イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

GANGSTA:第4話『NONCONFORMIST』感想

この世の果てでろくでもない余生を送るアニメの四話目は、前回蒔いた過去の種を回収しつつ、ギ
ガバイオレンスの渦中に飛び込んでいく話。
切なさあふれる紅顔の美少年フェイズと、薄汚い三十路のおっさんが人殺しするフェイズの温度差
がひどくて、少し悲しくなった。
ようやくニックと肩を並べられる敵が出てきて、アクション的にも面白くなりそうな予感だ。

今回は過去回想と現在を交互にサンドイッチしていく構成でした。
恵まれた過去とゴミクズみたいな今の落差が巧く効いてて、なかなか良かったです。
上流階級に生まれながら持ち前の異常値性故に灰色の生活を送っていた少年が、初めて出会った運
命の相手は聴覚障害者で被差別階級。
過去のロマンス力が高ければ高いほど、警察とヤクザに道具扱いされ続ける今の二人が薄汚く、惨
めに見えてくる。
しかしウォリックの表情にしても、周囲を取り巻く色彩にしても、惨めなはずの現在のほうが輝い
ている所が、このアニメの一筋縄ではいかない所ですね。

不満も言わず便利な殺戮道具扱いを受け入れてる二人に対して、アレックスは悪夢に苛まれる日々

二人が現場に何を感じているかあんま喋らないので、分かりやすく感情を表出するアレックスがい
るのは、話が淡白になり過ぎない上でも大事だねぇ。
今回のリアクションは、お話全体がすごく碌でもない方校に転がっていく前兆な気もするなぁ……
さてはて。

んで、碌でもないヤクザは碌でもない殺し合いに勤しんでいた。
肉体的には弱者なはずのモンロー親分が、社会的にも精神的にも戦力的にも強キャラ過ぎる。
いかにスタイリッシュアクション決めようが、『タグ付き』は使い捨てにされる立場なのだなとい
うことが、親分見てるとよく分かるね。
吉野声のとっちゃん坊やは中々オサレな二刀流を披露してたけど、こっからどういう感じで話が広
がるのかしら。
どう転がっていってもいい出口にはたどり着けない予感がビンビンしますが、血塗れの道が何処に
つながっているのか、じわりと楽しみです。