崩す。静かに日常を侵食する悪を、紫と緑の闇で描く。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

状況はスムーズに、当たり前に転がっているのに、なにかとても異様なものが”そこ”にいる感覚を、映像が見事に語ってくれていました。
巨悪というのは常にそういうものだと思うし、サスペンスは『見えないが、いる』ことをどう魅せるかが大事なので、非常に的確な出だしだと思います。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

今後どのくらい世界が揺れるかは分かんないけども、まぁ野崎まどなので陰湿かつ哲学的な、デカいスケールの話になっていくのでしょう。
”新域”という、悪徳をぶちまけ世界を揺るがすにはうってつけのステージもあるしな…ああ、生臭い。素晴らしい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

自明党の約束された勝利に視線を引っ張ってることを考えると、横合いから意外な候補がかっさらってそいつが…っていう展開も予測できますが、それが善を襲った奇っ怪な悲劇とどう繋がるかは、まだまだ未知数。
悪徳にまみれた奇想と、ハラワタを揺すぶるサスペンスの同居を期待したくなります。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

全体的に画面がソリッドかつ綺麗で、洗練された悪趣味が滲んでいるのも良かったです。
『胸クソ悪いものを見せてやるぜぇ！！』って意気込みが臭うと。どーも自分受け入れられないのですが、そういう熱量は丁寧に押さえて、上品にクソを投げつけてくれる信頼がある。そういうトーンが好き。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

謎がくるくると状況を巻き込みながら転がり、どんどん状況がデカくなってく話運びも、静かに巧かったですね。
製薬会社の汚職から死人がでて、大物議員に食い込んで…でも、多分そこで終わらない。
それはあくまで、日常の範疇にある汚濁だ。多分このお話のSF的想像力は、もっとデカい怪物を見せる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

そういう期待が高まる、良い第一話でした。不安と不快が、スーツのイケメンを静かに包囲して、足元を切り崩してくる予感が堪らねぇぜ…。
物語の輪郭はまだ不鮮明ですが、それは何処までも巨大になれる可能性でもあります。
来週以降、どんな怪物が見れるのか。楽しみですね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

シスター・プリンセス RePure キャラクターズ第4話『雛子』実況感想ツイートまとめ

ハイホイ、リピュア第4話"雛子"行くぜー。衛、亞里亞と低年齢組が続くね。

千葉さん可愛い歌声してるな…。舌っ足らずな感じが”雛子”を感じる。

モノローグを極限まで削り落とした亞里亞に対し、結構喋る雛子回。子供の書き方にしても色々ある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

すっげぇぜ…ガチ幼女声で児童特有の、あんま整ってねぇ好き嫌いの羅列を乱打されると”神”が見える。すっげぇぜ…。

亞里亞回といい、児童はすぐ眠くなる。仕方ないよねベイビーだから。そして高学年との帰宅時間差が眠りを覚ます、奇っ怪な生々しさ。スゲェぜ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

あ、見返り求めない善意が乱発されるのは”致死”なんで勘弁してください。雛子は他の人のことを考えられるいい子だねぇ…。

雨の日の大冒険感良いな…やっぱ児童感覚の解像度が相当高いのではないか、公野櫻子ブランド。

カエルを見た感想が『でかーい』な所、ワイルドで良いですよ雛子さん。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

サンベリーナをノーモーションで引用してくるの、児童文学に本気って感じがしていい。

童話からにらめっこへ。興味がポンポン移り変わるのも子供っぽい。『カエルをどかす』という発想がないところも。

冒険に夢中になっている間に、雨は止む。しかし傘を持ってきた真心は消えぬのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

紫陽花を上手く使うことで、雨降りを灰色ではなくカラフルに描けるのは上手い。ポップでポジティブな雛子のキャラクターに、しっかりマッチした演出。

雨が降っても上がっても、世界は綺麗で楽しい。日が暮れるまで雛子の歩みに付き合うおにいたまは偉い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

EDは”それはあたしの心なの”に乗って、おやゆび姫・雛子の物語。曲としてはこれが一番好きだなぁ…金管の鳴り方が良い。

というわけで、田頭しのぶが中軸を担当したお話。最近だと”伊藤潤二コレクション”の監督か。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

