映像研に手を出すな! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
音響、背景、ドラマにアクション。無念を込めつつ成し遂げた作品を乗り越え、”次”はもっと面白く。
そんな野望を胸に燃やし、ロボアニメ制作へ突き進む映像研。
新しいことに挑めば生まれる迷いも、青春の背中を押す風となりうるか。答えは未来だけが知っている!
そんな感じの、映像研第二章実製作開始! なエピソード。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
”そのマチェットを強く握れ!”の成功を受け、より広く、より深く自分たちの理想を形にするアニメを目指す映像研。
その一歩一歩が未知への挑戦であり、大きな迷いと苦労が制服にのしかかってくる。
がむしゃらにヒーヒー言いつつ、時にベタつかない友情で支え合い、時に誰よりも熱い言葉で発破をかける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
創作者の苦悩、実務者の辛さを切り取りつつも、相変わらず真っ直ぐな青春アニメ絵巻の爽やかさが、ドバンと襲いかかってくるエピソードだった。
常時なにか作ってて、停滞することがない。
このスピード感が”風”を生むアニメなわけだが、今回は浅草氏の幼く未成熟な所が、ホームである映像研からはみ出す規模まで作品がデカくなったことで、かなりクローズアップされていたと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
その弱さは幼く純粋で、とても愛おしい。それを信頼と情熱で見つめる仲間の、無言の視線も合わせてね。
今回は近景で心理と関係性にグッとクローズアップする構図と、大胆に歪めたアングルから大きく弾くアングルに、相当メリハリを付けて画面を作っていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
バッキバキに引いた構図がマジでカッコよくて、”悩む”エピソードに”風”を入れていたと思う。
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近間から遠景へ、ロングショットからクローズアップへ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
カメラが大胆に動くことで、映像研が歩みだそうとしている環境の変化、それに戸惑う仲間の表情も、よく見えてくる。
新しいことをしたいなら、新しい人の力を借りる必要がある。そのための実績は、既に積んである。
PC増設、音響研との業務提携、背景美術の外部委託。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
”マチェット”でやれなかった夢を実現するためには、どうやっても人と繋がる必要がある。自分の理想をしっかり見据えて、ツーカーで通じあえる身内以外にも、自分の夢を見せる必要がある。
そして監督たる浅草氏、そういうのむっちゃ苦手である。
外部交渉は全部、スーパー銭ゲバウーマンである金森氏におまかせ…とさせないのが、映像研の大蔵大臣の厳しく、優しいところである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
金森氏はクリエイティビティが判らない自分を、正確に把握している。銭金管理と制作進行という”分”を、厳しく守ってはみ出すことがない。
ギャーギャースケジュールを言い立てるのも、実現可能なプランを次々突き刺すのも、全ては仲間二人がより善いものを作るという信頼、形にしてみせるという意地あってのことだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
だから、イメージを他人に伝える作業は、クリエイティビティを持つものに任せる。
適材を適所に。シンプルだが難しい。
相変わらず夢いっぱいにぶん投げるクリエーター二人を、金森氏はシビアに追い込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
他人と繋がり、言葉で伝える。それが嫌だから、スケッチブックに夢を詰め込んだ部分もある、幼い浅草氏。
彼女はライナスの毛布で、外界を遮断しようと壁を作る
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この『なにかに顔を埋める動作』は今回頻発する。映像研三人だけでやってる時は、ほとんど表に出なかった仕草だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
それはナイーブで弱気タヌキな浅草氏が、自分と世界の境界線を強くして、世評の刃から身を守るための防衛策だ。
だが同時に、夢を叶えるならそれを開け放つ必要がある。
凄くインナーにこもることもあれば、明け透けに境界線を踏み出し、他人に強く共感することもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
殻に出たり入ったり、めんどくさい思春期の只中にいる浅草氏の前後運動は、なんとも可愛らしい。
今回のお話は監督である浅草氏が、殻から飛び出すスイッチをみんなで探すお話でもある。
毛布、制服の襟、ウサギちゃん。そんな世界を隔てる鎧と、溢れんばかりのクリエイティビティという武器を両方持っているのが、映像研の浅草みどりである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
そしてともすれば、ビビって腰が引ける友人のケツを叩いて場所を整え、前に押し出すのが金森さやかの生き様だ。マージでこの女、浅草氏好きすぎ
金森氏は自分の仕事をしっかり果たしつつ、クリエーターの意見を吸い上げ、より効率的で気持ちのいい制作が出来るよう走り回る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
管理担当として厳しく締め付けつつ、コミュニケーションは良好。なんて有能なマネージャーなんだ…。
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部室での座り方は結構人間が出てて、有名読モとして他人の目に慣れてる水崎氏は、開けっぴろげに気安くやってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
