イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

僕はビートルズ 3

かわぐちかいじ&藤井哲夫、講談社ビートルズが好き過ぎて頭のおかしいタイムトリッパーどもが、高度成長期の東京で色々やらかす漫画の三巻目。今回はジョンことレイと、リンゴことコンタの顔見世がメイン。これでようやく名実ともにファブ・フォーか、と思いきやなかなかに難しい面々であり、そこら辺もビートルズリスペクトかなぁ。
レイがめんどくせー奴なのは、序章である現代編で重々見えていたところなので余り驚かないとして。コンタさんの強キャラぶり(人間力的な意味で)が想定外で、かなり吃驚。あの癖の強いメンバーにはっきり一言言えて、その上で穏やかで音楽への情熱もある人格者っておめーパーフェクトジオングか何かか。プレイも人の心を強引に持っていけるレベルみたいだし。
音楽への思い、と言う意味ではレイの不器用で荒削りな生き方は、それゆえに叩き付けて来るものがありますね。全てを断ち切るつもりで振り上げたギターを、しかし振り下ろすことは出来ないシーン。後出しのズルさや異邦人としての孤独を解放して、同僚にギターを教えるシーン(ここでもコンタさんの人格強度が炸裂してましたが)。悪魔的なマコトと弱気なショウ。ファブ・フォーのクッキリした個性が見えてきて、これからどういうバンドに、そしてどういうビートルズになっていくのか。非常に楽しみです。