沈黙を活用して子どもの世界を描いた亞里亞回と対象的に、跳ね回るイマジネーションをモノローグに込めた作り。
両方にそれぞれの良さがあって、この並び方を連続で見れたのは良かったと思う。
おやゆび姫を活用した明るい画面も、雛子と合っててグッド。素朴で幸福な話であった…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月8日

スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTH：第1話感想ツイートまとめ

スタンドマイヒーローズ PIECE OF TRUTHを見る。
激化する麻薬犯罪に対し、組織と官民の壁を超え結成されることとなった捜査機関・スタンド。
その人員確保を任された泉玲は、癖の強いイケメンの間を泳ぎ、お姫様扱いに立ち向かい、体制確立のために奔走する。イケメン時空のマトリ姫、活躍はいかに！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

そんな感じの、警察モノの秋クール一発目は麻薬操作乙女ソシャゲのアニメ化である。部外者ながら、乙女ジャンルの過積載っぷり、キワモノっぷりには本当に驚かされる。
文脈を全然知らない半端モンが、面白半分でイジるのもあんまよくないとは思うが、まぁ凄いもんは凄いよやっぱ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

お話はとにっかく莫大な人数と、それを入れる箱を高速でスケッチすることに徹していた。
ここでいう”箱”は主人公が仕事をするスタンドと、ストーリーラインのベーシック両方をいう。攻略対象の年齢は高め、仕事アリ女の世知辛さアリ。お姫様扱いを表面上跳ね返しつつ、どっぷり高収入に体重預ける。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

キャラ属性に『高収入』『実家が太い』が乗っかる辺り、『夢を見るのもシビアだな…』って感じもするが、お伽噺に溺れるにしても色々条件があるのだろう。
ここら辺の特異性を、体伸ばして覗き込むのが好きなので、乙女ジャンルを摂取している感じもある。当事者じゃない分、構造が見えやすいというか

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

コンテンツの根っこは乙女にある（と思う）ので、合法的にイケメンに包囲される環境作りは大事だ。
真正面から犯罪を殴り倒す蛮性は抑えつつ、頼りがいのあるヒーローとは接触可能で、お姫様扱いを拒絶できる程度にはバチバチイケる立ち位置。
スカウト担当は、絶妙な主人公配置だと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

作中で『特異体質ってだけで出世した、お姫様って言われてるぜ』と言わせているのも巧くて、作品のヤダ味を先回りして潰す形になっている。
本当にお姫様じゃないなら、捜査官らしく犯罪者の鼻っ柱をベコベコにへし折り、自力で事件を制圧すればいい。しかし暴力行使はあくまで自衛、本命は譲るのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

守られたいという願望。社会組織の中で認められたいという願い。相反する欲望をしっかりすくい上げ、ヤダ味を濾し取りながら提供する。
『こうあって欲しい』という変身願望を、しっかり満たす物語の機構。そこに目を配った第一話だと思った。嘘を付くのを怠けていない感じ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

流しそうめんのように、凄い勢いで画面を行き交うイケメンたちのバリエーション。
何処にでもフックがかかるように、色んな属性を付与された王子様たちを、他でもない”私”が選ぶ。スカウトする。
その快楽がどう始動するかを、男ツンデレ荒木田さんを攻略対象にモデリングする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

そういう第一話だったかなあ、と思う。荒木田さんは苦さと甘さのバランスがなかなか良くて、可愛くていいキャラだと思う。
最悪の出会いから始まるロマンス。初手で一番強い定番をぶっ込んでくるのも、ストレスを和らげてくれる存在が周囲を固めているのも、非常に良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

ロマンスの巧さと反比例して、犯罪の描写は薄い。危機的状況を盛り上げ、吊り橋効果を加速させるための背景として使うには、ちとヘヴィなネタだと思うが…ジャンル内で差別化するためには、大事な要素なのかな。
麻薬がどれだけ危険で、犠牲者がどれだけ悲惨か。これは、第一話ではまったく見えない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

『そこが主眼じゃないんで』と言われれば頷くしかないが、わざわざ犯罪捜査のヒロイズムをモチーフに選んだのならば、危険領域でのロマンスと同じくらい大事にして欲しくはある。
今後イケメンたちと切り結ぶ中で、麻薬犯罪のクソっぷり、スタンドの存在意義も泥臭く描いて欲しいところだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

