Dr.STONE：第19話『そして現代へ』感想ツイートまとめ

Dr.STONEを見る。
圧倒的な”暴”を持って、独善なる支配を押し付けんとする司帝国。その炎は石神村を焼き、弱きものを虐げる。
平等なる自然の猛威を利して、その尖兵を退けた千空。背負うものが多すぎる状況で、先制攻撃による無血開城を実現するべく描いたロードマップの先には…携帯電話ッ！？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

そんな感じの、石神村戦争完結編。
いやー、燃えた燃えたよく燃えた。アニメで見てみると、千空が先制攻撃を決断した理由がよく判る。
”強さ”基準で選別されてる司帝国に対して、ナチュラルに強者も弱者も生まれてくる石神村は、背負った荷物が重すぎんだね。防衛戦には向かない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

序盤は氷月の復活と、司の（色々破綻してる）理想。
トラウマでゴリゴリ認知が歪んでる司は、自然状態に手を加えず、ハードな原始生活でも独力で生き延びられるタフボーイを選んで帝国を作っている。
ほっとくと餓えたり、肺炎で死んだりする人間の脆さは、”霊長類最強”な司には、ナチュラルではない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

今回も救命誘導と生活再建ばっかりやってる千空見れば判るが、（少なくとも千空が扱う）科学技術は弱者の生存確率をこそ上げる。
弱かった自分が虐げられない世界を求めてるはずなのに、そこに通じる道を塞いで、虐げた側と同じ立場に立ってしまう。司は矛盾だらけである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

ラスボスってのは主人公の歪んだ鏡であるべきなので、人道に恥じることなく進む千空の対比が、孤独で独善的な司になるのは道理だ。
弱いものがより善く生きれる世界を探しているはずの司の手下が、村をボーボー焼いて子供をさらう。手を汚すのを厭わないご高邁な意志が、全然下に伝わってない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

ここら辺、千空が特権的に持っていた科学的な認識が、クロムやコハク、村人にジワジワ浸透してるのとは逆だなぁ、と思う。
村が燃えた衝撃を『生き残ったので大勝利！　燃えたら直せばいい！』と勇気づけるマントル見てても、信念を理解して補佐してくれる他人に恵まれてんのよね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

元とはいえ、マントルは実際村を率いてきた長としての体験と信頼がある。あそこでデカいこと千空が言っても、あんま村人の心には染みなかったと思う。
自分の出来る役割を、しっかり果たして組み合わせる。弱者には弱者なりの仕事がある。
ここらへんも、”強さ”一辺倒な司帝国とは大違いか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

この『弱点に思えるものは強みで、弱いものにも仕事がある』って理念を一番体現しているのはスイカだと思う。
今回もすばしっこさと自然知識を活かし、囮仕事に大活躍。毒ガスで死にかけたところは、千空の科学知識とコハクのフィジカルでカバーだ。
集団でいることが、ヒトの強さなわけだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

例えばゲンちゃんが司帝国に残っていたら、『毒ガス完成済み』っていうハッタリ（これが即座の攻撃を止めて、携帯完成までの時間を稼ぐ）は見破れたかも知れない。
しかし司の”暴”は、ゲンちゃんのピュアソウルを引き止めるには全然足りない。根っこはおめめキラキラの科学少年だからねゲンちゃん…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

結果として『科学武装を完成させた村には、春を待って数で押し切る』っていう理知的な判断を、司帝国はすることになる。
ハッタリをハッタリとして見抜けない情報格差が、単純な暴力の比べ合いなら勝てない相手の隙を突く。これまで幾度も描写されたところである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

老人も子供もいる村を背負った防衛戦より、情報格差を生かした先制打撃。
千空は細い勝ち筋を、現代レベルの情報機器開発に見出す。さー、バトルの時間はお終い！　こっからはクラフトタイムだよっ！
©米スタジオ・Boichi／集英社・Dr.STONE製作委員会 pic.twitter.com/QcO4NwLAnO

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

やっぱロードマップが出てくると、お話の見通しがスッキリ立っていい。『ぜってぇ無理だろ…』っていう現代人視点を、ゲンちゃんが代弁してること含めて。
無理を道理でこじ開けて、再現性の魔法で常識に変える。人間の叡智が積み上げてきたものを、千空は再現しようともがくのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

こっからはまた、到達点を目指しての試行錯誤、額に汗してプロジェクトXである。
バトルバトルも悪くはないが、やっぱり科学知識と人間関係を組み合わせて、一歩ずつ何かをクラフトしていく充実感が、このお話の醍醐味だと感じるからなぁ…ワクワクするぜ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

村外れでアウトサイダー共が集まっていたサルファ剤作成に比べて、千空は村長だし、協力してくれる連中も増えた。
社会的な変化が、地道な科学チート街道をどう変えていくかも、今後の見どころだろう。
技術は社会に還元されて、社会の支えで技術は進むのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

