イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

こんな夢を見た

押井守監督作品最新作。電脳空間と直結することが当然とかした近未来、「オレ」は重度のワイアードジャンキーだった。究極までチューンした電脳外装をGMサイドに破壊され、電脳世界の破壊を試みるべく、論理爆弾を組む。その過程で、無意味に流れる新撰組の映画。
 そうして情報屋から聞く。外装を新調したときに手に入れた真紅の鷲がお互いを食い合おうとしている円形のアクセサリーは強力な力の象徴だと。そうして世界破壊用のロジックボムをついに完成させ発動させた瞬間、崩壊寸前で静止した世界に一人の少女が現れる。彼女も胸に真紅の鷲のアクセサリを有していた。見る見る再生する電脳世界。「オレ」はGMサイドが「世界破壊者」というデータを取るための走狗に過ぎなかったのだ。
 無気力に三度目の外装を新調した瞬間、バグが起こり男はリアル世界に弾き飛ばされる。目の前にはSIG2022を装備した黒服の男。男を弾き飛ばし、男のSIGで頭を弾き飛ばす。殺人という強力な経験が、現実からの乖離を一瞬で強制したとき「オレ」の前に「依頼人」が現れる。ワイアードGMだった男とそっくりの外見をした男。旧政権を転覆して生まれた現政権の恥部を握ってしまったので命を握られている。守って欲しいと。
 その依頼を受けた「オレ」は政府の手を逃れるうちに長野の山奥に追い詰められた。錯綜する記憶。新撰組の映像。そうして思い出す。自分が政府転覆のために立ち上がった16人のうちの一人であり、唯一逃げ出した存在であることを。
 ついに追い詰められ、新撰組の映像そのままの寺に行くと少年が現れる。ワイアードワールドで情報屋をしていた少年。「貴様が本当の依頼人だったってワケか」「そうだね」「何が狙いだ」それに答えるようにやってくる12人。全員が新撰組の扮装をし刀を握っている。あの時政府転覆にかかわった16人(3人は過去のクーデーターの際死亡)。喪っていた過去の仲間たち。「彼らを皆殺しにしたくてさ。あなたも含めて。もうここに集まった時点で僕の目的は果たされている。どうもありがとう」そう言って、「依頼人」にスロウイングナイフを投げる少年。
 新撰組の12人から刀を奪い、本格的な死闘に突入する「オレ」。最終的に現在の大統領(過去のリーダー。長髪の渋キメ)以外は皆死に、少年が放った炎で寺は炎上する。電脳世界の新撰組のエンディングと同じように、一人取り残された男が空を見上げると雪が落ちてきた。男は紅い鷲のアクセサリを握り、雪の中を立ち去っていく。

 こんな夢を見た。夢っぽい押井映画の夢っぽい押井映画の夢だったなぁ。あ、映像はIGでした。キャラデザは「人狼」の人でした。