魔王城でおやすみ を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
悪逆無道の魔王にさらわれたスヤリス姫を救うべく、勇者は旅を続ける。過酷な迷宮も、待ち伏せる敵も、姫を思えばなんのその…。
そんな勇者の心姫知らず、敵地で安眠するべくヘンテコな子供は全力ゴーイングマイウェイだった!
盗んで死んでやりたい放題、姫様ご用心ッ!
そんな感じのファンタジック睡眠パロディ、怒涛の第二回である。相変わらず姫様は可愛く、独特のルールで動くヘンテコな子供だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
俺はヘンテコな子供が自分ルールで暴れまくるフィクションが好きなので、大変よろしい。あらゆる場面でメチャクチャ可愛いしな…。
第2話ってのは最初の挨拶が体に馴染んで、『こういう話』ってのが自分なりこなれだすタイミングだと思うけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
自分的にこのお話、正調JPRGのパロディと、シニカルポップな笑劇と、変則的ホームコメディ活劇が入り混じった話なのね、という理解である。
自分ルールを持ってて意思疎通が難しく、しかしほっとけない愛嬌と魅力がある子どもを預かっちゃった魔王城が、振り回されつつ死んだり殺されたりしながら、姫様に馴染んでいく話…であり、姫様自身が魔王城に居場所を作ってく話でもあるかな、と受け止めた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
好みの味付けだ…。
それだけだと感動味が強くなりそうなもんだが、データとしてHPが減って死んで復活するRPGのデジタルな死生観が、ヒネった角度で盛り込まれている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
そうすることで、シニカルな苦味がビビッと全体を締める。姫様のやりたい放題にデスペナルティが乗ることで、賞罰のバランスも取れる。
主役殺すことで暴虐にカウンター当てるというのは、相当エキストリームなバランス取り…なんだけども、もはや一種の文化インフラと化した”魔王と勇者”の物語をパロディすることで、そういう一手がスパッとハマる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
この作品が”ダイの大冒険”リメイク、数多の異世界転生と同時期に放送されるのは面白い
というわけで、今日も勇者は真面目に迷宮をさまよい、魔王様はお約束な幻影挑発でモチベを上げさせ、囚われの姫様は好き勝手絶頂に暴れ倒すのであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
肉球姫様も、ファンシーモンスター達も、相変わらず可愛いねぇ…。
©熊之股鍵次・小学館/魔王城睡眠促進委員会 pic.twitter.com/sdriq5EsO8
魔王城のモンスターがバリエーション豊かなデザインしてて、軒並み素直で良い奴らなの、やっぱ好きだなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
イケメンや美少女供給されるのとは別の部分が、ドドンと満たされる感じある。
正調ファンタジーの土台にパロディでタダ乗りするだけでなく、独自に”絵”作ってるのは偉いし強いわな。
姫様はなんでして、にゃんにゃんコスでフェニックスの宿る尖塔に登ったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
それは虫がブンブンうるさくて、高いところから蚊帳を吊るしたかったからだよッ!!
マージで安眠のためなら、あらゆる障害も労苦もぶっ飛ばすな、この貴種…アグレッシブだ。
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騙す、襲う、よじ登る。相変わらずのやりたい放題であるが、まぁ可愛いから全部OK!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
外見だけでなく、姫様なり腕まくりして色々頑張ってクエストをクリアする様子…そして安眠のためフリーダムに暴れ倒す様子が、妙に力強くて応援したくなる。
振り回される魔王城の方々には、まぁご愁傷さまだけどさ…
姫様自身が周囲とコミュニケーションするつもりがあんまない、自分を強く持った(持ちすぎた)子供なので、彼女の行動は周囲からは理解不能、予測不可能な歩く爆弾である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
この訳の分かんなさが、なんか妙に生々しく子供っぽくて良い。キッズたち、マジ理解できないことするもんなー…。
しかし姫様には姫様なりのルールと哲学があり、彼女の大暴走はそれに従い突き進んでいるだけである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
このズレと芯の同時描写が、ディスコミュニケーション・コメディとしてよく出来てて面白い。
姫様が好き勝手やる分、モンスターが善良なのが巧いバランスなんだろうなぁ。
何しろモンスターは良い奴らなので、断絶だけではなく交流も今後書いて欲しいところだが…さてどうなるか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