しっかしまぁ、今回も科学王国は命を助け、生活を再建する行動ばっかりやってる。
『科学は善いもの。生命を守り、笑顔を作るもの…であって欲しい』って祈りが、主役たちの行動に反映されてる感じだね。
©米スタジオ・Boichi／集英社・Dr.STONE製作委員会 pic.twitter.com/5uXkuyJpGc

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

無論、科学も自然と同じく善でも悪でもない。司が睨みつける支配の構造は、テクノロジーを独占することで生まれてるのも事実だ。
しかしそれでも、善き人が善き祈りを込めて、科学が持つ最善を生かして欲しい。誰かを支配する力ではなく、命を守り繋げる助けであって欲しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

そういう祈りを込めて、千空と科学王国は描かれてんのかなー、と思う。
メイン読者として想定されてるだろう子供たちに、科学技術とそれを生み出す人間を、ポジティブに受け入れて欲しい、つう願い。
甘っちょろかろうが、それはやっぱり大事でしょ。”子供向け”なんだから。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

というか、良く出来た”子供向け”はみんなそうだけども、万人に向けて祈られてるんだと思う。だから届くんだとも思う。
強者も弱者もひっくるめて、みんなでまとまる社会の希望。正しいことを正しく行えば、どんな奇跡も引き寄せられるという祈り。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

そういう、作品外のメタな視線も背負いつつ、千空と石神村は新たな道を突き進む。目指すは携帯電話の完成、情報格差による暴力制圧。
この段階で既に、千空の理想形が”無血開城”なのも面白いなぁ。ホント、人死ぬの嫌いねキミ…。
武器を取らない不屈の戦争は、村をどこへ連れて行くか。来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

ノー・ガンズ・ライフ：第5話『拡張者対策局』感想ツイートまとめ

ノー・ガンズ・ライフを見る。
反逆の銃弾を、ベリューレンに叩きつけた十三と鉄郎。
不気味とも言える平穏が周囲を覆う中、十三と旧知の復興庁拡張者対策局局長、オリヴィエが取引を持ちかける。
正義と腐敗の狭間から漏れ出した、過剰拡張重犯罪者の追跡。。銃頭に、猟犬の真似事は務まるのか？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

そんな感じの新章開幕、ノー・ガンズ・ライフ第五話である。
前半のまったり平穏描写がかなり好きで、あの”街”の衣食住をもっと見たい気持ちになった。世界観のディテールとかは、かなり社会主義リアリズムを参考にしてんだな。英雄のデケー像とか。（今更な発見）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

十三はハードボイルドなツンデレなので、穏やかな生活ってのを強く求めつつも、実際手に入ると座りが悪い。
自分の銃頭が引き寄せる、苛烈な運命。それをぶち壊しに傷つけてしまうのが怖いのは、クィアな大家が言ってた通り。江原正士の声は、やっぱり良いなぁ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

少しの下ネタ混ぜつつ、ワーワー騒がしく幸福な日々を描く筆は、十三の優しさを静かに刻む。
危惧してたとおり、EMSの横槍でぶち壊しにされちゃうわけだけども、”そこ”が彼の居場所なのは見て判るとおりだ。
可能ならば、静かに暮らしたい。しかし腐った”街”と苛烈な運命は、処理屋に平和を許さない。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

それでも、十三（と、彼の周囲に集う人々）が求める楽園をちゃんと描いておくのは、ハードなアクションが目立つお話の箸休めとしても、価値観軸をアジャストする意味でも大事だと思う。
ああいう時間を守るために、十三はツッパるわけだ。そういう描写に、共感の足場がある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

今回はエロティックな絵面が上手く使われ、頭のシリンダーをスコスコする床屋の親父とか、いやらしく銃身をなぞる指とか、ドタバタホームコメディにいい艶を与えてた。
十三は力強く発射する男性的要素と、トリガーを預け穴を埋める女性的要素が同居してんのね。
©カラスマタスク/集英社・NGL PROJECT pic.twitter.com/93cK2Q2MDv

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

床屋の親父に”穴”をメンテしてもらうときの会話は、擦れっ枯らしの娼婦が”いい人”を見つけたときのような情感があって、とても良かった。
いかにもタフでマッチョな外見をしているからこそ、こういうフェミニンでウィンプな要素をくすぐるとキャラに深みが出てくると思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

”床屋”という、僕らにも馴染み深い要素を銃整備っつー異質な要素と噛ませて、作品世界のサイバーな空気を上手く嗅がせたのも良かった。
やっぱ”街”が主役な話なんで、独特の生活感を説明せず感じさせるのは大事だ。親父との馴染みな雰囲気も、そういう質感をうまく出していたと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

そこをドバンと蹴り飛ばすからこそ、新しい事件の幕開けはよく刺さる。
厚ぼったい唇がエロいオリビエは、正義と腐敗の板挟みに悩む結構な正義の人で、いい感じの印象を受けた。”話せる”権力者とパイプ持ってるのは、凄腕フリーランスの描写として大事よね。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

