イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

六花の勇者:第3話『六花殺しの少女』感想

ゆったりたっぷりのんびり、たびゆけばメソアメリカ風異世界アニメも第三話。
まーだ主要登場人物は全員登場せず、メインヒロインっぽい眼帯南半球と仲良くなる話だった。
アドレットくんの人となりとか、あの世界の一般兵士の覚悟っぷりとか見えるので、ゆったりやってくれるのは良い。

姫様に変わって同行を務めたフレミーさんは、迷わず銃弾撃ってくるタイプの、クールな戦闘機械。
『みんなで協力して魔物倒す』という最適解を、メインヒロインが即座に潰しに来るのはなかなか面白い。
協力できない理由がまだ謎なのは、今後明かしていく要素だからかな?

何かというと殺しに来るツンツン眼帯ですが、アドレットくんは巧く操縦してた。
卑劣卑劣言われまくってたけど、魔神殺しのためにチームワークを育もうという意志は、今出てるキャラクターの中で一番強いんじゃなかろうか。
軽薄な台詞の中に歩み寄ろうという姿勢が見えて、僕はアドレットくん好きだな。
フレミーさんもチラッとデレを匂わせたので、諦めず頑張れ。
……この調子だと、残り三人の追加メンバー絶対一筋縄じゃいかないけどな。

そしてメインからはぐれた姫様ご一行は、朴念仁っぽい騎士様のトンチキ武装がカッコ良かった。
事情の確認もせず即座にフレミーさん殺しに来たのは、あの騎士を信頼してるのか、姫様が暴力主義者なのか。
アドレットと交流した上で問答無用にパなしてくる姫さまと、薄皮剥ぐように態度が軟化してたフレミーさん……ヒロインレースの行方が、パドックに入る前から見えた気がする。

今回聖者VS聖者の戦闘が描写されていたけど、適度に異能で適度に駆け引きもあって、化け物ぶっ倒すのとは違ったテイストで良い。
ざららららっっと剣が準備されるシーンとか、剣を盾に転用して銃弾捌く所とか、異能の応用描写が好きですね。
あと、敵も見方もむっちゃ死んでる砦の描写。
その世界における一般人が払う犠牲を見せておくと、今後見せられるだろう勇者の特権的無双の価値が分かりやすいので。


基本的には新ヒロインがヒロイン力を見せつける回でした。
武内君声のモブが密室の説明してたり、容疑者全員揃う前から仲間割れしてたり、それ以外のことも色々起きてるけどね。
さて、来週遂に全員集結っぽいけども、ろくでもない能力を持ったろくでもない連中なんだろうなぁ……。
ヴィジュアルの切れ味が良いからか、結構忍法帖的な『異能者集団揃い踏み』的な楽しさありますね、このアニメ。