歌舞伎町シャーロックを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
モリアーティが張り巡らした謀略の蜘蛛の巣が、全てを巻き取り絡め取っていく。積み上がる死体、加速する悪徳。
善悪の淵に、無限に開いた奈落の底で少年が待つ。
仏頂面の奥で、変人探偵は何を見据え、何を待つか。
空虚へ手を伸ばすものもまた、血に沈む只中で。
そんな感じの最終盤開始、全く待ってないけど覚悟はしていた『毎度バカバカしいお話』の終わり、歌舞伎町シャーロック第20話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
まだまだ話数があるってのにこの血生臭さ、暴かれたハラワタのドス黒さに、どうにも気が滅入る。しかしまぁ、見届けなければなるまい。
賢しらに展開予想などするのも、ハラを固めてショックに備えるため、てのが自分にはあって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
こういう展開になってほしくはないが、まぁなってしまうのだろう、と予測がついたところは言語化しておくと、経験上何も備えないよりマシだったりする。
しかし険しいものは険しく、辛いものは辛い。
モリアーティが帰還して以来の血なまぐさい描写の以来、あるいはジャックの凄惨な事件以来…もっと言えば、彼が八葉のクローバーをむしっていた時以来。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
こういうモノが暴かれるハラは固めていたつもりだったが、やっぱ辛い。
ああ、バカバカしくも懐かしく長屋の日々よ…。https://t.co/GTkucyETFp
モリアーティが踊らされているだけの『いい子』で、事件の奥にはもう一枚そこがあってほしいという願望が外されたことにも、少なからずショックは受けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
しかし緑色の私服を着込んだ彼が、長屋のバカ共と過ごした日々、そこで描かれた笑顔が彼の凶行を…”本性”を止め得ない事実が、やはり重い。
ブラックユーモアの衣をまぶされた、洒落にならない格差と悲惨。その只中でもバカバカしく、必死に生きるからこそ生まれる笑い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
”落語”が生きた話芸として切り取ってきた(そしてシャーロックが掴めなかった)悲喜交交を冷たく振り払って、彼は暗くて狭い奈落に落ちていく。変人探偵を待ちながら。
それが彼個人の精神に由来する奈落なのか、そこに外的要因を加えた地獄なのかは、まだ判別が付ききらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
残り話数が結構あって、こっからどういう転がり方をするか読みきれないのもあるし、彼自身が語る”ジェームズ・モラン”が彼の全てではないと、思いたい気持ちも強い。
彼が玩弄する、原典に由来を持たない与太郎探偵ども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
僕はアイツらが結構…相当に好きだから、友に過ごした日々が”シャーロック・ホームズ”と並ぶほどでないにしろ、何か魂を震わしてくれていたら良いな、と思う。
犯罪王になるしかない宿命を少しはみ出して、このパスティーシュ独特の変化が欲しい。
そう思わされる、血みどろの転換点だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
やっぱ僕はシャーロック・ホームズ関連作品つうより、”歌舞伎町シャーロック”としてこのお話が好きなんだな。
そう思えるように積み上げてくれた笑いと世知辛さ、人々の生活と世界の悲惨が、何処にたどり着くのか。
大トリまで聞かなきゃ、席を立てないね…
さてお話は、モリアーティの奈落から始まる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
ルーシーを誘い込んで暴力を振り下ろし、悲鳴と黒煙に満ちた事件現場から、空を睨めつける。
その視線の先には、天才の推理力で己を見てるだろうホームズがいる。最終的に、それしか見れていない、とも言えるか。
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後に語られる、穴の空いたポット。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
”マトモ”な善性や倫理を、どうしても自分のものに出来ない空疎を、殺人の悦楽でしか満たせない歪み。
それを共有する仲間として、落語と推理でしか世間と繋がれない変人探偵に焦がれ、そこに並ぶべくヒーロー探偵…を演じる犯罪王へと落ちた奈落。
黒い煙は地獄の恋文、重なる死体はお前のために。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