EMSが公式には動けない、ややこしい事件。
これを制圧することで、色々”戦後”にはなじまない超絶ボディを目こぼししてもらってる十三は、ブツクサ言いつつ権力サイドからの仕事を引き受けることになる。
相棒は針使いのヤバいヤツ。超やばい犯罪者を鎧袖一触、スーパー技術で行動不能だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

超絶強そうな魔人がいい気に成りながら登場して”圧”をかけてくると、『”魔界都市〈新宿〉”みたーい♥』と興奮してしまう。ジジイだからね。
EMS局長すら飼いならせない、法の犬。銃頭の処理屋とどんな事件に飛び込んでいくか、なかなか楽しみな座組だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

今回のお話自体が、クローネンとのバディ関係を作る長い前フリみたいなもんだが、繋ぎだからこその落ち着いた魅力があって、とても良い話だったと思う。
やっぱ”街”に独特の魅力があるので、そこでのドタバタをタップリみたい気持ちになるな。十三が守りたいものの暖かさと脆さも、しっかり示せたし。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

どう考えても反りが合わない、猟犬と処理屋。二人が追うのは、最古の暴走拡張者。べリューレンの長い腕もチラついて、一筋縄ではいかなそうだ。
なかなか期待が膨らむ、良い第二章スタートとなりました。針使いクローネンはビシっとキマってるので、カッコいい所沢山見たいね。来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月8日

ぼくたちは勉強ができない！：第5話『心尽くしの賜物は時に［ｘ］の錯綜となる』感想ツイートまとめ

ぼくたちは勉強ができない！　を見る。
…っていう話をしようと思ったのだが、どうにも感想が書けないので、感想が書けないって話をする。
今回のエピソードはAパートが文乃とブラとすれ違い、Bパートがマッサージ店を舞台にした疑似イキエロシチュ集である。本筋はまーったく動かん。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

理珠→うるかと繋いできたから、『メインヒロイン三人娘たる文乃にも、勘違いすれ違いネタを！』って話なのかも知れないが、流石に同ネタ三度目だと舌も痺れてくる。
キャラごとに同ネタでも違いがある…にはあるんだけども、根本的には嬉し恥ずかし恋の足踏み、もどかしい思いが行ったり来たりである

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

告白シーンをクライマックスに据えたラブコメは、恋に素直になれば直ぐに終わってしまう。
少女漫画だと『終わった後』こそが本番だったりもするけど、少年向けは成就の瞬間がゴールと定められることが多く、そこにたどり着かないよう、色々手練手管を使うことになる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

キャラの可愛いところもたっぷり味わえるし、それはそれで良いんだが、やっぱり好みとして物語は終わるために進んで欲しい。
Bパートの『ういっす、合法的にエロシチュをやるために、全ての都合の良さを動員しました』と言わんばかりの流れといい、構造的に約束された停滞が押し寄せた感じがある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

魅力的な女の子に取り囲まれ、どっちつかずのあやふやな状態を続ける。選択の重圧から解き放たれた、幸福なモラトリアムを提供することこそがラブコメジャンルの一義だってのは、まぁ判る。
判るけども、やっぱもうちょいこう、捻るなり工夫なりが欲しい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

女性の胸、身体性をイジる笑いが全く好きではねぇっていう、個人的な好みも影響してるんだと思う。
なんかヘテロラブコメ文脈、萌え消費文脈だとフツーにやってっけども、他人の身体的差異をイジりネタにするのってやっぱ笑えねぇわ。なんか『胸ネタは鉄板』みてぇな扱いだけども。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

まぁそんな感じで、個人的な琴線を逆位相で断ち切ってくるエピソードが連続したため、あんま感想が書けませんでした。
次回は何らか波風が起きるか、話が先に進むか、キャラの意外な魅力が見えると良いかなぁ…こら、二期では絶対に終わらんな。知ってたけども。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

アズールレーン THE ANIMATION：第6話『【羈絆】絆を繋ぐ、心を縛る』感想ツイートまとめ

アズールレーン THE ANIMATIONを見る。
黒いキューブを巡る争奪戦は、アズールレーンに軍配が上がった。一旦落ち着いた戦況を受け、戦士たちは矛を収める。
それぞれの国、それぞれの街で積み重なる、それぞれの想い。同じ月を見上げながら、相争う未来が待つとしても。
今はただ、平穏を抱きしめて。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

そんな感じの、ノーアクションモア肌色！　どっさり”数”を相手取る箸休め回である。
僕は原作やってないわけだが、まーたっぷりと”数”をこなしたことだけは判る…そんな感じのまったりエピソードであった。とにかくワチャワチャとキャラが出てきて、思い入れある人はビクンビクン反応してたろーな。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

日常描写やドラマを頑張りつつ、必ずアクションを入れて体温上げてくれたアニメだけに、一切殺陣なしの穏やかな作りにはちょっと驚く。
しかし平和な作りもしっかりしているので、食べごたえは十分。陣営を横断しながら、それぞれの平和、その先にある戦争をじっくり見せるエピソードとなった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

