イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

オールラウンダー廻 12

遠藤浩輝講談社MMAに青春を注ぎ込む男の子のお話、十二巻目。大阪編もタカシの個別エピも終わりましたので、北陸に行ってグラップリングするエピソード。帯では妙に温泉推してましたが、遠藤先生の描く女体は固そうであんまエロくないので、そこはあんまサービスシーンとしては機能していない気がした。格闘者としてみると、側腹筋とか固そうで凄くいーんスけどね。
グラップリングの方は、全国大会を前にファイターズ・ブリュー(とタカシ)の面々の仕上がりを見せる試合という印象。確固とした勝ちのイメージを持って、バックチョークで終わらせるために寝技するタカシと、相手に合わせてねっとり動いているうちに発想力で勝つ廻。そしてパワー&テクニカルなマキちゃんと、各々の強みが上手く表現された展開だったと思います。マキちゃんのムエタイ式スタンドレスリングは、技術が見えて好きだなぁ。あとジェシカさんは可愛らしくて良いキャラ。
遠藤先生は結構理屈臭くて、それが作品に出るタイプの漫画家だと思うわけですが、今回の北陸ネタは過度の説教臭さも悲壮感もなく、いい距離感の扱い方だったと思う。EDENの頃はここら辺の間合いが事故ってた印象なんですが、廻になってから上手くコントロールしているなぁ、と。そこら辺のバランスの良さは、僕がこの漫画でも好きなポイントであります。色々と積んだしそろそろ全国かなぁ、と思ったけど、タカシとのボルテージをさらに高める空手展開になるようで。ふーむ、これも面白そうだから、じっくり進めてほしいものだ。