他人の目がある場所だと、笑顔の装いをちゃんと作れてるあたり、自他の境界線を適切に引ける、しっかりした人格を持ってる子なのだろう。だからこそ、身内ではだらける。
何しろ家では親に隠れて原画描いているし、その葛藤で筆を止めることはない。迷わず止まらず積極的に、思い込んだら一直線。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
いい意味でゴーイングマイウェイ。それが水崎氏の良い所だ。バリアで自分を守らないといけない、浅草氏との差異点やね。
確固とした自我は金森氏の強みでもあって、クリエーターに必要とあらば足も口も使い倒し、PCを無事ゲットしてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
正門で颯爽と待つ金森さやか、髪を眼鏡でまとめる金森さやか。カッコ良すぎる…制作陣の『金森氏しゅき~』が抑えれてねぇな…。
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薄汚れたラーメン屋は、現状の進捗を確認し、形にならない問題点を引っ張り出す創造の現場でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
苦手な事があるなら、仲間に任せればいい。そんなチームワーク確認の場でもある。
しかし譲れないもの、譲ってはいけないものもある。
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アクションの作画が苦手なら、芝居付けが得意な水崎氏に担当してもらえばいい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
ヘトヘトになって走り回ってでも、必要な機材をかき集めてみせる。
しかし頭の中にしかないイメージをそのままにしておくのも、気弱ダヌキ(可愛い)のまま監督の責務から逃げるのもナシだ。
ラストシーンで熱く激しく、浅草氏の人格とクリエイティビティ、”監督”という立場への想いを叩きつける金森氏の見せ場。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
『譲れないもの』を成立させるためには、『譲っていいもの』『支えてくれる人』をまず見せる必要がある。
ラーメン屋の会合は、そういうモノを見せるシーンだ。
超人・金森さやかが見せた疲労に、優しく制服をかけてあげるところも。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
『眠ってる場合じゃねぇ!』と唐辛子ラーメン爆食、力入れて立ち上がるパワフルさも。
彼女たちがどう生きているか活写していて、非常に好きだ。
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クリエイティブの現場から少し離れ、客観的に管理運営する立場にある(そのことにプライドと意地がある)金森氏は、弱気ダヌキが殻に入ったままだと、どうしても動かないものを冷製に見据えている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
だからガンガン前に出ろと圧もかけるんだが、それが怖いからうさちゃんバリアなのだ。
金森氏や水崎氏が持ちうる、揺るがない自分という芯。そこに体重を預け、外圧なんぼのもんじゃいと開き直れるタフさが、浅草氏にはない…というか、現れたり消えたりする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
”マチェット”放送前の大タンカ、ロボ研のめんどくせー葛藤への共感。
キレると凄く人間太い部分を見せるんだが、普段はタヌキだ
それは別に変わる必要もなく、上手く必要なタイミングで開き直れればいいだけだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
しかし怖いもんは怖いし、そんな便利にキレれるわけでもない。
ちょっとずつでも鎧の隙間を開けて、夢を掴むためにコミュニケーションという武器を使っていく必要も、浅草氏にはある。
そこで『変われ! リア充になれ!』とは絶対に言わない所が、映像研の良いところだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
出来ないなりにやってくれれば、出来る限りの補佐はする。弱くて幼いアンタだからこそ、見えるものがある。
そういう信頼と好意が湿り気なく、三人を繋いでいるのも今回よく見えて、非常に素敵だ。良いなぁ…
さて、やりたいことが山積する中、金森氏は生徒会への
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
面通しで情報を集め、廃部寸前の音響研に”圧”をかけに行く。
ホントゲンドウポーズが似合う高校生だな、さかき・ソワンデ…。ビシバシ対立してる相手からも、情報拾って動く金森氏好き。
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音響研にたどり着くまでの道のりはどこか不安で、この後のいざこざを上手く予感させる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
平坦な道に宝は落ちておらず、厄介事を乗り越えてこそ欲しいものは掴める。金森氏はそういうストレスに強く、迷いのないフット・イン・ザ・ドアで強引に踏み込む。
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ここは専門分野外の凄さを、映像研のノッポとチビがどう受け止め、他者とどう接していくかが見えるシーンだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
”何か”に感動し溜め込んでいく大変さを、クリエーターとして知る浅草氏は両手を広げて、いかにそれが優れたものかを力説する。
何かに必死になってる人に、すぐ共鳴できるのは浅草氏の強み。
一方金森氏は、卓越した銭ゲバセンスで周囲の音源を、指折り銭金に換算する。あるいは最終的に映像研が必要とする算段をまとめて、音響研との協調地図を一気に描いたかも知れない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
共感を抑え気味に、俯瞰で物を見てスピーディーに絵を描けるのは金森氏の強み。
”音”という絵にならないものが、どれだけ素晴らしく、アニメーション制作の命に関わるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