お話はエンプラさん→赤城→綾波→エンプラさんと、複数主人公をまたぐ感じで展開する。
各キャラクターが何をモチベーションに話が転がっているのか、その周辺にどんなキャラクターがいるのか、一個ずつ確認するような作りだ。丁寧でありがたい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

エンプラさんはおはようからお休みまで、安心のベル印に見守られていた。
衣食住、全領域でクオリティを上げて、他人だけでなく自分も大事に出来るよう、最強戦士を大改造。ロイヤルの計画は大成功である。
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc.／アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/vdjGzHztMG

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ほんまベルはんがぴったり隣り合うことで、エンプラさんのやけっぱちイズムはいい方向に改善されており、よく話すしよく笑う。
というか、元々他人を大事にしすぎて自分が蔑ろな無視の英雄なんで、優しさを他人に向けるのは得意なんだよねエンプラさん。余裕が出て地が出た、というか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

”メイド”の職分を超えまいとするベルを、あくまで一個人として食卓に誘うエンプラさんが良かった。
エンプラさんは我一刀に賭ける修羅みてーな顔してるくせに、他人は好きだし尊重できる所が面白いよな。もっと生き方が雑になって良いはずなのに、他人絡みが丁寧。大事にしてくれる人を大事にできる。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

クリーブランド”姉妹”の健やかな関係に、眩しさと寂しさの混ざった笑みを見せる辺り、ヨークタウンへの感情は複雑なようだ。
姉が背負えなかった重責を果たすべく、”私”を捨てて”公”に活きる。人間ではなく、戦闘の機械として戦う。
その思いつめを、ベルは優雅に解いていく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

亡命先のアズールレーンで、逞しく商売に明け暮れるアジア勢。その多彩さに『まるで人間だ』と呟く戦士と、『人間ですよ』と受けるメイド。
まぁ画面にはヒヨコと艦船少女ばっかり写るんで、この世界の”人間”がどういう存在なのか、イマイチ硬い答えは帰ってないわけだけどね…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

とまれ、ベルは戦争以外に艦船少女のヒューマニティを求め、実行する。
ただの言葉ではなく、生活に寄り添った働きかけが、ジワジワとエンタープライズに染み込んでいる（というか、持ち前のヒューマニティを思い出させている）ことが、よく判る戦士の休息だった。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

この二人、エンプラさんの”強さ”は全然減ってないし、ベルの踏み込みも非常に知性的なので、絵に書いたようなズブズブ関係にはなってない。
しかしお互い敬意をしっかり持ち、相手のこだわりに理解を示しながら、生活を共有して分かり合っていく変化が穏やかで、なおかつ靭やかでとてもいいと思う。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

僕は原作の彼女らを知らんけども、アニメ個別の関係として非常に魅力的であるし、キャラを尊敬できる書き方になっている。
彼女ら二人がどう生きていくかを追うことが、アズレン世界の”戦争”を描く道にも繋がっていて、主人公として非常に太い描写になってると思う。エンベルがあって良かった…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

一方未成熟なところから道を探していく担当、ジャベリンちゃんはお風呂入ってた。
謎のレーザービームが飛び交い、肌色満載ロリ巨乳。サービスシーンで終わると思いきや、『みんなと違う』ことを悩むユニコーンを足場に、”敵”との対話に道を開いていく展開を引っ張るとは…なかなかの豪腕。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

相変わらずラフィーちゃんが人格強者で、話がブレずに非常にありがたい。ラフィーちゃんが言ってることを実現できれば、大体話は良いところに落ち着きそうだからな…身近なところにお手本があるのは、とても良い。
『違うのは当たり前』
文字通りの裸の付き合い、この答えが出てくるのは強い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

とは言え開戦済みでバカスカ殴り合ってるのは事実で、一度振り上げた鉾はどっかに収めないといけない。
年少組は、理想担当がラフィーちゃんで、現実担当がジャベリンちゃんなんかなー、と思ったりもする。
前回ラフィーちゃんのデケェ背中を見たジャベリンは、『綾波と友だちに』という夢を言葉にする

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

敵なんだし、戦うのはしょうがない。
そういう現状追認、思考停止から踏み出して理想を追う道を、ジャベリン（を主役とするこの御はなし）は見据えたわけだ。
その思いが届くかどうかは、激しい戦火をどれだけ切り裂けるかにかかっている。バトルモノにおいて、弱い主役に発言権なしッ！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

綾波とジャベリンが手を取り合うためには、重楼とロイヤルが政治的妥協点にたどり着く必要がある。
そこを探るのが戦時の政治（あるいは政治の戦時）というわけだが、重楼中枢に近い赤城は、何を願うのか。
やっぱ天城じゃーん！　みんな失われた”姉”に巨大感情モリモリじゃーん！！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

スパルタンでツンツンな加賀が、どう見てもENJIな睦月型にビビられ、ほんわかした赤城が子供に上手く向き合える。
ベルとエンプラさんがアズールレーンで演じるのと同じ、戦士に足りないものを補足する関係が、この姉妹にもある。
あのENJIもバカスカ打ち合い殺し合いなの？　ヤダぁ…（今更な感想）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