結構キツい言い回しになったけども、欲望をどう吸い上げて濾過し、物語として提供していくか…顧客を満足させるエンタメをどう駆動させていくかってのには、僕もそれなり以上に真剣な興味がある。
それを際立たせるキャンバスとして、”乙女”は非常に面白いとも感じている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

今後物語が進んでいく中で、どういう語り口でどういうキャラクターを掘り下げていくか。それが切り捨ててしまうものはなにか。
そこら辺を遠目に見守りつつ、グイッと腕を引っ張って作品世界に引きずり込んでくれるようなパワーが、顔を見せてくれると嬉しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

それは分厚さのある犯罪描写でも良いし、組織が組み上がっていく面白さでも良いし、トンチキなキャラの強さでも良いし、思わず好きになれるドラマの魅力でも良い。
あらゆる武器を使って、スタマイ世界に僕を引っ張り込んでくるような引力が見れたら、とても面白いと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

こういう言い回しをしているってことは、まだ体重を預けるには足らないと感じている、ということだ。
ぶっちゃけジジイには、キャラの見分けがつかねー！
お硬い職業でまとまるからか、キャラデザの方向性か。分かりやすく尖った記号が少ないので、パット見区別しにくいのだ。人数多いし。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

そういう状況を乗り越えて、キャラクターが堂々挨拶してくるような血肉が、個別の攻略に乗っかると良いな、と思う。その中で、この世界での犯罪と正義も見えてくるだろうし。
そういう意味では、荒木田さんは結構気に入りました。今後も危なっかしいお姫様に、ズブズブ行ってください。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

まぁ『なりたい自分』への願望をすくい上げ商売にするのは、ギャルゲだろうがなろう小説だろうが変身ヒロインだろうがみんな同じで、エンターテインメントが持ってる根本的な機構だ。
同時に欲望充足から少しはみ出した、なんかこー硬い”核”みたいのが噛めると、僕はお話を好きになれる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

そういう気配は、わざわざ麻薬犯罪を主題に選んだ時点で感じている。ので、外側からナメた見方してる僕の前歯をガリッと折るような強靭さで、早めに殴りつけてほしいところだ。
泉ちゃんを舳先に動き出したスタンドだが、その旅路は波が多そう。癖の強い面子をどう集め、まとめるか。次回も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

スター☆トゥインクルプリキュア：第35話『ひかるが生徒会長!? キラやば選挙バトル☆』感想ツイートまとめ

スター☆トゥインクルプリキュアを見る。
プリキュア VS 生徒会選挙！
溢れるイマジネーションを現会長・まどかに見初められたひかるは、ララを隣に選挙に打って出る。
まどかの後追いで”みんな”を見るひかると、一見自分しか見てない姫ノ城さんの対決は、いかな結末に…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

そんな感じの、ひかる日常の中の冒険。
自分ばかり見てたひかるが、自分を取り巻く社会と他人にちょっと目が行く話であり、学校に馴染んだララの話であり、学校を去る準備をするまどかの話であり、賑やかしだった姫ノ城さんの人間性を掘り下げる話でもある。
これら全部が入る”箱”…学校自体の話か。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

今回は学校生活にどっしり腰を落として、宇宙の大冒険ではなくありふれた日常でドラマが展開する。その手ざわりが妙に心地よくて、不思議な新しさがあった。
『ああ、この子達はこういう”当たり前”を過ごしているんだな』という感覚が、肌からスッと入ってくる感じ、というか。ありがたい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

学校を舞台にしているんだけども、学校に行かないユニが猫会議に参加してる絵面とか、ひかるの家庭とか。
その外側にある世界もまた、独自のテンポで脈打って生きていることが見えて、なんだか豊かな話だった。色んな”場”があることが、広さと風通しを生み出してくれている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

その上で主眼は学校であり、生徒会長としてのまどかとか、生徒としてのララとか、見たかったけど冒険に忙しくて描かれなかったものが、しっかり見れた。
ララがすっかり学校に馴染んで、ひかるの隣で当たり前に歩いている姿がなんだか眩しくて、少しだけ泣いてしまった…ジジイは涙もろくていけないね

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

冒頭思いつきで口にしているように、ひかるは何でもウェルカム、積極的に受け入れてアフターフォローもする子だ。
そんなこの隣りにいたからこそ、文化も文明も違う地球の学生生活に、ララは馴染めたんだと思う。それに感謝していればこそ、今回何も言わず、ひかるの隣で静かに支えている。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

