イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

ミス・モノクローム -The Animation 2-:第10話『SEVENTEEN』感想

メカニックアイドル出世講、今回はKikukoの謎を探る探偵回。
『ふでやすで探偵なんだからミルキィじゃん』という寝言はさておき、小ネタを弄りつつアイドルとして大事なものを手に入れる、いつもの成長回でした。
『ファンが望むから年取らない』は散様の『正しいから死なない』並に暴論だと思いますが、まぁこのアニメモノクロだしね。

探偵ネタのいじりはコナンや金田一といったポップなものから、泥に拘るシャーロック原典ネタまで、幅広くカバー。
マネオが一回スタンダードで切れ味良い推理を見せることで、モノクロのメカ推理のインチキ加減が良く分かるという、モノクロらしいネタの作り方だった。
あとSEVENTEENだからアイス食べてる無言のボケが、結構好き。
今回は拾わないボケが特にテンポよく走ってて、見てて気持ちよかったなぁ。

Kikukoの本性に迫る流れは、中の人にザクザク刺さる展開だった。
人の意思を吸い取って肉体的限界を超越する辺り、もはやアイドルというより妖怪だと思いますが、ステージアクターってそういう側面あるかもね……。
モノクロ二期はネタを乱打しつつ、アイドル根性物語としての確かな骨格があると僕は思っているので、そう受け取るだけかも知れんすけど。

『モノクロさんがKikuko信者である』というのは、油断すれば即座にグズグズになりそうなほどボケっぱなしのお話に芯を入れる、大事な設定。
物語の骨格を確かめる上で、一期第9話と同じように二期でもKikuko回をちゃんとやったのは、良いことだったと思います。
まぁこれも、Kikukoを好きすぎるモノクロさんを、僕が大好きなせいで曇った欲目かもしれませんが。
仲良き事は美しき哉。