しかし加賀の”青”と赤城の”赤”、同じ月を見上げても、見ているものは違う。ここら辺、相互に向き合っていい方向に進んでるエンベルと対象的で、なかなか面白い。
エロい演技しつつ、断絶に寄り添うプリンツ。
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc.／アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/HIV8IlhALE

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

鉄血は本陣描写がまだないけども、ヤッパなんだかんだ生活があり、他者を思う気持ちがある”人間”の暮らす土地なんだろうなと、プリンツを見てると思う。
エロ服着てエロ口調で色々煽ってくるけど、根っこの部分では同盟相手のこじれた姉妹愛を無視できない善人じゃんこの人…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ベルもそうだけど、口から出る人間性高いセリフと着てる衣装がマジで噛み合ってなくて、時々脳がバグるのが面白いよねこのアニメ…。
アズールレーン陣営で加速する人間交差点が、レッドアクシズにおいても速度を増すのか。プリンツと加賀の交流にも、今後注目したい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

遠い敵国で、少女が掴まんと伸ばす遠い月。それと同じものを、エンタープライズとベルファストも見上げる。
悪い大人の、美味しいコーヒー。酒精と真心を隠し味に、今は一瞬の休息を。
© Manjuu Co.,Ltd., Yongshi Co.,Ltd.& Yostar, Inc.／アニメ「アズールレーン」製作委員会 pic.twitter.com/zUtc3YXgQs

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

”月”という共通モチーフを上手く使うことで、同盟と枢軸、それぞれで似通うものとすれ違うものを上手くスケッチするエピソードでした。
メイドのベルが与えるばかりでなく、エンプラさんから貰ってる描写、共有してる描写が多いのが、公平でいいですね。プライドと実力のある、大人同士の交際って感じ

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

年少組は三人肩寄せ合い、ラフィーちゃんをお手本に道を探せる。綾波は一人、優しい心を散る桜に彷徨わせる。
失われた天城を求める赤城、その背中を見つめる加賀とプリンツ。
似通ったものを追い求めているのに、心の繋がり方が各陣営で異なる様子がしっかり描かれてました。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

今回確認した関係性と感情を追いかけて、後半も物語は加速していくのでしょう。
群像劇にふさわしく、色んな年齢のキャラが色んな問題を抱え、それが戦場一個にしっかり集約している。結局はヒューマニティを描くことに、物語の焦点がある。
数を扱いつつ、足元がバラけない安定性を強く感じます。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

僕はいわゆる『カウントを整える』回が好きです。話の本筋があまり動かず、劇的なイベントも起きないけども、物語がどこに向かうのかしっかり整理して、方向性を視聴者と共有する回。
海戦がない今回は、そういう仕事をしっかり果たしたと思います。作画ちょいヘロだったけどネ…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

同じ月を見上げているはずなのに、海を隔てて相争う。それぞれの陣営で深まる絆、すれ違う想い。
そういうモノをしっかり確認できた、良いエピソードでした。
黒いキューブがいかな波紋を巻き起こし、戦争はどんな顔で少女たちを睨むか。アズレンアニメ、後半戦も楽しみです。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

追記　無機的なギミックが、有機的なドラマを吸い上げるように設定を作るのは基本であり技巧。うまいなー。

アズレン追記。
黒いキューブがエンプラさんに反応してたのは、天城復活を赤城が方向づけしてて、同じく”姉”に巨大感情を持ってるから、ということか…？　悪い百合厨みてぇだな”黒のマインドキューブ”
鏡面の向こうにいる、黒い私。それはセイレーンの技術に浸った枢軸…”敵”でもあるか。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

セイレーンと艦船少女の繋がりもまだ伏せ札だし、ここら辺絡めてデカいネタを埋めて、エンプラさんがドバーンと突破して大・団・円ってなりそうな予感。
やっぱ二大陣営対立の根本は、セイレーン技術を許容するか、拒絶するかなんだよなぁ…そこにどんな、実利を超えた倫理的理由があるかって話で。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

まぁ黒のキューブが女女の巨大感情を吸い上げて育つ魔花なのは、おそらく間違いないっぽく。
後半はプリンツ→加賀→赤城→天城（ロスト済み）の地獄一方通行が、ドバっと発火しそうで期待大なんだよね…プリンツのお澄ましエロ顔の奥に、濃厚な純情を隠していると俺好みで素晴らしい。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

BEASTARS：第5話『しっぽの汚れにも理由を見出すお年頃』感想ツイートまとめ

BEASTARSを見る。
毛生え変わり、蝶迷い出る夏…。あのとき舞台に迸らせた激情を、レゴシはどう扱ったものか悩んでいた。
同じ場所で足踏みを続けるような、確かに前に進むような。
青春の奇妙な触感の中を、尻尾を揺らしながら歩く。
蝶々のように空を求め、君を想って。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

