ルミナスウィッチーズを見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
生み出す新たな音楽隊に集ったのは、各国空軍に居場所がないポンコツばかり。
銃を撃たないウィッチの前途は、果たして一体どんな色か…という第2話。
銃声なし、空を埋め尽くすネウロイなし、しかし空を征く少女たちの可憐な歌声は美しい…という感じ。
全体的なペースとテンポは大変穏やかで、基地に集った連中はクセは強いが人は良く、焦った感じなく皆で飯を食う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
自分が歌うわけでもなく、あの時であった憧れに居場所を作るべく、面接にやってくる少女までいる始末。
既に皆仲良しな使い魔達の、ふわふわな描写と相まって、戦時中とは思えぬ空気だ。
やっぱ、そこが良いな、と思う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
芳佳たちが銃弾ばらまきキルカウントを稼ぎ、世界最強のエースとして最前線で戦った、ちょうど裏側。
魔女たちが守りたいものの手触りを、こう丁寧に積み上げられると、スト魔女世界の今まで光が当たらなかった部分が照らされる感じがある。
変人集団であったが501も502も、人類ネウロイ殺し競争、選りすぐりののトップランカーである。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
生来戦場という場、軍隊という組織に居場所があり、彼女たちが奮戦しなければ人類皆殺しという窮地を切り抜けうる、稀代の英雄だった。
しかしルミナスウィッチーズはその成員も成立過程も、とにかく緩い
そういう劣等生もまたウィッチであり、彼女たちなりの事情で軍に身を置いて、全人類を巻き込んだ戦争の中、責務を果たそうという気持ちがある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
そういう事を、猫とかキーウィとか羊とかが画面狭し、モフモフキャッキャする穏やかな展開の中で確認でき、作品世界の奥行きが拡がる感覚がある。
やっぱ今までパージされてた使い魔の描写が分厚いのが、ニチアサ…通り越して教育番組的空気を濃くしててくれて、個人的には収まりが良い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
種族の垣根を超えて動物が睦み合い、銃声ははるか遠く、日常はあくまで穏やか。
そういう場所も、魔女たちの1944には確かにあったのだ。
そう確認できるのは、これまで描かれた魔女たちが好きな自分としては、彼女たちの奮戦が報われているようで嬉しくもある。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
ここら辺、15年物語を積んできたが故の感慨で、そういう意味でも良い”外伝”だなぁと感じる。
これがウィッチ初見だと、全く印象違うんだろうなぁ…面白い。
お話としてはどポンコツ新兵共をお姉さんたちが面接し、今後ひとつ屋根の下楽団をやっていく仲間の顔が、だんだん見えてくる感じ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
全員ぽけけーっとノンキな小娘共で、そらー鉄砲握ってもあんま成果は出なかろうよ…という納得が、銃の代わりに楽器握るお話にしっくりハマる。
でもこのノンキさは嫌いではなく、特に憧れのアイラ様を前に速攻限界オタク化するミラーシャちゃんが、第1話では見せない表情を楽しませてくれた。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
憧れの君はかなり屈折した上で地上に張り付き歌ってる感じがあるので、ピュアに高まる腐れオタクとは、そのうちひと悶着ありそうでもあるが。
他のメンバーは個別エピ前に軽くクスグッていく感じ…だが、皆可愛くて良かったねッ!(豚の感想)
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
全体的に設定年齢から3歳位引き下げた感じの人格してて、『この子達に鉄砲持たせちゃダメだヨ…』感が凄かった。
幼い分、お姉さんチームが面倒見る感じが濃く出て、俺の好みの雰囲気だ…。
色々裏がありそうなシルヴィ軍曹とか、最年少ながら姉さん気質なジョーとか、褐色系天真爛漫の恵まれたフィジカルをぶん回すマナとか、今回軽く見えた部分だけでも、メインで動くと面白くなりそうな予感がモリモリする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
記号バリバリなのに奇妙に上品な雰囲気あるのは、佐伯監督の”徳”かなぁ…。
そんな中、惚れた女に居場所を作るべく音楽隊にやって来た、渋谷いのり14歳。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
何がそこまでぶっ刺さって、ジニーに人生賭けることになったのか。
正直あんま分かってないけど、人間が人間に惚れ込むというのは、そういうことかもしれない。
歌が人を救う…ということも。
このロジックが先行するエモーションを追いかけていく感じは嫌いではなく、つうか大変好きで。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
勝手に走り出した想いが人を動かし、場を作り、それが誰かを動かす歌になっていくのだとしたら、音楽を扱う物語として結構いい塩梅だと思う。
グレイスPが音楽隊を着想したのも、ジニーの歌声ゆえだしな。
そんな風に、問答無用に人の心を動かす力がありながら、ジニーは誰かの声を受け取ることは出来ても、自分の声を届けることは出来ない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
受信専用ナイトウィッチとして、天衣無縫に見えて結構屈折してそうな表情が切り取られたのも、なかなか良い。
良い居場所に巡り会えてない連中が、音楽隊に集うのだ
夜間飛行からの深夜の合唱、そして月下の抱擁に至る後半戦は、作画レベルと演出の気合が三段階ぐらいぶち上がって、大変見ごたえがあった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
夜と少女と歌と月。
一期第6話、二期第6話で名を挙げた佐伯監督の大得意を、ここで持ってくるのはなかなかニクい。つえーわやっぱ…。
ポンコツながら気のいい連中が、久々の飛行に苦労しながら歌声を重ねて、それが一人運命を待っていたジニーを輝かせる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
いのりが、ずっと探していた少女を見つけることが出来る。
美しすぎる月夜の情景と相まって、何かが動き出す予感に満ちた、大変エモーショナルな場面だった。
皆が寝静まった夜を飛ぶ、見習い魔女たちの編隊。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
静かだからこそ歌は響き、ナイトウィッチの才あればこそ声は届き、暗い夜だからこそ光は眩しい。
シーンセッティングとドラマの展開が、詩情で結びついて綺麗にまとまってるのが、流石の一言。
この出会いが何を生み出すかは、まだまださっぱり分からない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
しかし奇妙な縁で結ばれた少女たちが、音楽で何かをなしうるかもしれない予感、居場所を見つけられるかもしれない期待感は、良く出る第2話だったと思う。
お話の序盤に必要なのは、なによりそういうモンだわな。
全体的なムードと声量、キャラと風景による和音の作り方、良く制御されたトーンと雰囲気、ややゆったり目のテンポ。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
ここまで二話、穏やかに紡いだ物語が一つの音楽として、自分の感性によく響く。
平たくいえば、好みのお話なんだな。座組で解ってはいたけども。
このアダージョが心地よく響くのは、芳佳たちが演じてきた銃弾のアパッショナートあればこそで、魔女たちのサーガとしての立体感を、作品の内外で勝手に楽しんでる感じもあるけど。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
銃を握らず、誰よりも早く飛びもしない彼女たちだから出来る物語が、必ずある。
そういう期待がゆっくりと立ち上がってきたのは、やっぱすごく良いんじゃないかと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
派手に『これをします!』って墨書したわけじゃないんだけど、なんとはなしに『こういう話になるかな、なって欲しいな』って気持ちが沸き上がってきてるのは、作品との相性が良いのかもしれん。
同時に穏やかな筆使いと抑えた音量から、確かに期待と予感を編み上げる巧さがあって、どっしりゆったり楽しもう! って気持ちが生まれてる気もする。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2022年7月13日
さて一応の顔合わせを済ませた音楽隊は、どんな日々を過ごしていくのか。
良いものが見れそうで、次回も楽しみです。