イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

NHKスペシャル

立花隆がサイボーグ技術の最先端を追いかける番組。実際の映像として見えるサイバーアイ、サイバーアーム、パワーアシストアーマー。そして脳への電気刺激によるパーキンソン病・重度のうつ病の治療。その衝撃はすさまじいものとして僕の目に映った。未来は今なのだ。
ウィーナーのサイバネティクスは企業化への恐怖と結びつき、サイバーパンクを生んだ。科学と技術というイメージはしかしもはや形のないイマージュではなく、一つの実像として姿を結んでいる。そしてそれは、超人類への道というむしろ古典的なテーマを再発掘する道筋まで立ててしまっているのだ。
全世界の経済化が進み、貧富の差が歴然と人権の差に直結しつつある今、サイバネティクスによる超人化はもちろん、このままでは富めるものの特権になるだろう。それとも、パックス・サイバネティカともいうべき理想社会がやってくるのだろうか。今まで絵空事として「遊べた」未来は、もはや目の前まで来ているのだ。
なお、月曜日深夜0:15〜1:30に再放送を行う。未見の方は録画などで是非見ていただきたい。心地好い不愉快がそこにはあります。