イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

幻覚脳の世界

ロナルド・K・シーゲル、青土社UCLA付属病院の精神科医にしてハーヴァート大学の行動学者である筆者がであったさまざまな幻覚作用をオムニバスでつづったエセイ。書かれている事象は面白いのだが、翻訳に重さがあり切れがないためせっかくの素材が死んでいると思った。しかし薬物幻覚から臨死体験まで、精神科医として、また60年代のドラックカルチャーを引きずる行動学者として広く経験してきた筆者の「幻覚への視座」は面白い。