トロピカル〜ジュ! プリキュアを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
あおぞら中学に、キネマがやってくる!
映画撮影に吹き上がるまなつが見つけた、怪しい影…それは新たな役どころに悩む、控えめな少女俳優だった。
はたしてややキモマスコット・デレラちゃんの魔法は、ゆなちゃんの悩みを打ち破れるのかッ!?
そんな感じの、さんごちゃん…ていうか涼村家のエピソードであった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
メイキャッパーとして、コスメ店経営者として信念持って化粧を売るみゆきさんの勇姿と、まなつに出会って変わりつつあるさんごちゃんの変化が、上手く混ざり合ってホッコリするエピソードだった。
みんなに合わせる娘の気質を、みゆきさんは結構気にかけていて、中学校で生まれた変化をしっかり見てる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
トロピカる部のドタバタ奮戦記に見えて、それを見守る”親”の視線、誇りを持って仕事に打ち込む”親”の輝きが真ん中にあったのは、なんか凄く良かった。
変化の主体もさんごちゃんではなく、何処か似た奥ゆかしさを持つゆなちゃんである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
ちょっとはりきり過ぎな頑張りに、彼女は変化の兆しを貰う。
しかしそれはあくまで切っ掛けであって、さんごちゃんも、後にメイクを施すみゆきさんも魔法使いの立場を出ない。
そこら辺、『エキストラだよ!』と元気よく、変身の挨拶を決めたプリキュアと不思議に響き合うところで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
話の主役、特別に選ばれた変身ヒロインはしかし、あくまで誰かの人生の物語を守る脇役(エキストラ)として闘う。
まなつも、さんごが変わった…自分が変えたとは言わないのだ。
あくまで変化の中心は自分の中にあって、メイクも出会いもエールも、それを手助けするだけ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
でもそういう補助がなければ、閉じこもってる思いは形にならない。
そんな主役にならない大切さ、輝くプライドは、この作品で結構大事なのだと思う。
だから、トロピカる部の活動は人助けが多い…のかな?
今回はまなつのグイグイ感が前面に立って、とにかくやってみて、他人の事情に首を突っ込み引き寄せる展開となった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
このパワフルさと、自分が手を引く相手のプライドと可能性を踏みつけにしない配慮の同居が、彼女(が主役を務めるこの作品)を魅力的にしている。
テーマに選んだ”メイク”もまた、主役が自分の物語を堂々歩くための脇役…であり、それがなければ変化が動き出さない大事な触媒としての描かれ方をされ続けている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
Pretty Holic、地方の一ショップにしてはぶっといコーポレイトポリシー掲げてるよな…。
明瞭に単話ゲストを立てて話を組み立てていく構成は、トロプリは今回初めてであったが、所々炸裂する独特な角銅センスの演出がいい味出して、なかなか印象的な話になった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
高笑い特訓でぶっ倒れた後の、額にタオル置いてるゆなちゃんとか、かなりシュールな絵面だったからな…ああいう”味”が好き。
後もう一つトロプリの軸なのかな、と思っている部分があって。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
今回”シンデレラ”は王子様中心主義な原典から、涼村家の再読を通して解放され、主役に魔法をかける脇役の物語として再構築されていく。
それはコスメショップという立場からの、昔話再話の試みと言える。
この童話ルネサンスともいうべき試みは、例えば人魚として抑圧された当事者性を持つローラが”人魚姫”を再読する行為…その『ざっけんな人間ッ!』という”読み”を通じて、みのり先輩の視線が変わっていく描写でも生きている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
古い神話を、時代に適合させながら読み直し、蘇らせる試み。
例えば前回のお弁当描写も、『全部手作りでなければいけない』とか『お母さんが作らなければいけない』といった、抑圧的で古ぼけた神話を柔らかく解体し、新しい息吹を与える”読み直し・語り直し”とも言えると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
こういうリバイバル行為としての読解が、トロプリには結構目立つ。
”読む”という行為自体を、みのり先輩がローラに対し想像力の営為として読み直し、語り直して変化を促してもいる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
書物に閉じ込められ死んだ言葉ではなく、様々な営為の中で息を吹き返す生きた物語として、古いものに秘められた輝きを蘇らせる手助け。
そんなプリンセス・ルネサンスの気運も、この作品の一つの柱かな、と思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
ぜーんぜん人魚のお姫様っぽくない、ローラのくるくる変わる生っぽい表情もな!
ほんとあの生き物、図太く生き続けて最高に良い。くるるんを弄びながら、今後もガンガンタフに生きろ。
さんごがデレラちゃん頑張りすぎて、倒れちゃうのも良かった。いや、熱中症は洒落にならないし可愛そうだけどさ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
急に何もかも出来るわけじゃないけど、完璧な出来ないからって無意味でもない。
動き出した変化がすくすく育つ途中経過を、みゆきさんと一緒に見れる感じなのがね、良かった。
という感じの、トロプリらしい力みのない回でした。最後に描かれるチョンギーレさんのエルダちゃんダダ甘やかしも素晴らしかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年4月25日
『コイツラと闘いたくね~』感凄いけど、次回は敵さんパワーアップ回。
物語のダイナモとしてブン回ってきたまなつが凹み、話にどういう変化が生まれるか。楽しみです。