序盤から幾重にも重ねられてきた、ホームズ焦がれの熱い視線が、こんな形で結実するとは、哀しくて切なくて、なんともやりきれない。
長屋でのモリアーティは、結構良いものに包まれていたと思うのだが、それではポットの穴は埋まらんかったんだな…。
凄まじい速度で脳髄を回転させ、友の謀略が友を殺す修羅場に抗おうと、ホームズは落語を演じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
場違いな演じ分けは、彼が世界と繋がるための必死の努力であり、滑稽を越えて悲痛だ。
ホームズが本気で誰かを助けようと思えば、それはこういう形を取るしかない。
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ワトソンくんはそれを理解して、隣に立って一緒に手を引く生き方を続けた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
それがホームズの胸に空いた穴から溢れず、お互いに思いをタメたからこそ、モリアーティは出会った頃の空疎なホームズを取り戻すべく、犯罪の蜘蛛の巣を張り巡らせ待つ。
でもなぁ…その変化にはモリアーティ、君も深く…
どちらにしても、平凡で大切な場所に腰を据える凡人として、モリアーティは友人の肘をガッチリと掴み、犯罪の奈落へ進むしかないホームズを捕まえようとする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
友のため、犠牲者のため、引くわけにはいかない。それは判っているが、友達が心配なのだ。
多分、ホームズがモリアーティを思うように。
※訂正
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
× モリアーティは友人の肘をガッチリと掴み
○ ワトソンくんは友人の肘をガッチリと掴み
奈落に伸びる友情の手よりも早く、モリアーティは暗闇に身を沈めていく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
書斎に隠された醜聞、己を決定的に壊した証拠を探す過程で見せる、笑顔の仮面と冷えた視線。
本棚の奥に据え付けられた金庫を嗅ぎつけた怪物を、区長は鏡越しに見ることしか出来ない。
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外面を繕えてしまうことで、自分の中の怪物を取り返しがつかない大きさまで育ててしまったモリアーティ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
世の中と繋がる手段がどうしても判らなくて、それでも推理と落語で世間に繋がろうとあがいたホームズ。
探偵と犯罪王という違い以上に、仮面を付けれたか否かは二人の大きな差異だと思う。
区長も仮面の奥にいる怪物を見据えたからこそ、鏡越しに遠ざけ、殺害リストに載せた…のかもしれない。その真実を確かめる道は、モリアーティ自身が今回潰してしまう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
自分の優れた頭で組み立てた推理が、現実とどれだけ食い違うのか。
守るべき世界の真実は、心の中で組み立てた虚像とどう食い違うか
ホームズは落語家失格の烙印を押される事で、それを思い知らされ(、モリアーティという”客”の前に座ることで踏みとどまっ)たけども、モリアーティは見事に装うことが出来た。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
異質な魂が、表に出ない小器用さ。それが犯罪王を生み出す、一つの苗床だったのかなとも思う。
親友であり恩人であり相棒であり宿敵でもある少年の、張り巡らせた蜘蛛の巣。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
それのど真ん中であがきつつ、ホームズは長屋のボンクラに指示を出し、犠牲を減らすべく抗う。
モリアーティが『どうでもいい』と切り捨てたものが、ホームズには大事なのだ。
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ルーシーの安全のために、迷いなく五千万。目を見開いたホームズの顔は、彼らしからぬ人間味に満ちている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
そうやって変わった変人探偵を、そこに水を満たしたワトソンの存在を見たくないから、モリアーティは自分の中にある泥で全てを塗ろうとしている。
心配げなハドソン夫人が、本当に可哀想だ…。
ホームズ指揮する長屋連の追撃を振り切る速度で、モリアーティは落ちていく。モラン家の因縁、自分の中にある奈落に。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
書斎に長く伸びる影は、区長の秘められた醜聞。そこに刻まれた名前を確認することで、蛹は決定的な羽化を迎える。
