イマワノキワ

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時光代理人-LINK CLICK- II:第7話『市街戦』感想ツイートまとめ

時光代理人-LINK CLICK- II 第7話を見る。

 た、助けて~~~~!(時光視聴後、毎度のご挨拶)
 謀略戦がチエン弁護士有意で進む中、スタイリッシュ刑事アクションで悪漢やっつけて反撃開始だ! と思ってたら、”アンタッチャブル”のアル・カポネばりのフルスイングで女刑事のドタマがかち割られ、あっさりと二人目の殉職者が生まれる回だった。
 トキの方は白馬の王子様がモーターボートで体当たりカマしてくれたけども、シャオ警部の地獄絵図がどんどん後戻りできない領域に突っ込んでいって、元職場に対する暴力弁護士の容赦のなさがとにかく凄い。
 『はい、謀略担当セクシーメガネでございます』みてーな顔してよー…。

 

 一期は時間と因果を遡る異能者だからこその、条理を捻じ曲げず理不尽を飲み込むじんわりした苦さがメインだったけども、二期は現実世界でのダイレクトアタックが連続してて、胃の別の部分がゴリゴリ抉られている。
 共通しているのは容赦のなさで、善人だろうが異能があろうが、どうにもならない人間世界の理不尽をフルスイングしてくる剛腕が、遂に主役サイドに直接振り下ろされている手応えがある。
 警察署裏に広がる無法地帯を利し、マジやりたい放題やってる元警官を、止めるすべはあるのか。
 そもそもここまでするチエン弁護士の、狙いは何なのか。
 謎は深まり、しかし黙って考えるのを暴力の嵐が許してくれない。

 ベテランと若手、二人のスーパーポリスのステゴロアクションが元気な回だったが、ティエンシーを名乗る異能者の能力が、人格交換殺人の実行犯とはちと違う感じの描写が、ところどころに見えた。
 門番との会話シーンで、ワン刑事の手を不自然に掴んでいるカット…手錠をかけられた彼女が支配から脱している描写を見るだに、”ティエンシー”の能力は身体接触を条件としているようだ。
 これは遠隔で人間操って、リモコン殺人敢行していた犯人の描写と矛盾しているように感じられ、やっぱ双子は入れ替わっている気がするなぁ…。
 両親惨殺の後、事件担当のチエンに二人共引き取られたってのは、ありそうなラインだし。

 仮に双子が両方とも能力者だったとして、それを使ってチエン弁護士が何したいのかという、ワイダニットはまだ全容が見えない。
 今回ワン警部相手にダイレクトアタックぶちかましたことで、目的のためなら何でもやる執念が衝撃的に描かれたけども、その根本に何があるのか…ここはまだまだ不鮮明だ。
 警察敵に回してでも”ティエンシー”がトキ連れ出す時間を稼ぎ、策を弄して身柄を確保しようとしてる理由も、そこら辺に絡んでくるんだろうか。
 警察と敵対上等、覚悟ガンギマリの悪役街道まっしぐらは、フツーに考えてヤバいと思うけど、そうするだけの何かがチエンの中にあるのだろう。
 うわー…超ロクでもなさそー(ワクワク)

 

 刑事たちのスーパーアクションは、結果的に一名死亡一名再び部下惨殺という、すっげぇバトルの戦果がが泥に投げ捨てられるような結末に終わって、大変このアニメらしかった。
 体格に優れる相手の、スイングの内側からカウンターを取ってガードを上段に集めて、重たいローからみぞおち抜いて顎砕いてフィニッシュする、シャオ刑事の格闘描写とかマジで良かったけども、そこで強くても最悪犯罪者に良いようにされて涙涙…だもんなぁ。
 んじゃあ異能戦でチート勝ち出来るかと言うと、相手も同質の能力を備えて裏のかき合いで負けているという、なんとも突破口の見えない状況。
 うーむ凄い…心が休まるタイミングがマジでない。

 そんな出口のない暗闇に、モーターボートで殴り込みかけてきた白髪の王子様。
 病み上がりボディに無理してカッコいい所見せたが、ヒカルはこのままトキを守れるのか。
 公式サイトのあらすじ見たら、大変”時光”らしい顛末が書いてあってトホホ…となったけども、なーにピンチから大逆転してこそのヒーローだッ!

 …たかだか因果改変能力でどうにかなる範疇は、とっくに越えてるヤバ状況に、主役たちはどう立ち向かっていくのか。
 ガンガン緊迫の度合いが増してきて、次回も大変楽しみです。
 人死への躊躇いのなさと人命の重さが、同居してるのが独自の味わいだよなぁ…かけがえないものがあっさり散っていく、残酷と快楽。