そんな感じのBEASTARS、夏色の第二章開幕である。
陰りの中に身を潜め続けていたオオカミが、隠しきれない激情と資質を光に踊らせたことが、世界を、青年をどう変えていくのか。
その行く先はまだ見えぬながら、形のない青春が奔流のように、何かをどこかへ押し流していく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

そういうポテンシャルを感じさせる、爽やかで静かで、靭やかな開幕となりました。
全体的なカラーリングも青主体、光も強く眩しく高くなって、作品全体に”夏”が溢れている感触が気持ちいいですな。
…まぁここに、ドロドロの青春リビドーとか、肉食草食合い喰む現実の重たさとか、滲んでくわけだが。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

お話はプールサイドで黄昏れるオオカミを、親友が気楽（を装って）に来訪するところから始まる。
学園がどんなに騒ごうが、俺はレゴシの親友。ジャックのぶれない友情、レゴシ個人をしっかり見てくれる誠実が、あまりにもありがたい。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

青く広く綺麗な、夏色のプール。そこに生まれるちっぽけな陰りに、レゴシはやっぱり隠れようとする。
しかし舞台に立ち、学園の話題になった事実はもう変えられない。ビルの不誠実を、牙を剥いて殴りつけた感情は嘘ではないのだ。
白黒の写真が、下手くそな作り笑顔が、それを証明している。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レゴシは黙考すると世界や他人を影に落としてしまう気質があって、影法師のジャックはそれを上手く表している。
他人に譲る陰気なオオカミに見えて、存外内面では”自分”が凄く大きい。その巨体が作る影は、他人の表情とか思いやりとかを、時に見落とさせてしまう。
しかし青年の沈思は、鋭い洞察も生む

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

考えすぎなくらい深く考えてしまう青年が、舞台をぶち壊しにしてでも…というか、そんなことが考えに浮かばないくらいに燃え上がった怒りと反骨。
どちらがレゴシの”本質”か、という話ではない。
激情と黙考、相反するように思える性質が、深いところで同居しているのが彼、ということだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レゴシの思いは現実を飛び越えて、舞台が終わった後のもう一つの舞台に飛ぶ。
柱と廊下が作り上げる明暗。筋書きを外れた役者が叱られる舞台裏。ルイ先輩はやはり、光に近い側に身を置いて、二人の肉食獣を睨みつける。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

のんきな光しか知らない観客が水を差すまで、ルイ先輩は二人を謹慎に処そうとしていた。
ビルに『”レゴシと違って”お前には倫理を期待してない』とこぼす辺り、『ほんとこのアカシカ、ハイイロオオカミのこと好きすぎて嫌いだな…』って感じ。
厳しい処分は、獣を抑えきれなかった後輩への失望混じりか

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ビースターを期待されるエリートとして、肉食よりも強い草食候補として、ルイ先輩はずっと光に当たり続けている。
それは重たく苦しいことだと、先週のビルがよく告げている。スターであり続けるのも、生半可じゃあない。
舞台の外側で、ルイ先輩はずっと”役者”として訓練され続けてきたわけだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

本来なら人目の届かぬ闇で行うべき、暴走への審判。それを光に向かって開かれた場所で行った結果、ルイ先輩は二人を不問に処す。
新しい伝説として、しっかり組み上げられた舞台。偶然に揺るがされることのない、制御された演劇。
そういう嘘を貫け。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ルイ先輩は、考えなしの後輩たちに謹慎とは別種の重荷を背負わせる。
平穏を演じること。舞台を降りても役者であること。”大人”であることを求める。
兎の血を啜って、欲動に正直であることだけが、”大人”のあり方じゃあない。
大衆に向かって顔と言葉を作りつつ、先輩の指導はづく。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

そういう靭やかな嘘に、聴衆は魅了され、見上げる。演じる側と見つめる側には、高さと距離が大きく空いている。
暗闇の中でどんな本音が渦を巻いていても、光の側には綺麗な建前を見せる。その努力は、取ってつけた嘘であり、同時に美しい物語にもなりうる。
ルイは永遠に続く演技として、社会を見る

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

”アドラー”の幕が下りても、草食と肉食が本音を牙に隠しつつ共存する世界は続く。
感情や欲望を剥き出しにする自然状態を、どこかに捨て去って社会を選んだ獣たち。その成員として”大人”になっていく途中の青年たちが、かぶらなければならない笑顔の仮面。
そこに、ルイ先輩は少しの本音を込める。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

それが本音だったかは、彼のモノローグを封じた今回は解らない。
でもレゴシは、『幼くても信念があれば、俺はそれを支持したい』という”公”への嘘を、自分への本当だと思った。
そういう一方通行が絡み合って、絆が編み上げられるのかもしれない。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