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”マトモ”な善性が穴から逃げていく、壊れた器。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
アレクはそこに、水を注いでくれる存在だった。重ねても重ねても、穴から漏れていく徒労を厭わない、無条件の愛。
変人のホームズには、水を注ぐ役は出来なかった。そういうのはワトソンくんの仕事だ。
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嵐に恐怖ではなく興奮を見つけ、雷が生んだ死体に目を輝かせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
ジェームズの破綻は母を殺し、父を遠ざけた。それでも、アレクは間近で笑い、怒る。”マトモ”さとの繋がり方がわからない、弟の代理で。
一見盲目に見える愛だが、鏡の中彼女は、なんとも寂しそうだ。
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自分が穴の空いた奈落に、無駄を注ぎ込んでいる実感を肌越し、感じ取っていたのかな、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
愛する弟が、どうにもならない怪物である事実を知りつつ、それでも信じようとしたのだとすれば、『世界を愛してね』という語りかけは、自分への言い聞かせでもあったのだろう。
他の誰も気づかない仮面には、宿らない本物の怒りと笑顔。その温もりを覚えている。でも…だからこそ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
物語が始まった時点で死んでいた少女が進む先は、光に満ちた窓の外ではなく、暗い闇の奥だ。
因縁の果て、全てを知り己を開放した晴れやかさに、少年は嗤う。
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ジャックを殺して見つけた、本当の願い。本当の自分。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
血みどろでどす汚れていれば、それが真実なのか。自分を一番良く知っているのは、穴が開きっぱなしの自分なのか。
おそらくホームズ自身が一番思い悩んだ問いかけが、探偵が乗り越えるべき最大のミステリなのだと思う。
あるいは”思いたい”か。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
変人のまま世間と繋がり、結構他人が好きな自分を思い出させてくれる助手ともであったホームズ。
どうすりゃ憬れの高座に近づけるか、訳の分からねぇまま進んで、進んで、ようやく見つけた小さな居場所。
そういうモノが大事だから、主役に与えた。
なら、モリアーティが陰惨な血の池を胸に隠しつつ、仮面を付けて隣り合った長屋の日常、そこにあった笑顔の少年もまた、完全な嘘なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
彼にずっと開いていた穴が、彼自身を飲み込んだこと。
ホームズも他の人達も、その自己破壊を止め得なかったこと。
今回顕になる真相は、色んなものを一緒に壊す
それでも、厳しく泥まみれの世間の中、俗っ気と生命力に満ちて生き抜こうとする群像の在り方は、嘘ではない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
ホームズもそれに憬れ高座を覗き込み、滑り落ちてもなお”落語”を推理に組み込んだ。上手くいかないとしても、だからこそ憧れるものがある。https://t.co/c8xHmvqaWr
モリアーティにとって、アレクが継ぎ足し続けてくれた”水”がそういうものなのか、はたまた虚しい空疎なのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
その答えは、探偵が犯罪王の落下速度に追いつき、人の心を打つ”語り”が出来るか否かにかかっている気がする。
俺たちの日々は、嘘じゃなかった。
それが伝わる日は、果たして来るのだろうか
血みどろのまま、光に満ちた闇に身を投げたモリアーティは、宿命のどん詰まりで親を手に掛ける。穴の空いたポットを、決定的に投げ捨てる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
父の弁明も命乞いも聴く気なく、自分の優れた頭脳で組み上げた真実こそ答えだと思い込む独善。
©歌舞伎町シャーロック製作委員会 pic.twitter.com/rT1p35Ktfn
それは噺家失格を告げられた雪の日、シャーロックの頭の中を満たしていた冷たさそのものだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
それをワトソンくんや、他ならぬモリアーティが変えていったから、今回ルーシーの命に迷わず五千万、ポンと出せたのだと思う。