今回のお話は後出しで日常生活の隙間、派手な冒険描写に忙しくて描けなかったものを埋め合わせていく作りだ。
でもそこに唐突な嘘はあまり感じなくて、『宇宙で作り上げた関係性を日常に上手く接続して、穏やかで楽しい学校生活を送っていた（送っている）のだろうな』と、想像力が自然に広がった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

そういう良い後出しが出来ると、作品の足元が凄く強くなって良いと思う。
ララがなんかデカい感情表明をせず、当たり前にひかるのサポートやってる所ほんとに良いんですよね…。（姫ノ城さんが闇に惑う理由、自分を解ってもらえない孤独を掘り込む上でも）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

舞台が穏やかな分、話にはいくつかのツイストが仕込まれている。
イマジネーションと多様性、作品のコアを背負う主人公の強みがまどかを引き寄せて、ひかるは選挙に打って出る。
しかし運動を進めていく内に、ひかるは『なぜ、まどかは最高の生徒会長だったか』を調べ、後追いするようになる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

ひかるが興味領域からなかなか出れない、だからこそ強い子供であるとはずっと描かれていた。
そんな彼女の世界が、ひょんなことから広がっていくこと、学校と他人に興味を持つこと自体は喜ばしいことだ。
しかしそんな変化はジリジリと迷走を始めて、ひかるはまどかのクローンになろうとしてしまう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

こういう迷走を家族や仲間が途中で気にかけて、本人に釘を差してくれる環境にいるのはひかるの強みである。
『夢中であること』を大事にする祖母とか、勝敗ではなく自分らしくやりきること重点な祖父とかね。
春吉とひかるがいい感じに会話してると、妙に染みる…。こういう小さな変化の描写が好き。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

今回の話は色んな人が人格を彫り込まれていく。
学校に変化をもたらそうと会長選出制度を変えたまどかもその一人で、彼女はひかるが自分のクローンになることを危ぶんでいる。
しかし”家”においては父の強い影響下で、自身も『自分らしさ』と向き合うのが難しい成りかけクローンである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

だからこそ、同じ道をひかるが歩くのは面白くないし、それでも身に染み付いたものが繰り返される。
なかなか裏腹な状況だが、冬貴の生真面目さ、公共への奉仕精神を受け継いだからこそ、まどかが『最高の生徒会長』だったのも否めない。
誰かの影響を受け、それを追うことは悪いことばかりではないのだ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

一方対立候補である姫ノ城さんは、最初いかにもなコミックリリーフ、負けるために出てくる物語装置のように描かれる。
何でもかんでも自分中心、目立ちたいだけの賑やかし。
『それを『正しい』ひかるが負かして終わりなら嫌だなぁ…』と思ってたところを、カルノリくんが上手く曲げていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

ノリが軽くて、『面白い』に夢中な彼だからこそ、相手の顔を偏見なく見て本質を掴める。
クラスメイトの目線を借りて、ひかるは道化の衣装に隠された思いに近づいていく。”敵”として配置された存在の人間味へ踏み込んでいく。
その歩みが、今回一番大事なものなのだろう。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

ひかるは社会性や他者性にアプローチする経験が少ないから、まず経験値が高いまどかの模倣から入った。
それは状況のニーズに迫られての対応であり、同時に彼女の秘めた資質が開花した結果でもある。
新しい局面を乗りこなす時、まずリサーチから入るのはひかるらしいなぁ、と思う。存外科学的。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

まどかを踏襲し、自分を抑えた受け身の生徒会長像を提示するひかる。対して姫ノ城さんは、エゴむき出しで進んでいるように見える。
しかしその奥には、これまでコミカルに描かれた権力志向の真意、彼女なりに夢中に、大真面目に学校生活を良くしていきたい思いがある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

それはひかるが星に向けるのと同じ、キャラの根幹を支えるとても大事なものだ。
ララを隣に手帳を拾うことで、ひかるは（そしてこの作品は）お道化たコミックリリーフの真面目な顔を見ることになる。方向性は違えど、夢中になれる”誰かのなにか”を尊重することを覚えていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

ひかるが夢中になれるものは、星以外にもう一つある。『人間』である。その定義はヒューマノイドだとか、地球のスタンダードに沿っているとか、ちっちゃいものに縛られない。
銀河規模のヒューマニティを抱えて、体温のあるコミュニケーションを広げていきたい。そういう願いが、ひかるの核だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

