アイカツフレンズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
ついに降り立った氷の大地、ソルベット王国!
最初の強敵、王門封鎖は王弟シャルルの協力により突破できたが、天災、疾病、凍りついた心の三段コンボは生中には切り崩せない。
世の厳しさと己の無力を知ったひびきが足を止める中、ピュアパレット、異国の地でも天衣無縫!
そんな感じのソルベット王国編第一話、アイドル VS ブリザードである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
アリシア攻略のため、ぶっ倒す要素を数えあえげていくエピソードであり、その巨大さにひびきが震える回であり、その震えを年少の無邪気さでピュアパレが蹴り飛ばす回でもある。
ひびきとピュアパレ、年齢差の描写がよく刺さる。
ピュアパレははしゃぎ過ぎなくらいずーっと旅を楽しんでいて、暗く沈み込むターンはない。そっちはひびきとアリシアの担当である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
国を覆う異常気象、病に冒された父、国家を背負い心を凍らせた歌姫。
どれもあまりに重すぎて、足を止めるには十分な理由になる。だが子供たちは、あえて背負わない
初海外のあいねちゃんはともかく、『ここがチャンス!』とばかりにフレンズとキャッキャしまくる湊も、自分の立場に自覚的な感じはする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
ダイヤモンドフレンズにはなったけど、まだ挑戦者であること。
ひびきより年少で、色々教えてもらう立場であること。
”アイドル”であること。
ピュアパレットは好き勝手絶頂に暴れているように見えて、その実周囲をよく見ている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
ひびきと一緒にドン凹みしてても、状況は良くならない。楽しくもない。なら、楽しいことをしよう! 楽しいことで、氷の真っ白なパレットを塗り上げよう!
そういう思いで、ステージを組み上げていく。
ひびきは社会的成功、発達した人格両面で”大人”として描かれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
ピュアパレが今回暴れさせた子供っぽさ、無垢な幼さを五年前に置いてきてしまって、半身をもぎ取られた存在。
でもそんな状況で頑張ってきたからこそ、子供には見えないもの、到達できない場所を掴めた存在。
ピュアパレとひびき、子供と大人が相補的に足りない部分を補い合って、新しい自分になっていく。お互い強味と弱味があって、それは失った自分らしさでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
フレンズ二年目から真ん中に据えられていた関係性が、本丸到達で表に出てきた感じがする。
ひびきはショーとビジネスを自分で立案し、運営する立場にある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
年上の女たちを手足のように使って(体張って主を守る辺り、想定してたよりはるかにひびき好きな女たちだったな…)、色んなしがらみに縛られて、それでも自分の夢を追う。現実と理想の折り合いをつけれる存在だ。
そんなひびきだからこそ、アリシアがアイカツ出来ない事情が良く判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
アリシアが背負うデカくて重たいものを前に、『自分は恥知らずだった』と責めるひびきは立派な人だと思う。
実際、天災と病気はアイカツではどーにも出来ねぇ…ってルールをひっくり返すのも、またアイカツだったりするが。
しかし自分とフレンズを引き裂いた現実の重たさを前に、足を止めるのが適切な『大人っぽさ』なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
五年前別れてもなお、アイドルを続けショービズの最先端に立ち続けたのは、夢を見る自分、夢を売る仕事にプライドを持っていたからではないのか。
キツいときこそ、笑顔でどうぞ。
文化不毛の地ソルベット王国に、ピュアパレットは自分たちの生き様を刻んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
とにかくアイドル、どこでもステージ。
手を動かしてステージを作り、証明を操作して輝かせるハンドメイドの舞台には、ショーマンとしての小さな、しかし確かなプライドがあったと思う。
それはシャルルくんやソルベットの子供たちの心を、日本や宇宙と同じように動かしていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
アイカツは楽しい。アイカツは誰でも出来る。
そんな作品の根本をしっかり信じて、まず己の生き様を板にかける。そんながむしゃらな熱量に動かされて、ひびきも”アイドル”な自分を思い出す。
陽性のパワーを全面に押し出しつつも、ブリザードは強敵であり、今回は勝てない。氷のツンデレ女王攻略と、アイドルVS異常気象。ソルベット王国に春がくるのは、もうちょい先っぽいね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
一回負けるのは、長い戦いにおいてはむしろ大事なことで。ちゃんと希望を見せた撤退だったので、問題なしかと。
全体的に重い話なんだが、要所要所に希望があるのがフレンズらしくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
とにかくシャルルくんが英明、温厚なボーイで、あっという間に好きになってしまった。『双方剣を引け』と城門で登場した時、確実にユパ様のオーラあったからな…。
シャルルくんは姉が凍りついてる現状が、とにかく嫌なんだろう。
責任感と愛ゆえに、国を背負ったアリシア。しかし氷の奥にはアイカツへの情熱、フレンズへの思いが閉じ込められていることを、身内だからこそ感じていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
雪解けの切っ掛けになる異邦人たちに手を差し伸べたのも、そんな心を開放するチャンスと踏んだからか。
シャルルくんという味方がいるおかげで、アイドルたちの雪国攻略は結構スムーズだ。難問山積、歌でどうにかなる領域も超えてるけど、それでも一歩ずつ働きかけることは出来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
姉への個人的な働きかけが、憂鬱な国情を明るく変える文化交流に繋がっている所、為政者だなぁと思う。
春の鼓動に目をつぶってない弟に比べ、姉は自分の中の炎を必死に否定して、氷の玉座に座ろうと頑張っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
本当は諦めたくなかったけども、血に流れる責務、家族と故国への愛を捨てきれなかった。だから、全てを凍りつかせた。
『アリシアを否定すれば、即座に解決!』という問題ではない。
思いだけでも、思い抜きでも解決できない、複雑怪奇な氷の牢獄。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
それを一歩ずつ解決していく足がかりを、じわっと見せるエピソードでした。
アリシアが冷たくツンツンすればするほど、そうでもしなきゃ殺せない胸の中の”獣”が見えるようで、むしろ安心した。相当なの飼ってるぜアイツ…。
アリシアの獣を縛る鎖が、エゴイズムではなくむしろ博愛から出てるのがやべーんだよな…『こうしなきゃ』『こうでなきゃ』という責務が諦めを呼んで、過剰な大人らしさに縛り付けられてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
そしてそれは、ピュアパレに合う前のひびきと同じだったりする。んー、フレンズだなぁ。
となればひびきと同じように、一年以上蓄積したフレンズ力を原液で叩きつけることで、アリシアの問題も転がっていくのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
ピュアパレとアリシアが今後どう絡んでいくか含め、なかなかいい開幕戦だったと思います。エピソードサポーターであるシャルルくんの好漢っぷりが、とても良い。
アイドルの光を頑張って輝かせても、現実のブリザードは動かない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
”リアル>アイドル”という冷たい方程式を、どの角度から切り崩していくのか。相当シビアな問題設定がされたが、どう解決してアリシアを鎖から解き放つか。
今後の物語捌きに期待が高まる、良い開幕戦でした。来週も楽しみ。
追記
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
アリシアが諦めてようとして、諦めきれない心がまだ輝ける可能性を黒いジュエルに託して見せたのは、結構好きな運び。
販促ノルマを活かした展開でもあるし、練磨しなきゃ輝かない心を見せることで、磨き手たるアイドルの活躍も予感できるしね。
ニッポンでトンチキも交えつつ、黒いジュエルの覚醒話をいくつか積んだのが、アリシア攻略戦で生きる構図でもあり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年5月23日
あの石すげー悪さもするからな…天災にはオカルトをぶつけんだよ! とばかり、問題解決の決定打になる…かもしれねぇ。