イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

Dance with Devils:第1話『倒錯と禁断のカドリール』感想

今季二本目のイケメンミュージカルアニメは、吸血鬼と悪魔と退魔師がバンバン出てくる現代異能。
音楽プロデュサーが藤田淳平なので、同じElements Garden上松範康の諸作品(うたプリ、シンフォギア)に続くアニメという見方もできるか。
……金春先生、ベテランなのに両方に関わってんだな。

お話としては吸血鬼の花嫁モノをオーソドックスに踏襲しており、魔の力を高めるイノセントな主人公を、悪い吸血鬼やら悪い悪魔やらエクソシストのお兄ちゃん(多分義兄)やらが取り合いっこする現代伝奇。
ママンのお呪いがガチで効力ある所とか、ちょっとしたこだわりが嬉しかったりする。
こういうお話は大概ゴージャスでハイソな学校が舞台で、必ずキャラの立った四人~五人組の支配者集団がいるってのはアレだな、ロボットアニメにロボットが出てくるようなもんだな。
門外漢には違いがわかりにくいって意味合いでもね……ヴァルキリーもタクティカルアーマーも、全部ガンダムでしょ!!(ロボアニメ判んないカーチャン爆誕)

秘められたグリモワールやら魔界の悪魔やら、普通の女子高生には荷が重い設定がワッと襲いかかってきてましたが、主人公ちゃんは結構自分の意志を持って状況をなんとかしようとしてました。
恋の鞘当てを繰り広げる相手とのファーストコンタクトが悪印象なのも、オーソドックスな流れだ。
しかし今回クローズアップされていたレムさんは嘘つきなので、いつ本性出してくるかだなぁ。
他のメンバーは全然キャラわからんですけども、久々に木村昴さんの直球イケメンが聞けて耳が幸せです。
後平川さん、今期忙しいっすね。

ミュージカル学校を舞台とし、音楽を軸に据えたスタミュのミュージカルがダンス重視のやや新しい感じだったのに対し、現代伝奇をミュージカルという手段で演出しているこっちは、非常にオーソドックスな歌唱重視のミュージカル表現。
主人公の自己紹介シーンだとか、四皇學園生徒会(すげぇ漢字だ)の登場シーンだとか、使いドコロも定番を押さえている感じだ。
個人的な好みとしては、雑魚ヴァンパイアとチャンバラするアクションシーンこそ、ミュージカル仕立てでスタイリッシュに見たかったところだけどさ。

派手にダンスで見せるよりもゴシックな世界観を重視し、カットバックや画面分割を多用して見せる演出は、ど真ん中のミュージカルアニメっぽくて良い。
ドラマパートのBGMがアンプラグド仕立てで落ち着いているのも、ミュージカルパートを際立たせて効果的だ。
同じミュージカル仕立てにしても、いろんな見せ方があるなぁと思う(スタミュとRED GARDEN見ながら)

凄くオーソドックスな『ワイルドなイケメンがみんなアタシに夢中!』系乙女ゲーに、ミュージカルという異物をぶち込んだアニメ。
ですが、全体的なトーンがよく統一されていて、なかなか面白かったです。
今後悪魔的に危険なイケメンがどういうドキドキを届けてくれるのか、そしてミュージカルパートの切れ味は維持されるのか。
色々楽しみですね。