イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

プレイレポート 16/10/08 コード:レイヤード『My Left Betryer』

昨日はコード:レイヤードをプレイしました。シェンツ先生のオリジナルシナリオだよ。

シナリオタイトル:My Left Betryer システム:コード:レイヤード GM:シェンツさん

アカメくん:太刀風:18歳男性:ブレイカー:マージ:薬丸兼陳 薬丸自顕流の『抜き』を受け継いだ継承者であり、ストイックな武術家。コードの魔力に踊らされず、自分の道を見定める生き方を貫く硬骨漢。

二次元くん:ロベルト・ガンディーニ:33歳男性:チェッカー:シャドウ:ビリー・ザ・キッド 中央評議会のエージェントであるガンファイター。コードをあくまで『道具』とみなし、戦後の混乱を防ぐために封印することを視野に入れているリアリスト。

ソエジマさん:架城京馬:16歳男性:ブレイカー:センチネル:武蔵坊弁慶 生来の病弱さを、コードを継承することで繋いでいる少年。死の際に常に接していたせいか、命を護ることに強く執着する生粋のディフェンダー

新米くん:ローラ=カルシュタイン:16歳女性:チェッカー:ヴェール:カーミラ 伝説の吸血鬼のコードを継承した、貴族階級の少女。多重人格的な共生関係をカーミラと築いており、人類史の保全を己のミッションと考えている。

コバヤシ:"贖罪の茨(ラスティソーン)"ラザロ・ソーンダイク・ジャンクボンド:21歳男性:サポーター:ヴェール:イエス 元知能犯であり人間のクズであったが、陰謀に巻き込まれて死にかけた時茨の冠を継承し、レイヤードとして覚醒する。イエスの人生を強制的に体験されているが、あくまでクソ犯罪者でありたいと願うカルマの持ち主。

こんな感じのメンバーが、アサルトチーム組んで襲いかかる陰謀に立ち向かうシナリオでした。個別導入でしっかりモチベーションを作りつつ、いい具合にミドルを捌いて軽快に進んでくれました。ここら辺の重さと軽さのバランス感覚は流石の一言。

今回の敵はブリゲイドと繋がった狂科学者でしたが、ベクターエンフォーサーにレイヤードと、デフォルトでパターンが多く用意されているため、喋るの・喋らないの、人間なの・怪物なのと、敵のバリエーションが豊かなのがとても良いですね。TRPGのシナリオは『敵』と掛け合いをしながら、『敵』と雌雄を決するクライマックスに向かって進んでいく傾向があるため、『敵』のキャラクター性がそのままシナリオの特質に反映されがち。喋り分かり合える相手が『敵』なら理解と無理解のドラマが、喋らない相手なら戦闘や危機対応に注力した展開が、それぞれ楽しめるわけです。
『敵』の幅広さはそのまま、シナリオ執筆者が楽しませたい展開をどれだけ詰め込めるかという横幅に繋がるわけで、ここら辺の受け幅がデフォルトで広いのは凄く良いと思います。いろんなシナリオが気持ち良く出来るシステムは、シナリオ書こう楽しもうって気持ちを高めてくれるしね。

今回は個別ハンドアウトによるドラマ性の高い導入だったんですが、ミドルは必要最低限のドラマシーンで抑え、全員が共通の問題を解決していくマップ攻略シーンに重点していたのは、システムを活かしていると感じました。個人のシーンを繋いで見せ場を組み上げていく、所謂『FEARゲー』的シナリオの運び方って、確かに盛り上がるし楽しいけど重いんだよね。そこら辺を個別導入で担保しつつ、真ん中は束で処理して軽くしていくってのは、ドラマ性と軽さを両立させる甘い手筋だなと思います。これはシナリオ単位の話であると同時にシステム単位の話でもあり、ミドルが階層化されヴィジュアルとして共有しやすいシステムデザインがあってこそ、今回の充実感と軽みが実現できてんのかな。
ココらへんに後押しされる形で、ロールプレイもたっぷり楽しめました。イエスという存在は結構扱いが難しい聖人だと思うけども、押し付けがましくなりすぎず、あくまでTRPGの『ネタ』としてリスペクトを込めてキャラを作れたと思います。やっぱ知能犯系クズはロールしてて楽しいなぁ……今回結構キラキラした子多かったからなぁ。

そんなわけで、しっかりたっぷり楽しめる仕上がったシナリオでした。付属シナリオで触ってない領域にしっかり踏み込み、世界観の新しい可能性をたっぷり楽しめるのは、システム発売から日がたっていないこの時期特有の醍醐味だなぁと思いました。良いセッションだった、同卓していただいた方、ありがとうございました。