イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

絶対可憐チルドレン 23

椎名高志小学館。サンデーの超能力少年少女漫画、二十三巻目。今回は婦女子歓喜の皆本&賢木コンビと、まさかの九具津エピで二本立て。ロスト・ガイズの方は、特定方向に強烈にアピールするクスグリ満載で、相変わらず椎名先生はリアルタイム更新だな、と思った。あざといの大好き。チルドレンを使わない変則エピとして見ても、結構面白い構成だった気がする。BABELの薄暗い部分もチラホラ見えて満足。
トイ・ソルジャーズのほうはまぁ、いつものパンドラメンバーとのドタバタ交流回って感じ。でもよりにもよって、九具津がくるとは思っていなかった。よくよく考えてみれば、中学生編になってパンドラとの仲良し路線が深まって、あのドールオタのエピソードほとんど掘ってなかったので、美味しい鉱脈といえばそうか。
久しぶりに普通の人々を見たけど、BABEL・パンドラ・"黒い幽霊"・普通の人々、と、各組織の色を混ぜずに維持できているのはこの漫画の巧いところだと思う。ノーマルと超能力者の、理想の関係で色分けというか。共存、排斥(ノーマル)、利用、排斥(超能力者)。まぁそこを緩くしてしまうと、お話を回転させる落差が消滅してしまうか。そこら辺の、長期連載の重力の中でいかに構造を保つか、というベテランの感覚を見た気がした巻でした。