イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

鋼の錬金術師 15

荒川弘、スクエアエニックス。つーわけでハガレン。早説明の必要もない国民的漫画ですが、ココでちょっと時間が戻ってイシュヴァール殲滅戦の話でございます。いやー、暗いね。開幕でリザの親父さんは死ぬし、過去話に移ってからは死体が写ってないページを探すのが大変なくらい死人、死人、死人。でもまぁ、一巻からずっとそういう話なのだからいまさら驚くべきことでもないわけで。人間を石臼に放り込んだように人肉と骨がもろもろ出てくる戦争装置の中で、いろんな人が正気だったり狂ったり。"人殺しの目"になれなかったアームストロングが退場するのも致し方ない場所、か。
キンブリーにスポットが当たったり、今までの伏線の掘り下げとか話全体としても重要な部分だとは思うのですが。それよりもなによりも、もうどっちにも転びようがない殲滅戦という状態を一巻丸々書いたのは偉いなぁ、とつくづく思います。読んでるほうがこうも後味悪いんだから、書いてるほうはもっと後味悪いだろうに。それでも書くってのが、荒川先生の真っ直ぐなところだなぁと、つくづく思いました。