イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

鋼の錬金術師 24

荒川弘スクウェアエニックス。牛先生の面白ユカイ少年漫画、24巻目。今回も一巻丸々、クーデタでありバトルであります。とはいうものの、クーデタが始まってからネームドはどしどし退場し、まさに天王山の感が高まっているので飽きなぞしないのですが。今回もネームドが何人か退場して、一番めんどくせぇ大統領が戦線復帰と、戦闘が非常に盛り上がる。
牛さんのバトル構築能力が上がっているなぁ、と今回で感じたのは、大統領VS有象無象の「剣」をめぐる攻防の組み立て。キング・ブラッドレイといえばサーベルを駆使した戦闘術、というのはVSグリードの見事な描写で鋼読者にはおなじみ。その強烈なイメージを逆手にとって、剣の取り合い奪い合いを軸に回すのは巧いなー、と思いました。色んなところで戦闘が起こってるゴチャゴチャした状況を、頻繁に戦闘メンバーをシャッフルすることでだらけさせないのも巧いな。
今回はとにかく、VS大統領が紙幅的にも盛り上がり的にも、ブッチで凄い。ホーエンハイムと親父殿のバトルはまー、主役であるところの兄弟のための舞台ならしだろうし。アレで大統領が落ちてれば、クーデターのほうの情勢は一息つくんでしょうが。親父殿を軸にした因縁との決着は、まだまだかかりそう。でもま、まったく問題なく楽しみなのは、作品への信頼の証ということですな。今回もやっぱり面白かったし。