SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
ましゅまいれっしゅの日常は、最後までドタバタ!
ラッキーとアンラッキーに振り回されつつ、ようやくたどり着いたステージ。
色んな事があったけど、生まれるグルーブを信じ、バンドと一緒に楽しもう!
私達はいつだって、輝きを求める道の途中!!
という感じの、ましゅまいれっしゅ最終回である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
うーむ…ここ迄感想を引っ張ってしまった事からも、なんとなく推察されているかも知れないですが。
なかなか評価に困る最終回であり、アニメシリーズであったなぁ正直なところ…。
非常にバランスが悪いというか、良い所と悪い所が極端に感じる。
僕は先週の”寝坊”でかなりガックリ来ちゃった部分があって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
音楽を主題に据える以上、そこにはリスペクトを持っていてほしかったんだけども、夜会話に夢中になって晴れの舞台に遅れてしまうのは、あまりにも敬意がないように見えてしまった。
そこをつっつけるのがガチ勢のレイシグ…なんだろうけど。
最終回はあくまで明るく楽しいドタバタに終始し、ララリンが抱え込んだものをましゅまいが受け取り、学んで変化する…みたいな話にはならなかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
多彩なバンドが居るのだから、多様な価値観が衝突し、混ざり合う様、群像劇としてのダイナミズムを勝手に期待して、叶えられなかった感じもある。
女と女が感情を震わせ、想いを通わせる様子を異様な解像度で切り取り続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
そこは非常に上手くいっていたのだが、それ以外を形振り構わず切り捨てたツケがデカくて、素直に良いところを評価しきれない雰囲気がある。
好きか嫌いかで言えば好きだけど、いい悪いで言うと多分悪い。
ましゅまいの『音楽はあくまで、楽しむための最高のメディア』というスタンスは嫌いでも間違いでもないけど、それと音楽への敬意、他者との交流は多分両立できるはずで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
楽しさ重点主義の輝きもまた、(時に過剰な)真摯さと正対する中でより鮮明に、説得力を込めて描けたんじゃないかと思ってしまう
ましゅまいの行動原理を肯定するために、すべてを完全に切り捨てているかっていうとそうでもなくて。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
残りの2バンドに目配せをして、ある程度尺も回しているんだけども、とにかく交流がない。音楽的・人格的影響がバンド内部で閉じている印象が強い。
それは身内の密接な距離感と裏腹で、扱い難しいが
『そこら辺、最後にうまく調整して終わるのかなぁ…』と期待しつつ最終話を待ったが、そこは踏み込まずに終わった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
まぁ外部との交流は徹底的に遮断してきたアニメなんで、最後まで自作に嘘をつかなかった、とも言えるが。
この閉じた感じが、作品の強さと癒着してんのがホント、評価難しいね…。
さてお話は、寝坊からのリカバリーをドタバタと走り抜ける。最後に乗り越えるべき障壁が、人格的成長に一切つながらない…どころかマイナスな”不注意”なのは、劇作としてどうなのか、ホントに首ひねる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
ワチャワチャ賑やかな感じは良い所だけど
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例えばスムーズに会場には付いてしまって、ララリンと対話して自分たちのスタイルを判ってもらうとか、判り合えないことを確認した上でステージを見てもらうとか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
クライマックスの作り方は、色々あったと思う。
いつものドタバタにしたのは、ぶつかり合いの重さを最後に持ってきたくなかったからか?
しかしそれなら、『ガチ主義まっしぐらのララリン、最初から出さなきゃ良いじゃん』って話でもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
新アプリとサンリオの看板背負っている以上、出さないわけにもいかなかったというのなら、そのキャラクターを活かし、一人で吹き上がって納得する空回り以上の見せ方を、してあげて欲しかったかな
”プラットフォーム”は物語の蓄積を生かした(あるいは、第10話が曲想から逆算された話だった)、非常にいい曲であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
それはましゅまい一つの到達点であり、この曲を歌うために12話の物語があった。それは多分間違いない。
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のだが、それをモニター越しに見てある程度の納得を見せ、直接ましゅまいとは交流しない2バンドの在り方が、まぁこのアニメだなぁ、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
そこを突破して直接触れ合うほどの熱量を、具体的エピソードとしてやってないんだから。
この距離感もまた、間違いはないのだ。
でもそれってもったいないじゃん、とは思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
同時にそこに踏み込まなかったから、第6話と第10話のマニアックな解像度、溢れる詩情があるとも思う。
難しいところだが、ましゅまいが音楽をナメていない事実がより説得力を持つよう、もうちょい話を練って欲しかった気持ちはある。
”プラットフォーム”が、第8話でララリンから投げられた問への答え、”メッセージ”たり得ているかというのは、とても悩ましい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
作中でララリンは納得しているけども、それがどういう所から生まれてきたかは(他の全てが基本そうであるように)、視聴者に『判ってもらう』作りだったと思う。
そういう歩み寄りはとても大事で、ある程度以上共感を期待し、作品に前のめりになっってもらえるという信頼は大事だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
俺はララリン好きなんで、『彼女はこういう存在じゃないかな~』と色々妄想してギブスをハメたけども。
主役に対置されるライバルとして立たせるには、割り振られた尺は少なすぎる。
とにかくましゅまい(もっと言えばほわヒメ)に寄せたアンバランスがこのアニメの強さであり、弱さだと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
それは音楽テーマの作品としてバイタルパートを結構損なっていると僕は感じるし、群像劇としても上手くはないと思う。
同時に視線や仕草一つ一つを執拗に追い、語らず感じさせる演出は好きだ
まぁ可愛い女の子が分厚い感情を交換してりゃ、それで満足できてしまう即物的な視聴者だから、こういう評価になるのかもしれんが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
でもその関係性をより美味しくいただくためにも、”外”にもうちょい描画リソースを割いても良かったんじゃないか、とは思う。難しいね。
フェスに出ても、ましゅまいの生活は大きく変わらない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
いつものファーストフード店に腰を下ろし、『ライブがしたい! バンドが楽しい!』という衝動に突き動かされて進む。
そう思える仲間と出会えたことが、一つの奇跡だから。
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んじゃあヒメコが鎧を外し、ましゅまいが真実”バンド”になった第6話以降の後ろ半分で、手に入れたものはなんなのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
そういう疑問も湧いてくるが、ともあれ物語はひとまずの幕である。
今後も気楽に楽しく、ましゅまいのバンドライフは続く。
そこにティーンの少女なりの真剣さ、それ以外見えないシリアスが宿っていることは、ここまでの運びで判る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
だからそれが”間違い”だとは言えないし、そう言いたいほど僕はこのアニメ嫌いではない。
作中のキャラクターが受け取る空気の震え、そこに貴方がいる実在感は、異常な精度で描けていたと思う。
その解像度を活かして、もうちょい大きい絵を描いてほしいという期待が、制作陣が描きたいビジョンとズレたのかなぁ、とも思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
異質な価値観の他者がいることとか、楽しいを形にし共有させてくれる音楽への敬意とか、僕はもうちょい鮮明な形で描いて欲しかったかな。
などと、最後に愚痴っぽくなってしまったけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年3月31日
明るく楽しい、コミカルな雰囲気。少女たちが触れ合う瞬間の、細密な解像度。
強い所も沢山あるアニメでした。
より人数が増えるスターズがどうなるか、期待と不安を懐きつつ。
お疲れさま、楽しかったです。