NIGHT HEAD 2041を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
ロシア自治州に転移した霧原兄弟を追って、保安局の四人も海を越える。
世界防衛の美名のもとに、生み出されていく謀略、流れる血。
惨劇を目の前に、ユウヤの心は直也に惹かれ、繋がっていく。
相滅ぼす以外の道が、もし僕らにあるのなら。
そんな感じのおろしあ大決戦、今回もフィニッシュはワープだよ! な、2041第10話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
マジでこのアニメ、エピソードの切り方がワープしか無いので、毎回場所のセッティングがリセットされて導入に時間使うね…。
これで話の落ち着きがなくなって、キャラが腰据えて語り合う時間が消えてる形か。
ともあれ、ロシアにぶっ飛ばされたニーサンは御厨の友人であるロシュコフとヴォルクに迎いれられて、ジジイが岬老人の余念のために己を犠牲にしてた事実を知る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
これがニーサンが使命に赴く理由になるわけだが、そういう事は生きてる間にしっかり伝えろ。説明責任を言葉で果たせ。
超常の力で心が繋がり、何もかも伝わる…っていうのは、超能力テーマのお話だから時々飛び出しても許されると思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
でも抑圧渦巻く物理JAPANを舞台に、他人を理解ろうとしない連中を敵にして話作っているのだから、誰もが共通して持つコミュニケーション手段の大事さも、書くべきだろう。
言を尽くして理を含めるよりも、内心に踏み込んでもらうのを待って解ってもらう方を御厨は選んで、結局それはニーサンに届く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
迫りくる戦闘機に立ち向かってでも、使命を果たさんと覚悟を決める。
それは霧原直也の決断として尊重されるべきだけど、なればこそもうちょい段階は踏んで欲しい。
二組の兄弟が決戦と対話に踏み込む心変わりが、どこから来たのか納得しづらい話運びかな、とやはり思った。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
ユウヤの心を揺るがした保安局の暴虐も、今急にわかったわけではなく、ずっと目の前にあったはずのもので。
それが今突き刺さる理由は、どこにあるのか。そこが飲み込みにくい。
特に理由なく、そういう頃合い、そういう運命だったつう事でも、ある程度飲めはするけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
主役たちが状況に流されるばかりで、足を止めて自分を主張するターンが少なかったために、自分の意志で道を選ぶこのタイミングが、やや唐突に感じられるのかもしれない。
当たり前に周囲を取り巻くものに疑問を抱かず、流されていくのが楽だから、黒木兄弟は保安隊にい続けていた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
その流れに逆行して自分を主張する、キッカケになった事件は何か。
幾度も似通ったことがあるのに、それが特別だった理由は。
そこら辺を取りこぼしたまま、ユウヤは対話のテーブルに赴く。
そういう人間の道理を超えたモノが、超能力による知覚と対話にはあるのだ…とするにしても、その超越性は視聴者(ていうか僕)に伝わる形で描かれなければ、なかなか納得して食べれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
運命の二人による共鳴、共に未来を掴もうとする意志が、特別に状況を動かす。
話運びとしては判る。
ただその特別さを食わせるだけの下地が、整わぬまま最終局面だな、という感じは正直ある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
御厨の真実を知って、自分の使命を飲み込むニーサンのほうが、まだ飲みやすい感じある…かなぁ?
やっぱ御厨が胡散臭すぎ&不誠実に過ぎて、『あ、判るんだ…』という感じは結構あった。
とまれ、白紙の委任状をヒュプノで作り上げ、存在しない殺戮を現実に引き寄せていく君枝の悪辣は、超能力の悪しき側面をいい具合に煮出していて良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
あれくらいスピーディに都合よく、邪悪に現実改ざんされると『…やっぱこの世界、金色に塗りつぶしたほうがよくね?』感は出てくるな。
強すぎる能力に震えるユウヤを見守り導き、”おね”してた頃の人情味が鳴りを潜め、凶暴な権力装置に戻った君枝。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
彼女が象徴する多数派の無慈悲、冷たい想像力の欠如を克服するのは、ユウヤという個人にとっても、このお話にとっても大事だと思う。
その突破口が、弟組の相互リーディングにあるのか。
黒木兄弟の哀しきメキシカン・スタンドオフ、爆裂するミサイルで緊迫感高まったところで、またワープっぽいよ!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
ロシュコフが霧原兄弟に『ああワープね、よくあるんだよ。なんでかは解んないんで、思考停止して状況を飲み込んでるけど』とぶっちゃけてたの、死ぬほど面白かったな…自覚あるんかいッ!
霧原兄弟が押し付けられた使命を飲み込む足場はギリギリあるとして、黒木兄弟が当然視していた抑圧と横暴に叛逆する理由は、どこにあるのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
彼らを突き動かしていた憎悪と無理解は、何をキッカケに溶けたのか。
何が特別な事件として、キャラクターを変えたのか。
そこら辺の目鼻が僕にはハッキリしないまま、状況は最終局面に流れて、対立してた兄弟は判り合っていく…感じっぽい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
タクヤが頑なに、物理JAPANサイドにしがみついてるのが逆に、急なコーナーを曲がった感じが薄くてありがたい。
逆に言うと、彼が対話に応じると話が終わるんだろうなぁ…。
タクヤが譲らない理由はユウヤの命なので、弟チームが解決策に辿り着けたらゲームセット…かな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
ゴールは見えてるが、なぜそこにたどり着くのかという納得とカタルシスは、正直やや薄い。
運命(あるいは話の都合)という船に載って、流されるままたどり着くか。
それともこの物語だけの、そこに活きるキャラクターだけの結論として、何かを叫んで世界を変えていくのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年9月15日
ぶっちゃけ次回、結構土壇場だと思う。
タクヤが今までの己を手放せるだけの衝撃力が、二人の弟が潜る真実と解決にあるか。
そこが、個人的な焦点となります。次回も楽しみ。