シャドーハウス 2nd Seasonを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
激動の”お披露目”とエドワードの企みを越え、成人なったケイトたち。
シャドーハウスは未だその全容を見せず、新成人として学ぶことは多い。
跋扈する”こびりつき”、顕現するすす能力。
”星付き”の厳しい顔に、秘められた過去。
かくして新たな物語が幕を開ける…。
そんな感じのゴシック館モノジュブナイル、待ってましたの第二章開幕である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
ロクでもなさが山盛り詰まった館の中へ、もはや子供ではない…しかし全てを知るわけでもない立場で切り込んでいくケイトたちと一緒に、薄暗い闇の奥へ、ゆっくり導かれるようなスタートとなった。
気になるポイントも、現状を確認できる要所も多くて、なかなかに見応えがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
今後生きてくるだろう要素としては、生き人形のリーダーであるバーバラ&バービーの複雑な関係、彼女が対処しなければいけないすすの暴走と”こびりつき”の発生、謎めいたローブの存在…あたりか。
荒々しく館を統括するバーバラだが、単なる暴君というには色々抱え込んでいそうで、いかにもこの館の住人らしい。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
すす生産の要でありながら、その力を制御できない主と、思い出の中では可憐に笑っているのに、今は厳しい表情を作っている人形。
…絶対”デカい”でしょココ!
館のルールは生き人形と影は二体一心、顔としての勤めだけ果たしていればそれでいいと個性を切り離すが、んなこたぁあり得ないってのは、これまでの物語で解る通り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
人間としての個性と意志を持ち、因習に縛られながら相手を思えばこそ、人形は顔なき影の貌として機能する。
今回描かれた部分を自分なり読んでみると、過剰な力と地位にへし折れそうなバーバラを、本来優しいバービーが修羅の顔を作って、ギリギリ支えている構図に見える。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
とすれば、館のルールに迎合し、心を殺したように見える”星付き”にも、誰かを思い重責に傷つく人間としての心が、しっかり残っている。
これはケイトたちの子供時代が終わり、成人として館のシステムに深く組み込まれていくからこそ、見えるようになった部分だと思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
子供の背丈で見上げていた時代には、見えなかった他人の葛藤や苦しみ。
それはこの館では弱さなので、バービーは凶暴さで覆い隠しているけど、確かにそこにある。
とすれば、共感を殺し不正を煽る館のシステムに不満や無理を感じている者たちはかなり多いはずで、生粋の叛逆者であるケイトの味方も、実は多い…つうことになりそうだ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
二期がどう転がっていくかはまだ読めないが、孤立無援の状況から巨大なシステムに立ち向かう、叛逆者の物語はその大きな柱になる
…って事を告げるために、成人だけの秘密授業を通じて、ケイト様が一切油断を許されない謀略戦に身をおいてることを、この第1話で描いたんじゃないかなー。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
急に知略系能力モノっぽい、基本ルールとその応用、授業の裏で展開される情報戦が溢れ出して、不思議と面白かった。”カイジ”とかの空気…ッ!
洗脳コーヒーとか因習とか、色んな手段を悪用して、館は”お祖父様”を中心とした権威主義的抑圧システムを維持しようとしている。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
ケイトは一人そこから離れて”正気”であるのだが、狂人の国で一人正気であることは、即ち狂気だ。
エミリコと二人、お互いを大事に生きていこうとする道は、大変険しい。
従順で扱いやすい新成人を装いつつ、館の謎を探り、敵味方を見分け、システムの裏をかいて策を編む。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
とにかくやることが多い現状が、猫可愛がりの奥に怜悧な監視を潜ませている、スザンナとのせめぎあいから見えてもくる。
対峙した相手が、どんだけ”館”に順応して、心を殺しているか。
謎めいた支配のからくりだけでなく、相手の人間も推し量らなきゃ足を踏み出せないのだから、ケイト様も大変である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
今回運用ルールが描かれたすす能力は、そういう難儀な道を切り開く、大きな助けになってくれそうだ。
相手の能力を読み合う、知略バトルとしての側面もあるしな。
がんじがらめの状況で、ケイト様は真実を掴むため、冷静な知恵と靭やかな嘘を使う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
彼女の生き人形であるエミリコが、幸運なドジをきっかけにルウの真意に触れたのとは、面白い対照である。
理性と感性、高貴な鉄面皮とコロコロ変わる表情。
真逆で、だからこそ補い合う。
館とすす能力の真実から遠ざけられ、別室で待機を余儀なくされる生き人形は、あくまで人間だ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
支配者(候補)に思える影たちの、顔のある影として虐げられている彼らが、従順な顔の奥で蓄えた激情。
これを受け止め、真っ直ぐな答えを示せるのは、金髪の天使の特権であろう。
スザンナとの腹のさぐりあいを切り抜けた、ケイトの怜悧な知性が、こと心と心の触れ合いでは枷となり、そこをエミリコが補う構図になってるのは、”お披露目”でも描かれた通り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
今後も天性のカリスマで、色んな人の心にエミリコたんがズブズブ侵入っていくんだろうなぁ…楽しみだ。
あと気障な浮かれっぷりをご披露してたマリーローズが、あの戯けた態度の奥に何を隠しておるかも気になる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
こういう座組で道化役が真実道化だったことはないので、ぜってー重いヤバさを隠してると読んでるんだが…まぁ、メタ読みは多用せん方がいいな。
未だ全容定かならぬ館のシステムと、そこに取り込まれつつ感情を軋ませる、影と生き人形。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
大きな社会と小さな個人が伏せ札を抱え、一歩間違えば背中を刺される緊張感の中、ケイトとエミリコはそれぞれの強みを活かしつつ、真実を探していく。
ミステリ・アドベンチャーとしての色が、二期は濃い…か?
どっちに転がるにしても、相変わらず屋敷の影は深く、影たちは冷たい家族的支配に取り込まれながら、本心を隠している。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
嘘だらけの世界を必死にサバイブしながら、そこに確かに宿っている魂の炎に導かれ、想いを燃え上がらせていく面白さは、二期も健在。
そういう期待が膨らむスタートでした。
『ケイトはどのようにして、館の影を攻略し迫る危機を超えていくのか?』つう部分を、スザンナとの知略戦で見せたからには、これを応用して新たな謎に挑む物語が、今後転がっていくのでしょう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
そこには見た目通りではない影たちの心と宿命があって、闇に踏み込むほどドラマも加速する…と。
とりあえず、何がどうなってバービーの柔らかな笑顔が、苛烈な戦士の表情に変わってしまったか…つう謎解きだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月11日
絶対己を殺して主を護る、苛烈なる忠愛の徒でしょ…俺の大好物じゃんッ!
一歩進めば、新たな影が拡がる。
シャドーハウスの新たな物語、次回も大変楽しみです。