イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

スタミュ -高校星歌劇-:第一話感想

自分的には"練馬大根ブラザーズ"以来のミュージカルアニメ、その第1話。
お話的には男の子主役のシンデレラ・ストーリーだと思うんだけど、急に歌い出したり学校がトンチキな規模だったり、ぶっ飛んだ部分もある。
しかしキャラデザは抑えめだし、動きもぬるっと重視だし、ぶっ飛びたいのか地に足つけたいのか、イマイチわからん出だしだ。

解ったのは欠点もある五人組が、同じく規格外のスーパースターパイセンに見初められて、見習いミュージカル学生になった、ということだけだ。
こんだけ解っておきゃ十分な気もするが。
乙女心満開の男子生徒のあこがれである華桜会はあれだろ、ぶっちゃけて言えばF4やろ花男の。

うたプリほどゴージャス加減をぶっ飛ばしていないのは、『ネタは劇薬』と考えて抑えているのか、はたまたニトロの積み忘れか。
ゴージャスさを加速させることだけに目をとられると、人間同士のぶつかり合いが疎かになって食いごたえが減るので、そこら辺のバランスは難しいと思う。(うたプリ三期に恨み骨髄マン)
そこら辺は、来週以降見える部分だとと思う。
個人的には、どっしりと地面に足をつけて地道な交流を重視してくれてイイですよ。(少ハリ大好きマン)


急に歌い出したりして幻惑されたけど、お話としてはかなり素直なシンデレラ・ストーリーのようだ。
ていうか『はみ出し者を集めて造った5つ目の組』『憧れの先輩が闊歩するエリート学校』と並ぶと、『男版宝塚星組物語』だと考えるのが良いのかな。
なんにも知らない主人公を壁役に、バンバン説明されてく設定とか分かりやすくてよろしい。
つーか男版穂乃果やな、髪の毛オレンジだしモチベーター型だし。

集められた五人も、素人と人見知りと自信過剰とコンプレックス持ちとよくわからないのという、デコボコした取り合わせ。
ゴツゴツしてる奴ら集めたほうが化学反応も起こりやすいので、自由人のメンターと合わせて美味しく料理して欲しい。
鳳さんに食って掛かってたメガネ、どう考えても鳳さん好き過ぎ病で好感持てるわ。
声も平川さんだし。

結構早足で舞台とキャラクターを説明した回だったので、彼らがどういう噛み合い方をするのかは、片鱗程度しか見えず。
主人公がミュージカルに何も持っていない分積極的で、ミュージカルに強い憧れを持っているのはとても良い。
スポーツにしても芸事にしても、主人公が題材に対して強い気持ちを抱いているのは大事だと思う。
だからといって羽根が生えるのは……乙女向け音楽アニメだと平常運行だな、ウン。
とりあえず、同室の那雪くんと仲良しなのは良いね。

アクティング……というか"華桜会テーマソング"と"星谷くんPV"を見た印象は、やや淡白な魅せ方だなというもの。
女性向けの長い手足って、振り付ける時には扱い難しいネタに変わるのね。
動きのタメがなくするるーっと移動する所とかは、なんか新鮮で面白い。
桜会の皆さんは天上人なので重力無いほうが説得力あるけど、泥臭い立場にいる主人公たちは重力あったほうがイイんじゃなかろうか。
自分2.5次元系ミュージカルには疎いので、そっちの再現率とかは分からないですね。

舞台の幕が開き、お話とキャラクターがストーリーラインに乗っかるまで進めた、オーソドックスな一話だと思いました。
急に唄ったりするのはあれだ、ミュージカルアニメなんだから急に歌うのは当たり前だろコラ!!って感じだ。
というか、音楽アニメは急に歌わないとダメ派。
今後どういう方向に舵を切っていくのかも含めて、次回が楽しみです。