ワッチャプリマジ! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
ひなのマジを間近に浴びたまつりは、奮い立つと同時にフレフェスに怯える。
そんな彼女を応援していたれもんも、仕組まれた初ステージを前にクローゼットに籠もる。
隠された瞳で、見えているもの。
掴めないのは、どんな自分か。
今ステージから、こんな世界に告げる!
そんな感じのれもん氏覚醒、さらばメカクレ属性! な、プリマジ第9話。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
れもんときゃろんを軸に、お互いの関係性、ステージが与える陰と陽、人を怯えさせ奮い立たせるモノに笑い満載感動爆裂で突っ込んでいく、大変パワフルなエピソードだった。
友情の話だったのが、凄く良かったと思う。
ここでまつりへの恩義をテコに覚醒を果たすから、やや早足でもまつりとれもんの関係を一気に煮込んだのかなーと、後出しで構成に納得がいく回でもあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
散々ヤバい笑いを生みつつも、れもんにとってまつりが、まつりにとってれもんが大事な存在になる様子を、ちゃんと描いたからこそのエピソードだ
同時に甲斐甲斐しく、自分が信じた少女を支え続けたきゃろんが答えを手に入れる回でもあり、常識人故の苦労が報われる展開は、彼が好きな僕にもありがたかった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
人格ヤバ子の才能を信じ、煽て認めケツをひっぱたいてきた彼の人格が、切り開いた世界。
それはとてもパワフルで、良いステージだった。
デビューステージが曲も歌唱もパフォーマンスもコーデも、全部総合して『今、ここにいる心愛れもん』を強く表現してたのが、凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
ゴスロリ装束で武装し、自分を追い込んでくるクソみたいな世界に、それでも輝くものを力強く叫ぶ。
魔族のお姫様めいた外見に似合わぬ、力強いダンスで魅せる。
長い前髪に抑圧されてきた叫びが、れもん独自の表現となって炸裂し、それを相棒であるきゃろんが支え、演出している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
みゃむとまつりとはまた違ったパートナーシップ、プリマジスタとしてステージに立つ意味がすっくと力強く立っていて、大変良かったです。
舞台に説得力があるのは”好(Hao)”よね…
お話としては、ひなの本気に触れたからこそ今まで気楽に立ててた場所に、まつりがビビりだす所からスタート。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
後にクソオタクプリマジ祭りで、観客サイドがワーワー騒ぐデビューを、まつり本人が遠く見てる描写からも感じる所なんだが。
走ってるやつにとって、過去は遠い景色になってく。
まつりはひなに近い体育会脳髄してて、プレッシャーかかればこそ心が弾む、タフなマゾヒストである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
自分が求める興奮のためには努力を惜しまず、前のめりに突っ走れる。
その速度が早いので、昨日はアッという間に遠い場所に置き去りにされて、今と未来がグングン迫る…んだけど。
無論デビューしたてのヒヨッコでもあるし、ひなほどのストイックモンスターでもないので、ビビる所ではビビる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
この軟さって強みでもあって、いい具合に悩んだり弱ったりすることで、強張りすぎて激しく折れる危険を遠ざけてもいるのだろう。
楽しむ余裕がある強さ、というか。
前回広がった世界は心に火を灯すけど、新しい不安も連れてくる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
その明暗同居が、今までピンとこなかったれもんの弱気、今回明らかに心因性嘔吐として描かれてるエクトプラズム発射の辛さを、自分に引き寄せて理解する足場にもなってくる。
今回ようやく、まつりはれもんが理解るのだ。
今までネタですむ重さで書いてきたエクトプラズムが、実はすげーリアルなゲロであり、れもんはずっと辛かったと思い出させる話運び、巧くてズルくて切実だった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
そーだよなぁ…好きなものがあっても、心と体がそれを裏切って進めない状況、めちゃくちゃ辛いよな。
クローゼットに引きこもり、周囲の優しさに辛さが募るれもんの現状を書き直すことで、彼女の可能性をずっと信じて、傍に寄り添い続けたきゃろんの偉大さも、立ち上がり直す回であった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
マージで献身的な引きこもり支援だったなぁと、この覚醒回から過去描写思い直しちゃうよね…。
まつりへの恩義で前髪を切り、吐き戻したゲロを啜ってステージに立つ描写は、結構残酷だな、と思って。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
