イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

MOONLIGHT MILE 11&12

太田垣康男小学館。超うっかりで買いそびれていた11巻と、最新刊12巻をまとめ買い。小汚いオッサンとジジイが、ド冷酷な現実にかじりついて宇宙に行ったり来たりな地味漫画です。ええ、スッゲェ、面白いんですな、これが。
「ムーンチャイルド編」のマギーのウルトラCにも痺れたが、やっぱり「H2編」のクソ小汚いオヤジどもが奥歯噛み締めて前向いて鼻水たらしてぐいぐい進むのが凄まじく熱い。萌えもカッコイイ極め場もなく、とにかく襲い来る大理不尽に徒手空拳で戦いを挑む人々の物語が、ここにはあるわけです。
宇宙ネタは一時期はやりましたが、やっぱりこの作品は凄く好きだ。宇宙が勝ちのない現実を上手く嘘で固めつつ、その嘘を本物にするべく、とにかく泥臭く、一歩一歩丁寧に、月への道のりを描いている。金と政治と軍事とマスコミにまみれた宇宙開発の中で、それでも身体を張り、頭を使い、情を迸らせ、魂をかける人々の物語だ。その嘘のついていなさと、上手い嘘のつき具合は、やはりこの漫画は面白いなぁと実感させてくれた。
理代子もセクシーキュートなのだが、今回はかおりちゃんがMAJIシブい。おっぱい担当かと思いきや、きっちりWACしてるその瞳にドッキリとブッ刺されましたよ。そして荒川教授のロケット野郎魂と、部下のクソオヤジどもの生き様には震えが来る。うん、僕はこの漫画、とっても好きだ。