2005-10-11 キノの旅 Ⅸ 読書 時雨沢恵一、電撃文庫。というわけでシグサワの原点、キノの旅の最新刊です。しばらく長編が続いたせいか、酷く懐かしく感じますが、相も変わらず巧い。短編連作の基本である奇想、スムーズで乾いた文体、たっぷり仕込まれた毒。どれもが美味い。やはりこの人は、感覚が尖った人なのだということを思い知らされる一冊だった。