あんだけれもんを愛し信じて、全部面倒見てくれてたきゃろんじゃ、そういうトリガーにはなれなかったわけじゃん。
オタク仲間でも優しいきゃろんでもなく、まつりだけがれもんを変えれた。
誰かを特別に選ぶことは、誰かを選べず進めないことと背中合わせで、でもならば、きゃろんの献身は無駄だったのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
んなわけねぇだろ、って話よ。
きゃろんがゲロ吐いてる娘っ子を外に連れ出し、話できそうな新人まで駅三つ、傍から見りゃつまんねぇ永遠の旅路を引きずって聞たから、運命が動き出した
そこから心愛れもんの物語が動き出しとるわけじゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
魔法界にぶっ飛ばされても、友達が隣りにいてくれるから大丈夫だろうと信じて待つ余裕もありつつ。
本当に大事なステージだと信じて、あえて合意を取り付けず厳しい舞台に送り出す強引さも、しっかり持ちつつ。
あの小さなウサギは、本気で自分が信じたプリマジスタのために必死に駆けずり回って、夢見ていたステージに一緒に立って、開けた視界の真ん中を独占できたわけじゃん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
だかられもんの胸の中で、はらはらと号泣するわけじゃない。
れもんの目覚めだけじゃなく、そういう熱い涙をちゃんと描く。
そういうことをちゃんとやってくれた事が、今回のエピソードほんとに良いところだなと思いました。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
人化できるみゃむ以外にも、動物のナリしてる不思議な友達がどんな心を持ってて、どんな熱量が血管に流れてるかちゃんと描いてくれるの、欲しいモン見れてる感じでマジありがてぇよ…。
んで、れもん氏なんだけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
自分ごとになるとビビってゲロっちまう弱虫が、ダチの事になると積極的に動ける描写が今回の背骨で、大変良かったです。
惚れ込んだ相手のためなら、自分の辛さを置き去りに全力で突っ走れる所は、パートナーとそっくりで”縁”感じるよ。素晴らしい。
この清廉なエゴイズムというか、身勝手な博愛主義みてーのはまつりとも通じてて、れもんが唐突デビューに閉じこもった途端、自分のビビリはどっかに吹っ飛んでいくんよね。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
誰かのためなら、弱い自分も頑張れる。
ステージの向こうにあるワチャワチャと笑顔のために、新しい自分になれる。
マジがどこから生まれるか、その書き方は第1話から徹底してて、異なった個性と感性を持つ他者同士がどう触れ合い、繋がっていくかってのが一つのテーマなのだな、と感じる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
自分を取り囲み追い込む世界は、ゲロ吐くほどに怖い。
無理と感じるのも無理はない心を、優しい人達は見守ってくれる。
踏み出さなくていいと微笑んでくれる人達の優しさに、果たして甘えていて良いのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
追い込まれることでれもんと共鳴出来たまつりを鏡に、れもんは自分の中にある炎を見つけていく。
クローゼットの外側、怖い世界を塞ぐための前髪が、内省のための反射板に変わっていく。
自己を投射し変化させていくためには、自分と違うものに触れるしか無い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
異質性が持つ触媒としての力は、この作品においてかなり大事にされている要素だと思う。
みゃむも自分ひとりだと、寂しさを埋めるために力を求める心が暴走してたけど、まつりと出会うことで成功願望の裏側を知りつつある。
そういう反射作用がれもんにも強く伸びて、彼女は新しい…しかしずっと眠っていた自分に出会い直す。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
それはゴシックでパンクな、クソみたいな世の中と自分に言いたいことがあるプリマジスタだ。
無理無理と口ごもっている裏側で、マグマのように溜め込んだ不安と不満。
それを炸裂させ、静謐な外装に似合わぬ大暴れで大きく踊ることが、れもんが見つけた自己表現だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
この魅力的なアンバランスは、作り込んだ”かわいい”だけを武器に世界と渡り合い、他人が求める自分、自分がなりたい自分を板に乗せてるみるきと好対照で、大変面白い。
みるきは『みるきちゃんってこんなであって欲しいなぁ!』という、ファンの願望と順接することで自分を成り立たせている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
