からかい上手の高木さん3 を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
第4話もオーソドックスなからかい勝負&西片のクリティカル…という構成なのだが、やっぱりめちゃくちゃ強く”打撃(あて)”て来てる感じがする。
恋が恋になる寸前で身悶えするギリギリ系ラブコメという領分を、やはり意図的に超えつつある感じだ。
それはつまり、西片LOVEを遊戯の領域にとどめていられなくなった高木さんの思いの表れであり、二人を包む時間が進んでいる、ということでもあろう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
季節を行ったり来たり、永遠に続く中学生活を夏から順につなぎ合わせて、順路で追いかけていく三期の構成も、衣替えの季節へと進んでいる。
まー初恋のイデアとして永遠に続いて欲しい気持ちもあるので、高木さんがバッチバチに恋の直接打撃してるのは寂しくもあるが、西片が可愛くてかっこいいからそれもしょうがねぇな…って感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
つーか西片、アレだけ”零距離”仕掛けられてなお気づかないの、なかなか凄いよ。
西片が高木さんのアプローチに気づかないのは、関係が変化していくことへの恐れとか、恋への気恥ずかしさとかはある程度ありつつ、彼がバカなガキだからってのが大きいと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
第4エピ冒頭で悪友とガヤガヤ騒いでる姿が久々に見れたが、アレが西片坊やのスタンダードである。
僕は高雄と木村のボンクラっぷりが好きなので、久々に会えて嬉しかったけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
恐竜とかUFOとかにまだまだ夢中なボーヤだから、恋とか愛とかよくわからない。
しかし…その片鱗に触れている相手をとにかく大事に思いやる気持ちは、成熟度に関係なく彼の美質である。優しいから僕西片好き。
『高木さんめ~~~』で頭パンパンにさせながら浅はかな勝ち筋探っているときではなく、なんの構えもない真心を真っすぐ突き出す時、大人びた少女の心臓に恋が突き刺さる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
しかし年相応に考えすぎ、身構えすぎてる西片もまた、大変可愛らしい。
そういう多角形の魅力を味わえるのは、ありがたいことだ
幼い純粋さだけではもう生きていけず、しかし全てを俯瞰で見れるほど賢くもなれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
肥大した自意識が世界との無限闘争を始めるちょっと前、思春期の入り口に足掛けたくらいの男児の姿を、高木さんと一緒に愛でれるのは嬉しい。
そして西片は、浅はかでバカなだけでは当然無いのだ。
からかいバトルの背後にある『高木が上、西片が下』っていう権力勾配を維持するだけなら、全ての構図がひっくり返ってしまう恋の爆弾を投げる必要はない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
高木さんが『いやそれもう”言って”んだろ本心(こたえ)…』って危険打撃を繰り返すのは、全てをひっくり返されたい気持ちがあるからだ。
時々見せるとても頼もしく、優しく強い”私の男の子”の顔が、自分との恋を通じて本物になってくれたら良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
翻弄し追いかけてもらう距離感から、手を引かれて付き従う間合いへ関係が変わることを、高木さんは微かに怯えつつ、むしろ楽しみにしている感じがある。
小悪魔的とも健気とも取れるそんな心の震えが色濃く見えるのは、やっぱ三期がフルコンタクト系ラブコメへと舵を切り出してるから…か?
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
ここで結局『からかいFOREVER!』ってオチで終わるのは、十分有り得る
としても、全てが変わる”本気”を感じた僕らが作品自体に”からかわれて”いたと収まるのは凄い
高木さんと西片の青春の行方のみならず、アニメという媒介で語られる”高木さん”と俺ら視聴者の間合いの探り合いも、メタ領域で展開している…のかもしれない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
ここら辺は大ネタであろう映画を見てみないと勝負全体を俯瞰できねぇ感じだが、『往くのか、決着へ!?』というハラハラを楽しんではいる。
さておき、秋の気配の中微笑ましい青春が踊る今回。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
全エピソードで落ちが、美しい光とともに到来するのが面白い統一性だった。
ショートエピソードを繋げて1話にする時、何を軸に仕上げるのか。
難しい所だが、今回は”光”が一つの軸である。
(画像は”からかい上手の高木さん3”第4話から引用) pic.twitter.com/JWjYprXQVt
大オチになる第5エピまでは高木さんが翻弄し、西片にとっての光が彼女なのだと視聴者に見せておいて、最後アダルトな空気が静かに漂う夜には、西片が光を背負う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
濃い影の中にいる高木さんの顔は見えず、突然の頼もしさ、優しさに紅潮する顔は見られずにすむ。
間にUFOの光でちょっと不思議なテイストを足したり、箸休めである第2エピで『仲良し達は一緒に衣替えをしたいもんだ』と、第1エピの答え合わせをやったり。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
製作者側がどんだけ意図してるかは判別しきれないけども、僕は静かな連続性を、差し出された作品から感じる。
『お話が読めた』というのは常に勘違いで、勝手な思い込みを描写や構成、演出に投げつけることしか出来ないわけだが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
それでも何かが分かった感じが、ある程度以上の妥当性を持って自分の中に湧き上がってくる瞬間は、アニメを見ていて最も楽しいものの一つだ。
穏やかで揺らぎがないように思える『いつもの高木さん』の中に、そんな創作者の身じろぎを見出すのは、作品を生み出してくれる側との心地よい”勝負”のようで、とても楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
僕の読みが西片のように浅はかなものか、それとも可愛げに微笑んでもらえるものなのか。
それはさっぱり分からないけど、”高木さん”と一緒にいる時間はやっぱり楽しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
そう思わせてくれる作品を、あまりに幸福な時間に包まれている西片達とおんなじ感覚で見れているのは、ありがたいことだと思う。
いやまぁ西片も、こんなキモおじさんに同一視されても困るとは思うが。
西片は高木さんが差し出す恋の暗号を、毎回見落とす。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
あるいは既に高鳴る心臓から突き上がってくる答えに、センサーが動かない。
それが正しく動く時、彼らの甘酸っぱく未熟で、かけがえなく愛しい時間は終わってしまう。
それはもう一つ別の、とても美しい季節の始まりなんだが。
それでも、西片と高木さんが”大人”になってしまう未来は、僕には少し寂しい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
たとえその先に、とても幸福で立派な未来が待っているのだと、既に描かれていても、だ。
むしろこういうノスタルジーと感傷を際立たせるために『終わりの先』を公式スピンオフしてる…まである、か?
そんな事を考えもする、心地よい『いつもの高木さん』でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
落ち着きすぎたものは停滞するので、どう揺らして風を入れてくかが大事だけど、やっぱこのアニメは巧いなぁ、と感じる。僕が考えすぎなのかも知んないけど。
しかしその根っこには、いつでも『西片も高木さんもカワイイなぁ…』がある。
それは美しい情景の中の笑顔、ずっと西片を見守りその側を独占できるタイミングを探してる高木さんの妄執、気づかずその熱量に相応しい思いを返している西片の純朴が、醸し出してくれる思いだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年1月31日
シンプルな味に見えて、思いの外いろいろなフレーバーが漂う。
贅沢なアニメで、次回も楽しみ。