渇き

東直己のハードボイルド小説。凄く面白かった。ハードボイルドに必要なものが全部詰まっていたし、そのじりじりとした足取りの丁寧な筆致が感情移入と物語への没入を手助けする老練なつくり。上手い。ぐぐぐっと耐えて最後では寝るカタルシスは凄く気持ちよかった。この作家は上手いなぁ。もっと読もう。