あまりにも複雑で、様々な嘘を隠した世界。
そう高らかに歌い上げるルイ先輩の背後に、何が隠されているかを聴衆は推測すらしない。
完全無敵のビースター候補、弱いものが強くなれる理想の体現。
その鎧が、相当に脆く傷だらけであることは既に見てきたとおりだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レゴシの黙考気質は、そういうルイ先輩の暗闇にもしっかり切り込んでいく。
弱くて強い、強くて弱い複雑な草食動物が、どういう仮面を付けているのか。それに向き合うとき、自分はどんな態度と本音を作り上げていけば良いのか。
ルイを鏡に、レゴシは自分を見つけていくのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

現実に引き戻されたレゴシは、水を求める蝶を見る。自分が身を置く陰りから顔を上げて、重たさと輝きの同居した光を見る。
『思い切り気持ちを開放して、それがイヤじゃなかった自分がイヤだ。』
思春期の感情は、とても複雑怪奇だ。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

純白と混沌。
二色に分けられた翼を羽ばたかせて、蝶は飛んでいく。溢れ出した思いと同じように、どうにも枷を付けられない気持ちを見つめる親友を、ジャックは誇らしげに見つめる。
ルイにとって、自分の影を見てくれるレゴシが救いなように。レゴシをじっと見落とさない親友は、確実に救いだよなぁ…

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ルイから託された、仮面の宿題。その重さに思い悩んでいたときよりも、すこし光の側に近づいて、親友たちは歩き始める。蝶のように自由に、青い世界へ羽ばたいていく。
希望がしっかりと刻まれた、良い一章総括であり、二章スタートのプールサイドであった
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

で終わらねぇ所が、まぁこのお話なのよ。
蝶のように軽やかに舞う、レゴシの初恋。
ハイイロオオカミの不器用な恋は、種族の壁を超え、非常に複雑な明暗と絡み合っていく。無敵の英雄が弱さを預け、甘えることが出来る唯一の存在。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

それが光に顔を向け始めたレゴシの憧れと”＝”であるところが、なんとも厄介である。
ジャックの受け答えを聞くと、彼ほどの好人物でも『オオカミはオオカミと恋愛するもの。逸脱してイヌ科まで』って考えてる社会規範が透けて、なかなか面白い。
世間的には、ルイとハルちゃんの方が”普通”なのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ルイ先輩の重責や痛みを見た後だと、『そら甘えたくもなろうよ…』って感じであるし、性欲と愛情に”食欲”が介入しない関係性には、ある意味”ストレート”な気楽さがある。
いや、お互いの立場と感情を考えるとネットネトの油地獄だけどさ…。一体どーなってしまうのか！（ガチンコ獣れんあい塾）

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

これを一番最初に見せられても、あんま動揺しなかったと思う。
レゴシ、ハル、ルイ。三角関係の頂点がそれぞれの弱さと脆さ、尊敬するべき強さと矛盾を兼ね備えた”人間”だとわかった上で、複雑に絡み合うから『どーすんだよ！』ってなるのだ。情報を見せるタイミングが良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

衝動のまま飛び出した光に、怯えつつ目を向ける狼。
闇の中己の弱さを、兎の柔肉に預ける赤鹿。
それぞれの青春は複雑に混ざり合い、明暗の中で踊る。
青い一報が、生まれつつある変化を静かに、確かに刻んでいた。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

そんなAパートから一ヶ月、レゴシは相変わらず日陰にいた。映えある隕石祭りの裏方、縁の下の力持ちを期待される立ち位置。
夏毛剃り剃りの男子高校生っぷりと、カップル色を増す季節の対比がいい。女っ気ないなぁキミら…そこが好き。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

世界の端っこに追いやらられた裏方班が、妙にギクシャクするのは一ヶ月前の舞台が理由だ。
あのときむき出しにした感情と暴力は、ビルやルイ、観客以外にも届いている。
裏の事情を知っていて、日常を深い部分で共有する仲間に、生まれた波紋。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レッサーパンダがレゴシのヤバさに言及するときの薄暗さと、それを気さくな態度で散らそうとするクジャク先輩の対比がいい。
裏方のリーダーとして、不平不満を聞き遂げ、集団をそれとなく制御する成熟。ドーム先輩は大人だなぁ…。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レゴシは自分が震源となったぎこちなさに戸惑いつつ、それを気遣う先輩の優しさも感じ取りつつ、それより強い感情に尻尾を振って猛ダッシュである。
恋。白いふわふわ兎の形をした、名前をつけられない新しいトキメキ。少しの戸惑いと、沢山の高揚を閉じ込めた麗しい感情。
しゃーないな恋なら！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ドームの気遣い、何かと不満がたまりがちな裏方チームの社交を後ろにおいて、自分の恋に走っちゃう所が、レゴシの自分勝手な黙考主義だなぁ、と思ったりする。
巨大過ぎる自意識に閉じこもって、その影に他人を包み込んでしまう。細かい配慮を見落とす。
それは社会的な欠点であり、魅力でもある。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ボーッとした無遠慮さは、煩雑な社会関係を蹴り飛ばすほどに、情熱的になれる”なにか”を持ってる裏返しだ。
人格には様々な形があって、欠陥に見えるものがかけがえのない個性、強みと長所であったりもする。
自分自身を含めた”ヒト”の複雑さに気づく時代…青春かッ！

