氷川へきる、スクエアエニックス。というわけで「新（略）ベホイミちゃん」のスピンオフ元、氷川ワールドの根幹であるところのぱにぽにでございます。こっちはいつものよーにだるーくゆるーく、漫画っぽくない漫画で。オチを投げてなお面白い、というのは信者が過ぎるかもしれませんが、自分には面白く感じるのだからまたこれも致し方なし。
一部の漫画にありがちな「文法を破っているから面白い」という危うい面白さではなくて、全体的なテンポ、リズムを崩して、「通常認識とのずれ」という笑いの根っこを揺さぶってくるへっきー先生のギャグが僕はとても好きなのですが。まぁギャグだけじゃなくてもちろん可愛い女の子達もとても好きですよ。いっぱい出ますよ。今回は妙に乙女がプッシュされていたように感じますね。
んでま。１０巻も出てれば「このマンガおもしれえ」と感じる人間しか買わないわけで、新しく面白さを語る言語を発掘するのも難しいわけですが。このマンガ何か特別なイベントが起きるわけでもない（というかそういう「漫画らしさ」から外れているところに面白さの一助がアル）ので、そういう部分をピックして何か書く、という論じ方もちょっと違うかな、と感じますよ。
まぁ「いつもの」といえばそうなのですが、ちまりちまりと外したり、「いつもの」になっている状況事態を「ずれ」のネタにしたりと、細かく丁寧に漫画描いているな、と感じました。ギャグ漫画を続けることは本当に大変だと思うので、二本同時連載で続いたこの十巻目、「いつもの」ようにやれｒのはむしろ実力の証明なんじゃないか、などとも思ってしまいました。面白かった。