れもんは『れもんちゃんってこんななんだ!』という他人の驚きに、『わたしはこうなりたかったんだ!』という自分の発見を重ねて、己を表現していく。
その両方をプリマジではやって良くて、その両方が多分、『なりたい自分』を見つけ引き寄せる方法として正しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
最下位ムーン地区をナメてた連中が、れもんの鮮烈デビューに目を開く描写は、彼女のプロテストが世界を驚かせた、良い証明だった。
タントちゃんのケアされるままではなく、ハサミを奪って長い前髪を自分で切り開く。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
プリマジ初心者がプレッシャーに潰されることは多分多くて、マツリダ夫人がそこちゃんとケアする体制作ってるの、大変良いなと思うけど。
優しくされるだけの自分に吐き気がするから、れもんは自分で自分を引き裂いた
その裂帛の気合が、ゴシックパンクという表現を選び取ったこととリンクしてて、凄く良かった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
彼女は自分の言いたいことを、ずっと吐き気と恐怖に封じられていたものを、思い切り叫ぶことでファンを引き寄せるアーティストなのだ。
そういうキャラの芯が、ドラマとステージから強く届くのは嬉しい。
妖しく見えるゴシックなドレスも、体現したい真の自分を伝える強烈なメッセージであり、『こうなりたい』は多彩でいいという、プリマジの価値観を伝えても来る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
フリルの付いた戦闘服で、自分だけの思いを歌い上げたって良い。
少女闘争の舞台がそういう場所なの、最高じゃないのよ…。
かくして鮮烈なる誕生を果たしたれもんを、プリマジ大好き小動物がウキウキ見守る…隣で、まつりを見つめ続けてるジェニファーさん。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
俺この”空気”知ってるよ…アイカツ範馬勇次郎が、デビューしたての超新星にちょっかい出してたときのオーラだよッ!
ぜってぇあの女、プリマジ修羅(断言)。
ひながジェニファーに追いつき追い越す夢を見てる奥で、王者は自分と対等に戦える可能性を貪欲に求めてて、その視界にひなははいってねぇんだよなぁ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
そして熱くタゲられてるまつりは、ダチのデビューと大好きなみゃむちゃんに夢中と。
興奮したからって、抱きつく必要ある!?(あるッ!!!)
ああいう画面の端っこで、抜け目なく”まつみゃむ”してくる強さ、ズリーなって感じですけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
あくまで強さにしか興味ねぇフリしてるんで、れもんのデビューには不感症演じてるみゃむが、大好きなまつりの感動に釣られる形で、問答無用のステージのパワーで、実は体温上がってる描写。
そういうのが積み重なるから、寂しがり屋の子猫ちゃんが年上女の抱擁にズブズブとかされて、本当の自分をさらけ出す瞬間の火力が、ガンッガンに上がっていくワケよ…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
れもんが友情育む描写もそうだけど、画面の端っこの使い方が上手いことで、早足の展開を食わせる工夫が機能しとるなー。
というわけで、大変良いエピソードでした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
れもんがダチのためならゲロを踏みしめ先に進める、燃え盛るパンクスであること。
誰かのために自分を奮いたたせる、高潔なるエゴイズムが皆にあること。
いつだって恐怖と戦いながら、優しさに抱きしめられながら、人は新たな自分へと踏み出していくこと。
再登場なった虹ヶ咲プリマジ同好会の連中も楽しく可愛く、色んな事が書かれるお話でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
れもん氏に引っ張られる形で、まつりの友達が増えていくこと…それがお姉ちゃんの隣にずっと引っ付いてる、意固地なネコちゃんの世界をジワジワ豊かにしてくこと、俺ほんと好きなんよな~。
れもんと付き合う中で、まつりが通信メディアの使い方覚えて、自分の可能性増やしてる描写とか、俺凄い好きなんよ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
プリマジという舞台に繋がることで、日常生活においても色んな可能性が開花して、人間がどんどん変わっていく。
それは凄く意図して、積み上げてるテーマだと思う。
つーわけで次回はプリマジオタク軍団、リア充カフェに突撃ですぞー!!
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2021年11月28日
鮮烈デビューの勢いを借りて、ホントはやりたかったが気後れしてた楽しさにみんなでぶっ込んでいくの、『アタシら青春ギャング!』って感じで最高に良い。
ゲロ吐きながら、必死に走る夢の滑走路。止まらねぇぜ…。
次回も楽しみ