ホームズが知らず飛翔した思索の檻に、モリアーティは己を閉じ込める。
他人の真実を聞かず、ショッキングな事件の奥にどういう営みが、人の思いがあるか考えない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
推理機械の冷たさに耐えかねて、ホームズは変わった。ワトソンくんが変えた…と、モリアーティは重ねて言うだろう。
変わらなければ、空疎を抱えた天才同士、ずっと一緒にいられたのか。
積み重なる死体と暴力は、それを確認するための問いかけのように思える。悲惨で凶暴で、切実な恋文だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
携帯電話越しに唸る地獄を聞いて、ホームズは眉をしかめる。
姉への愛に踊るメアリの凶刃を前にして、ワトソン君は鋭く事情を察する。探偵の眼、持ってるじゃない
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まぁ第15話でメアリといい雰囲気になった時点で、ある程度の覚悟は固めたが…おんなじ舞台で刺しつ刺されつ、死すら飲み込む凡人の度量を見せつけられるのは、なんとも辛い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
ナイフを止めてくれる探偵ポケベルは、もう無いんだよなぁ…。https://t.co/pSSzGJgEOD
そんな因縁の糸を断ち切るように、京極くんはルーシーの居場所へ踏み込み、血に汚れるのも気にせず命を救う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
外見しか気にしねぇクソボンクラが、必死の顔で泥臭く、出来ることをする。眩しくて涙が出る成長だけども、それをのんびり噛み締めてる余裕もないのだ。
©歌舞伎町シャーロック製作委員会 pic.twitter.com/os8foNdV1Q
京極くんはコミックリリーフとして、キメきれない探偵未遂として、だからこその伸びしろを丁寧に活かして、いいキャラに育った。まぁヒドい目にも沢山あったけどさ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
彼が外面ではなく魂で動く決定的瞬間を喜びたいんだが…話全体が重苦しい引力に呑み込まれるこの状況、余裕がないよ…。
探偵は決定的な破綻に間に合わず、事件が起きた後に現場に現れる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
そんな宿命を追うように、ホームズはモリアーティがポットを壊した現場へ、致命的に遅れてやってくる。
俺のように奪われることもなく、注がれ続けた愛が、お前を変えるなら。
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それを奪ってやる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
お前のポットも、この虚空の只中に投げ込んでやる。
名探偵、お前も俺と同じ存在なんだから、俺と同じに為れ。
携帯電話越しの遠い呪いと、流れ行く赤い血潮。ジャック事件のときのように、探偵小説めいたトリックを仕掛ける余裕は、さてホームズ、あるのかね?
『うるせぇ、時代はノワールなんだよ!』と言わんばかりの、赤い赤い血みどろのエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
モリアーティが抗おうとし、アレクが埋めようとしたもの。物語が始まった時点で破綻していた、虚しく切ない重力への抵抗。
その内実が、赤いインクで書き記されるエピソードでした。
モリアーティが飲まれた血の池に、長屋の連中を強引に巻き込みつつ。そこから放たれる恋文は、ホームズを射抜いていく。ワトソンを殺していく。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
さて、変人探偵は様々なものを壊されながら、穴の空いたポットを投げ捨てず、そこに自分なりの”噺”を溜め込めるのか。
そうして太らせたネタ帳を、自分に似ていて、しかし決定的に違っている犯罪王に叩きつけることが出来るのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
これまでホームズとワトソンくんと、モリアーティとイーストの連中が積み上げてきた人生芝居が、残酷なグラン・ギニョルだけではないと、一世一代の勝負で語りきれるのか。
そうしなければ、オチがつかない崖っぷちまでしっかり話を運ぶ、重たいエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月1日
いやー…しんどいな。モリアーティの冷酷な顔が、真実であり仮面でもあると伝わるだけに辛い。
犯罪王の悪辣は、名探偵の鏡でもある。
鏡合わせの二人と、血みどろの一人。
何処に流れ着くか、次回も楽しみ。