ジト目美少女がトテテテーって、こっちの理解をぶっちぎって大暴れする気ままさを、ずっと見てたい気持ちもあるんだよな…野生動物を檻に入れたくない心境、というか。
ディスコミュニケーションは城の外でも展開してて、必死に闘う勇者に対して、姫様は会議に乱入して安眠ポーションをパクろうとしたり、それを指摘されたら美貌&笑顔でごまかそうとしたり、毒キノコのベッドにハマって死んだりしてる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
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『…別に助けなくて良いんじゃねぇかな…』と万人がツッコむ、万夫不当のフリーダム。モンスターもヒロインも、生き死にはスナック感覚だッ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
城の内側と外側もまたズレているが、こっちはどう転がっていくのか。ズレたまま進むか、ちったぁ内情が伝わるのか。今後の膨らませ方が楽しみだ。
『勇者頑張ってるのに、報われないなぁ…』と思わされるほどに、魔王城の面々と姫様はズレたまま妙にいい感じに、寝たり死んだり楽しく暮らしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
大人の言うこと全然聞かずに、ツーンって跳ね除けてる所が可愛いよね。猫っぽい。
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…話の通じなさといい、自分ルールの強さといい、銀髪美少女に水瀬いのりの声を載せた猫ちゃんなんだな、姫様。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
シベリアン改くんに、首根っこつままれてるしね。その持ち方、頚椎痛めるから良くないんだぞ…。
モンスター側の意見、聞く耳一切ナッシング。その媚のなさが、逆に追いかけたくなる…。
魔王城の委員長・シベリアン改くんは自分ルールを押し付けようとするが、無敵のベイビーは一切気にせず勝手に振る舞い、二人は徹底的にズレ続ける。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
でも、なんか通じ合った感じもある。
ガタイ系生真面目ケモ×銀猫系無敵幼女…あるッ!!!!
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かどうかはさておき、交流っぽいものが発生していたのはやはりとても良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
姫様は不可解かつ理不尽な隣人だが、生活空間を同じくする以上、なんらか分かり会いたい気持ちはモンスターにも俺にもある。
改くんの法典押し付けは、彼なりの歩み寄り…っていうには、双方一方的だけども。
姫様法典は”安眠”しか書いてねーので、ケモのモフモフ胸板でぐっすりお休みが落とし所だけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
この気ままなパワフルさを歪めないまま、魔王城の住人たちとちょっとずつ断絶が埋まっていくと、ホッコリ要素も補充できて大変いいのではないか。
デザインほんと可愛いからなぁ…シニカル以外も欲しい。
城の主たる魔王様は、姫様にマジダダ甘いので、今後も色々苦労はありそうだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
…やっぱ魔王様、『仕事だから』で魔王要素頑張ってるだけの、真面目な善人だよね? 急に家にいついた猫系ベイビーを相手に、立ち回りわかんないなりに必死だよね?
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『まーそれもしょうがねぇよな! 姫様の寝顔マジ可愛いからな!!』と、思わず納得してしまう”気合”は、二話も崩れず。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
この可愛さが、この傍若無人コメディを成立させる土台だと思うので、クオリティ死守するのは正着だよなぁ…顔だけじゃなく、仕草の可愛げも徹底維持なのが良い。
つーわけで、今日も姫様は元気でした、という塩梅。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
基本的なキャラと配置が巧いんで、想定されるオーソドックスをぶん回しているだけで、朗らかに楽しいのは非常に強い。
勝手に暴れ倒す姫様を、それでも追いたくなるコミュニケーションの不可思議。苦労と滑稽と真心の入り混じった、独特の味わい。
そういうのがジワーッと、パワフルなコメディ噛み締めてると溢れてくるのが、よく判る第二話だったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
洒落にならないギリギリのラインを見極めて、良いタイミングで姫様ぶっ殺す容赦の無さも好き。
シニカルに殺伐としてるようで、妙に頑是ないファンシーも元気に暴れる。
可愛いが詰まったデザインを活かし、ギャップで魅せる手腕もある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年10月13日
なかなか良く整ったファンタジック・コメディであると、再確認する第二話になりました。うーむ、やっぱ山崎監督強いなぁ…。
とんでもないフリーダム爆弾を抱え込んだ魔王城の、明日はどっちだ! 次回も楽しみですね。