だからひかるは、手帳を拾った時に『らしくない』自分に気づいたのだと思う。
他人に興味を持つことではなく、十分に興味を持てなかった自分は、状況を乗りこなすことに汲々としすぎていた自分は、何かを見落としていた。
そう気付けるのと、その隣にララがいてくれているのは、彼女の強みだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

そんなひかるの視線を受ける姫ノ城さんも、無敵の聖人ではない。こんなに社会のこと、他人のことを思っているのに、社会と他人は自分を解ってくれない。認めてくれない。
そんなエゴイズムがめらりと揺れて、ポスターに手をかけさせる。人間、みんな危うさの上で生きているのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

今回は日常スケールと、非日常スケールがいい具合に繋がっているエピソードだ。
宇宙での冒険で、姿形の違う他者とコミュニケーションした経験が、ひかるに身近な他者、その集合体たる学校を見させるように。
ド派手な侵略者の誘惑は、身近な危うさにスッと忍び寄る。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

窓越しに登場する悪役は、何処にでもありふれた少女の迷いを『判る』と言い切る。苛立ちをポスターにぶつけて”敵”を否定するつまらない悪事と、銀河規模の侵略には繋がりがある、と。
カッパードさんも激重感情をようやく掴み、武器ガチャもアタリ引けたね…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

黒い桜に翻弄されつつ、自分が何を見落として、何を見るべきかを吼えるひかる。”敵”こそ対話し、理解していかなければいけないと、日常のスケールで見つけた思い。
それは非日常の”敵”であるカッパードさん、ノットレイと向き合う道に、お話しを繋げていく一歩でもあるかな、と思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

カッパードさんがキュアスター好きすぎなのはいつものことだが、今回も激しく問い、試している。
自身が打ち捨てた無垢や正義、幼さを否定しつつ、どこかその輝きを求めてもいる感じが滲んで、『やっぱ俺この河童好きだなぁ…』となる。
カッパードさんは、プリキュアになれなかったユニだな…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

カッパードさんの愚弄（の形を借りた問掛け、救済願望）に『そんなことない！』と答えることで、ひかる（とこの作品）はプリキュアとしての”敵”とも対話しなければいけない未来を、ちゃんと視野に入れられた気がする。
その声は姫ノ城さんに向けてるんだけども、もうちょい広いレンジで”敵”を掴まえた

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

それをどう生かすかは次回以降として、ひかるは非日常の闘いで掴んだ答えを、日常的な選挙演説にアダプトしていく。
自分より夢中になって、学校をより善くしてくれる存在を見つけたから、勝てなくても良い。私が戦うべき場所は、そこじゃない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

ひかるが応援演説してくれたことは、孤独と無理解に苦しんでいた姫ノ城さんにとっても救いだったと思う。だから自分より大きな”銀河”を、称号として許したのだろう。
解ってくれる人がいる。見てくれる人がいる。そのことが、誰かを踏みにじる行いよりも、ポスターの角を治す優しさに人を踏み出させる

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

姫ノ城さんだって迷うし、ひかるだって間違える。でも色んな人が語りかけてくれれば、それは正していけるのだ。
凄く小さくありふれた、宇宙の冒険に比べれば地味でつまらない試行錯誤。でもその小ささが、とても身近な意味と価値を浮かび上がらせるエピソードであったと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

この一話で学園生活と姫ノ城さん、両方一気に値段を上げたのは凄いなぁ、と思う。
正直な話それらは、宇宙のスペクタクルを重視して、そこにあるんだけども便利に使っていた要素だ。
それが、一気に解像度を上げて迫ってくる。それはそこにあって、独特の体温と尊厳を持っている、と。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

主人公に先んじて大事なものを見つけたカルノリくん含め、日常が持ってるパワーの強さ、当たり前の生活が宿す尊さへしっかり接近するエピソードでした。
こういう話をやってくれると、世界の幅も、テーマの説得力もグンッと上がるからな…良いエピソードだった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日

そして次回は怪盗ブルーキャット、最後の事件。
善を掴むために悪を積み上げる矛盾を、主役に負わせた始末をどうつけるのか。ユニ登場当初から触られてきた問題に、正面からぶつかる時が来たようです。
僕ホントユニ尊敬しているので、きっちり描ききって欲しいお話だ。次回も楽しみですね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年10月7日