それを上手く”絵”にしたイメージシーンは、浅草氏の共感力、専門外でも”凄さ”が判る強みを、しっかり伝えてくる。
他人の仕事に敬意を持てるのは、やっぱ偉い。
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百目鬼くんと同じポーズを取り、聞いてもいない華厳の滝七十二候の凄みに取り込まれる浅草氏に対し、金森氏は生徒会から公式に執行されたガサ状を抱え、音響研を追い込んでいく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
何を踏んでも同じ音、フリー素材の限界点。アニメが確実に死ぬヤバい状況を、大量の素材とエンジニアでひっくり返す。
クールな金森氏も、”監督”が必要だと言うものを信じ、それを手に入れれば作品が良くなる未来を信頼している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
専門外の営みに敬意を払えるのは、実は銭ゲバ超政治で百目鬼くんを激詰めしているようにみえる、金森氏も同じだったりする。
やっぱリスペクトがある連中だから、見てて気持ちいいんだろうな
とは言え、飴と鞭で交渉の形を整えていく金森氏の手腕は苛烈にして剛力、まさにタフ・ネゴシエーターである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
理が勝ちすぎて情に訴える柔らかさがないのが、玉に瑕って所か。まぁそういうのは、境目を超えていける浅草氏の領分なんだが。
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ヤバSE聞くとケロケロ吐いちゃう、本物のリアルな音響オタク。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
映像研四人目の仲間になりうる存在を前に、浅草氏は画面を中央で割る境界線から手を伸ばし、前のめりになる。
今回よく演出される”バリアを張る”仕草とは、真逆なフロントヘヴィの踏み込み。これもまた、浅草氏の特徴だ。
かくしてアニメを構成する重要要素の一つ、”音”を手に入れた映像研だが、もう一つの要素”背景美術”の獲得は、なかなかぎくしゃくと難しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
空は曇り空、相手はアニメの素人。しかし手伝ってもらい、意志を疎通しなければ欲しい背景は掴めない。
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浅草氏の頭の中にどんなイメージが合って、どうすればそれは形になるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
アニメーションという表現メディアは、平面で動かない美術とどう噛み合うのか。
おそらく、浅草氏の中に答えはある。彼女はとても優秀だからだ。だがうさちゃんバリアで身を守って、なかなか表に出てこない。
美術部員のおねーさんは笑顔で、アニメ側に寄り添ってくれているけども。他のメンバーはフツーにアニメのこと分かんなくて、フツーに色々聞いてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
それは別に隔意や害意があるわけではない。人間、知らないものは知らないのだ。
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男子のほうがツッケンドンで当たりがキツく見えるのも、部長の質問が空気読めなく見えるのも、このシーンがかなりの部分、浅草氏の主観に染められているからであろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
浅草氏は自分のセンサーに違和感なく引っかかる”身内”相手には、緊張せず、バリアを張らず付き合える。
そのナイーブな感性は、同時に凄く傷つきやすいもので、世評やすれ違いから自分を守るために、檻に引っ込む習性がある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
それはそれで彼女の個性であるが、”監督”として作品全体をキャリーする立場に立った以上、作品のクオリティは彼女の背中に乗っかる。『上手く喋れません』では済まないのだ。
どう自分のイメージを伝え、適切な作業を導くか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
アニメーション独特の表現を外部協力者にしっかり説明し、作画を活かす背景をどう作ってもらうか。
それを語れるのは、溢れんばかりのクリエイティビティを抱えた浅草氏であって、それを持ち得ない金森氏ではない。譲ってあげるわけには行かないのだ。
同時に美術部の疑問は一般視聴者の目線、作品を届けるべき相手のニーズでもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
絵を描くなら、それがどんな世界にあるかは知っておきたい。『これが普通』と感じるものを押しのけるなら、納得できる理由がほしい。
それはそれで、正当性のある問いかけだ。創作者はそういう無遠慮に応える必要がある
”マチェット”では通用した『とにかく見て判ってくれ!』というパワー勝負は、今回なかなか上手くいかない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
なぜ、それが必要なのか。
(まだ)身内じゃない相手に誠実に、自信を持って伝える行為が、前作より進歩した作品を作るためには必要だ。
そしてそれは、”監督”の仕事なのだ。だって監督だもん
かくしてなかなか上手くいかなかった打ち合わせに疲弊し、浅草氏はエネルギー補給のために世界を見て回る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
石一つに目を輝かせ、ダンゴムシの生き様を書き記す。子供のままの瑞々しい感性が、浅草氏の中には生き続けている。
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映像研の仲間はそれが好きで、だから浅草氏の”探検”を静かに見守っている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
