イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

バッカーノ! 1934 完結編

成田良悟電撃文庫。成田先生の三連作ラスト。さてはて、荒い。成田良悟の作品は全部荒いので、それがいい荒さか悪い荒さか、が重要になるわけですが、今回はちょっと悪い荒さかな、と思いました。1934で山盛り出てきた新キャラたちが、微妙に飲み込みにくくて食いにくい。お話のほうも複数視点のザッピングが目まぐるしくて、豊かさを感じるより疲れを覚えてしまったりしましたよ。
今回は完結編なんで、今までの二冊で引っ張った部分を処理しきってはいるんですが。キャラクターの感情にしても、話の運びにしても、どっちつかずの中途半端、奇矯なキャラクターを動かす部分に文字数を奪われて、どうにも前のめりで読めずに終わってしまったなぁ、と。伏線やキャラクターの処理に成田先生らしい才気が除くだけに、より惜しいなぁ、と思うわけです。
まぁこれはこれでいいのですが、むっちゃ正直な感想を書くとですね。越佐大橋シリーズ読みてぇ。