イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

太陽の黙示録 15

かわぐちかいじ小学館。は、かわぐち先生二国史も気付けば十五巻目。トウタクが潰れて遂に原案に追いついてきた感じ。激動の北日本が大荒れに荒れ、孫一さん&シュウユ同盟と柳三兄弟の道も別れる、つう感じの流れになっております。前回勝呂さんが退場して、一気に舞台から降りる人がたくさんたくさん、という感じ。まぁ大河モノなのでバンバン人を使い捨てないと話が流れないわけですが。
んで。グローバルに見せかけてガッチガチにローカルな資本主義戦術の鬼子である孫一と、義と仁に生きる理想主義者の正道踏破、舷一郎との道が別れるのはわかっていたことですが。思っていたより速いなぁ、という感じ。同時に孫一さんのオリジンも割れちゃって、ちょっと今後挽回の流れが実は見えない。原案どおり雲井も舷一郎のほうに来たしなぁ。
しかし孫一さんの描写がガッツリ来たせいで、政治の操・正道の柳・資本の孫一つう己の骨格が丁寧に見えてきた感じ。各々交わる道ではないし、各々に強さと弱さがあるイズムであります。安易に『どれが正しい』とかの決着は早めに出さず、動乱の中で己の理念をへし折られたり貫いたりするようとする三人の姿がようやく始まったな。うむうむ。
南のほうが操主導で安定している今、北と中国がどう動くかが今後の争点。そういう意味ではその動乱の中心に孫一と舷一郎、そして彼らの理念がガッツリ噛んでいるこの現状は正直燃え上がります。さてはてどうなるか、一息ついてまた一難、楽しみであります。