でも浅草氏も、空想の世界にだけ生きれる子供では当然なくて、(というか子供だからこそ、外界とコスれて痛む自分の弱さを上手く制御できなくて)世界の広さ、他人の顔色をついつい覗き込んでしまう。
『ロボアニメはやめだ!』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
リアリティ…がないと吠えるだろう、想像の中で肥大した怪物・ロボット警察の声に屈して、派手さもコンセンサスもねぇバギーバトルへ方向転換しようとする、浅草市の弱気。
それを制作管理担当は、断固として拒絶する。
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弱気タヌキが自分に負けて、面白くもねぇ迷い道に入ることを付き合い長い金森氏はよく知ってるのだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
日和っても、突き進んでも死。そんなロボアニメの荒野へ、笑顔で突っ込む覚悟は水崎氏、既に出来ている。
我らが”監督”は、そんな覚悟全然出来ない。だからこそ、金森氏は吠える。
それは彼女の客観性が捕まえた”監督”の特別性、果たすべき責務であると同時に、凄く熱い血の滲んだ個人的な信頼、浅草氏のクリエイティビティへの期待だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
お前は必ず、良いものを作る。だから、自分を信じろ。
その揺るぎのなさが、作品を良くしていく
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ホワイトボードを埋め尽くした、百億のイマジネーション。筆が乗ればあっという間にスケジュールを奪い返す、とめどない夢の力。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
そういうものが、浅草氏にあると信じたからこそ、自分の信じる銭の稼ぎ道を親友に、アニメ制作に預けることにした。
そういう金森氏の赤心を、僕はこの咆哮に見る。
銭稼ぐなら、ハプニング映像を売るでもなんでも良いのだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
しかし金森氏は、『浅草氏と』『アニメを作る』ことで金を稼ごうとした。彼女にとって銭を誠実に稼ぐことは生き様であり、浅草氏が”監督”であるのと同じように、譲ってはいけないものだ。
それを預けている。信じている。
そういう女が、世間の視線に背中を曲げて、スケッチブックで心を守りに入っちまってる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
みっともねぇ、許せねぇ、やるしかねぇ。
そういう想いがあればこそ、金森さやかは思い切り強く、言葉を叩きつけ届けたのだと思う。
うう…クールな女が思わずホットになっちまうほどの”感情”なんだよなぁ…。
親友の獅子吼に気圧され、ソファーをひっくり返してバリアを貼った浅草氏は、沈んでいるだけでは終わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
必ず復活すると信じつつ、自分の領域で待ち続けた共に、”監督”は自分の疑念、他人の視線をひっくり返す”世界”を作り上げる。
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夜になるまでずーっと作画作業やってて、仲間が戻ってきたらヒョイと顔を出す水崎氏が好きだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
側に寄り添うことはない。悩みや苦しみを引き受けることもない。
でも、側にいる。最高の作品を一緒に作れると、魂の奥底で共鳴できると自分が信じた相手が、立ち上がることを信じている。
そういうべとつかない、だが底の硬い友情で繋がってるからこそ、浅草氏も不敵で勁い表情で持って立ち上がり、内部構造を改良することで設定の矛盾、劇作の不安定を乗り越えるパワーが湧いたのではないか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
そんなことを思わせる、部室の迷妄と突破であった。
ああ…誰かを信じ強く吠える。”愛”じゃん…
浅草氏の創作スイッチは、自由にあり。また一つ仲間のことをよく判って、少女たちは自分の仕事に戻る。”監督”は想像の翼を幼く、力強く羽ばたかせる世界観察に戻る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
そこから、より強い作品が生まれていくのだ。
大丈夫、次はもっとうまくやれるよ。
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へにょりと曲がったり、痛みに凹んだりしたとき、誰かがいてくれることは大きな力になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
それに背中を支えられ、苦手なこと、出来ないことに挑み、可能性を広げ力を蓄える勇気も湧いてくるだろう。
そういう友情の力、燃え上がる野心、新たな出会いがいろんな局面で見えるエピソードでした。
設定担当、マネジメント、芝居と華やかさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
三人のトリニティで作り上げた”マチェット”に音響、美術、自前での編集と、”アニメ”回すために必要な色々を足していって、よりデカいものに仕上げる。
見ている側のアニメーション・リテラシーを巧妙な手順で育てる、上手い話運びでもありました。
ストーリーのデコボコを追いかけていくと、自然アニメがどう作られ、何が大変で何が面白いか判るのは、とても良いことだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
ここが育たないと、専門的なネタを評価する軸が太らんからな…見ている側のレセプターを、説得力を込めて増幅できるお話はいいお話だ。説明が巧く、描写が強い。
浅草氏のナイーブな内面、それだけが掴み取れる輝きと、凹んだままで終わらないしぶとさ。それを信じ、想いを届ける仲間の存在。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年2月12日
そういう宝石みたいな輝きを抱えて、映像研は鉄巨人の物語に挑んでいく。
さて、どんな困難と夢が広がるのか。次回も楽しみ。