HUGっと! プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
夏だ! お盆だ!! 出産だ!!! 明るい未来を抱きしめて!!! HUGっとプリキュアに後退はないッ!!!!!
そんなポジティブ帝王道を驀進する、フレフレパパママ、フレフレベイビーなお話。捨て回かと思ったら見どころ多いッ!!!!!!
つーわけで、盆だけど新しい命を考えるHUGっとである。夏休み期間はメイン話進めるわけに行かないので、寄り道的なエピソードが増える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
しかしテーマ的には、久々ど真ん中に”母”に入れてきて、しかも父親サイドの描写も多い。”仕事”に重心寄ってたHUGっととしては、結構珍しい作りである。
浪川声の情けないパパンを狂言回しに、圧倒的頼りGUYたるはなパパン、自由を手に入れたチャラリートくんを暴れさせるHUGMANパートは、賑やかいい話でとても良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
第1話で赤ん坊にキレてたチャラリートくんが、はぐたんを『マイベイビー』呼びした時、『ああ、彼の戦いは終わったんやな』と思った
多分はなパパも、すぐさま立派な親父になったわけではないのだろう。ベビー語は翻訳できるし、作務の中で道を示す余裕もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
そんな立派な人も、悩める時代があってデカくなった。新米オヤジが行く道と、ベテランパパが来た道は静かに交錯し、人間は様々な未来に進んでいく。
男臭がワイワイガヤガヤ、子供のようにはしゃぎながら”何か”を学んでいる姿は、”女の子の物語”であるプリキュアでは結構珍しい。しかも大人。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
しかし彼らだって悩むし、はしゃぎもする。立派な男、立派な大人、立派な父であるべきという呪いに悩み、戦ってもいる。
今回のホームセンターは、そんなオヤジたちのテーマパークだったのかな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
結局そこから飛び出して、ファンシーな外見の産婦人科に飛び込んでいくとしても。というかそこに飛び込むために、HUGMANランドで浮かれ騒ぎ、先輩に学んで人間力を鍛えたのだ。
そんなサークルから離れて、ルールーとの日々を思い返すドクター。善悪の彼岸に引き裂かれつつ、ここにもうひとりオヤジがいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
新幹部はみな、プリキュアサイドと濃いめの因縁を作り、気になる過去を埋め込んできている。今後掘っていくと、面白くなりそうな要素だ。
一方女の子サイドは、”母”に接近し何かを学んでいた。名塚大先生の貫禄が唸るゆかさんも良かったが、産婦人科の先生がタフで素晴らしかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
仕事が大変ということを否定せず、その上で自分の選んだ天職を誇れるのは、力強い人だと思う。さあやの目が輝いたのは、“母“を知ったからだけではなかろう。
出産をなんか綺麗で曖昧なものではなく、汗だく血まみれ大勝負として真っ向から描いたのは、勇気ある描写だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
そーだよなぁ、マジ辛い時にフニャッとしたアドバイス貰っても、腹立つだけだよなぁ…。それでも、手を握ってもらうことが、かけがえない支えなのだ。
ホムセン男塾をくぐり抜けても、先生はフニャッとしている。はなパパのガタイも頼りがいも、すぐさま手に入りはしない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
でも出産のリアルに飛び込んでなお、パートナーの手を握って現場に立ち会う気力は、ホムセン修行で身についたもの、学んだものだったと思う。そういう一歩で良いじゃない。
本筋で山あり谷ありの人間ドラマをやったんで、戦闘はちっとコミカルに。ハズした芝居に可愛気を宿す、ドクターらしいバトルだった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
あの柔らかいバトルから、ルールーへの重たい感情を宿した戦後を写す落差。短い描写でキャラ立てるのが巧い。
新しい命が生まれ、父も母も子も寿がれる。明るい未来を抱きしめて!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
”家族”のスタンダードというかオーソドックスというかマジョリティというか、ともかく真ん中にしっかり向き合ったエピソードでした。
だからこそ、妊娠出産を経由しない”家族”を取り上げ、祝福するところまで踏み込んで欲しくもなる
そういう脇道を望むのは贅沢かもしれんが、美しいものに出会ってしまった愛咲正人がどう変化しているかを、コンパクトに観測し続けてくれるアニメには、色々余計ごとを期待したくもなるのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
今回描かれた聖家族像は、確かに良いものだ。そして、それ以外にも幸福の形はある。
多様性と可能性を称揚するHUGっと(と、ここまでのプリキュア)が、今回描いた形をはみ出し、別の可能性を書くか。ここで留まるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
”家族””母”を巡るデッサンの確度をどの程度まで引っ張るかは、それなり以上に気になっている。尖ったネタ扱いすぎると、エンタメ力が落ちるからな…難しい所だ。
それはさておき、最も(あえてこの言葉使うけど)”普通”な親子関係の基点を今回ちゃんと描いたのは、HUGっとにとってとても良かったと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
個別のお話としても、硬軟のバランスが良く、キャラたくさん出てきて賑やかな感じがとても楽しかった。
こっからしばらくは緩めの話が続くんだろうけど、今回のドクターみたいにコンパクトに、よく刺さる描写があると良いな、と思う。こういう細かい積み重ねが、本筋動いた時のエンジンになるわけよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
チャラリートくんの良い描写を見てると、幹部の人間味をしっかり彫り込むの大事よね、やっぱ。
そうして次回は動物たちの恋物語。今回チャラリートくんがベビー嫌いを乗り越えたように、パップルさんの悲しい恋も、コミカル調子で変化を見せるのか。あとロボと小学生は恋を知るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2018年8月12日
そういうところに期待が高まる、盆のHUGっとプリキュアでした。来週も楽しみ。