イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

GANGSTA:第10話『LAND OF CONFUSION』感想

一話総集編を挟みつつ、異形が集うリンボの物語はついに佳境に。
四大父の危うい均衡がコルシュカの独走によって崩れ、トワイライツの黄昏がやって来たというお話。
味方サイドも、死亡フラグを立てるのに大忙しだ。

クリスチアーノ襲撃をいなしてなんとか平穏を取り戻したけど、それは見せかけ。
魔都エルガストルムはグツグツ煮立っていて、後方支援を潰した後は直接前線に立つ傭兵狩りに来るという、情け容赦のない布陣。
この状況を仕組んだコルシュカは、トワイライツ憎しの感情とエルガストルムを牛耳るという実利、両方手に入れたいのかね。

状況が地辷りしていく中、お医者さんがトワイライツの福利を全部担当する扇の構えだと分かったり、武器屋のねーちゃんが櫻井と恋仲だってことが分かったり、アレックスと仲良くなったりしてた。
目の前に待っているのが大規模殺戮である以上、死亡フラグのバーゲンセールにしか見えない。
特にテオ医師がセレブレの精錬という重大任務を一手に引き受けているという情報は、彼が死ぬとトワイライツが崖っぷち通り越して崖の下まで追いつめられるということであり、この状況ではヤバ過ぎるネタだ。
ご丁寧に、セレブレが切れるとトワイライツがどうなるのか、アレックスが丁寧に説明していたしなぁ。

世界の悪意を一身に背負ってやってきた殺し屋軍団ですが、今まで超人っぷりで良い気になってたトライライツをバッサバッサ、薪のように刈り取ってました。
あの人らもトワイライツなのか、はたまたアンチ・トワイライツを極めると武力が上がるのかは未だ分かりませんけど、情けと容赦のない殺戮っぷりだな。
そしてそんな強敵相手に一瞬だけ時間を稼いで死んでった、ギルドのおじさんが僕は好き。
命をかけて造った時間なので、ダグには良いところを見せてほしいぜ。

懇切丁寧に情報遮断から殲滅を始めたので、便利屋どもは未だ事態に絡めていない。
しかしアレックスの弟はいるわ、デリコの妹はいるわ、過去の襲撃事件と因縁がありそうだわ、ダグが来たら一気に事態が動きそうだなぁ。
主人公たちに火の粉がかぶさってないという意味ではまだ対岸の火事なんだけど、一度火が付いたら取り返しの付かない所まで燃え上がりそうだ。

溜め込んでいた不穏な空気に、ついに火が着いた回でした。
ずーっと『世界は悪意に満ちていて、とっても碌でもない』と言い続けたアニメなので、来るべきものが来たって感じだ。
殺戮の波が引いた後、誰が立っていて誰が伏せているのか。
その波の中で、前にも後ろにも進めない男と女が何を選ぶのか。
気になるところです。