2005-09-21 ラカン 哲学空間のエクソダス 読書 原和之、講談社選書メチエ。フロイトの正当継承者としてのラカンを読み解いた本。とにかくラカン一本やり、横目も降らずがっぷり四つ憎む姿勢の深さ、安定感が群を抜いている。ソシュールやパスカルに言及するとしても、あくまでラカンのための言及という徹底振り。何しろ難解なラカンの著作と講義録を、その歩みとともに読み解いていく筆は重厚かつ丁寧。面白かった。