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

さて、そんなレゴシの複雑な感情を向けられる華、ふわふわ兎のハルちゃん。
しおれた命にも優しく目を向け、クソアマ共にはビッチ呼ばわりでメコメコにされる。
暗いんだか明るいんだかよく解んない青春のただ中にいる、これまた複雑な兎である。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

地べたに引きずり降ろされても、言うべきことは言い切る。ちっぽけな草食動物が張れる意地を、最大限ぶん回すタフガール…で済まない所が、彼女の複雑さだ。
『背後にいる存在に気づかない』って要素が、肌を合わせているルイ先輩と共通な所が、なんか切なくて面白い。結構似たモン同士なのだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

ルイ先輩は陰りを見ようともしない大衆を背負ったけども、ハルちゃんは陰気な狼の影を背負う。
自分のタンカがクソアマ共を黙らせたと思っていたけど、それは虎の威を借る狐ならぬ、狼の影を背負った兎だったわけだ。望んでも、牙は生えるもんじゃないね
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レゴシのシルエットの中で、客観的な現実は勝手に進行する。当惑を表に出せないまま、本当に言いたいことを喉の奥で噛み殺して、青春は自動進行していく。
結構多様される表現だが、レゴシの内省的性格、ハルちゃんの存在のデカさが可視化されて、結構好きな演出だ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

自動進行の青春にどうにか噛み付いて、レゴシは腰をかがめて花を差し出す。
それを憐れみと取ったハルちゃんは、眉をしかめて肩を怒らせる。
小動物の意地を遮る、毛むくじゃらの腕。ツッパっても、狼は怖い。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

大人になりかけの青年が持つ、なけなしのプライド。本音を押し殺して嘘で塞ぐ生き方から、漏れるフィジカルな恐怖。
ここもルイ先輩との共通点で、この作品世界で”草食”が否応なく刻まれた、絶対的な格差なのかもしれない。
所詮、食うものと食われるもの。意識するとせざると、共存は格差を顕にする。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レゴシがそういう差異に意識を避けないまま、自分のことでテンパってる様子…無遠慮にむき出しにされる牙にハルちゃんが怯える様子が、会食の中で活写される。
表向き社交的な、学園によくある風景。微笑ましい青春の一コマ。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レゴシが恋と自分をどう取り扱っていいかテンパる中、ハルちゃんは『包容力のある先輩』という仮面を超えて跳ね上がる脚を、テーブルの下で抑え込むのに必死だ。
牙をむき出しに、バクっと食べる。他人と食事を共にする時必要な配慮が、まだ十分鍛えられていない子供の仕草。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

僕ら人間（あるいは肉食同士、草食同士、男同士女同士）なら『マナーがなってないなぁ…』ですむ所が、肉食／草食という圧倒的な断絶を挟んだ二人には、本能を突き刺してくる。
食う／食われるという、”それ”を廃絶することで社会が成立している、根源的な関係性。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

自分という影に向き合うのに必死なレゴシは、その存在に気づけてすらいない。だから配慮もできない。
しかし少し大人（性成熟含む）なハルちゃんは、後輩狼の人の良さを理解しつつ、自分の体（と社会）に刻まれた決定的な事実を、衝動的かつ冷静に見据える。
この断絶が、面白い会食シーンである。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

レゴシが優れた腕力と爪を持っているのは、ビルとの殴り合いで証明済みだ。ルイ先輩も、持ち前の武器を隠そうとする仕草に苛立ち、惹かれていた。
肉食…生来の優越種であることに、レゴシは十分向き合っていない。だからハルちゃんの怯えにも気づかず、恋にルンルンと当惑する。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

礼儀正しく離れていくハルちゃんの恋に、レゴシの世界は歪む。自分の恋心ばかり見ているレゴシに対し、ハルちゃんは忠告する本能と、気のいい狼への対応に悩んでいる。
このズレは年齢、性差、捕食が複雑に絡み合った、二人の関係を上手く圧縮していた。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

色んなものがズレてる二人が、夜闇を歩いていく。街頭のスポットライトの中で、身体を縮め尻尾を汚しながら、ただお互いの瞳を見る。
性別、年齢、人格に捕食。色んな差がある。
でも、信念のように幼く、力強く脈を打つ恋は嘘じゃない。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

あれだけ二人を引き離していた差異が、眼と眼を通じ合わせるとふわりと曖昧になるのが、ロマンティックでいい。
確かに、色んな差異がそこにある。でもそれを乗り越えていく胸の高鳴りが、どうしようもない本当として胸に宿るなら。
それは、あまり大したことではないのではないか？

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

そう信じたくなるような本質主義が、二人の距離をグッと縮めていく。
周囲の状況をあまり見ないレゴシが、自分の恋にまっしぐらなのはよく判るが、そんな純情を間近に受けて、草食動物としての自己保全とか、孤高のビッチとしての立ち回りとか、ハルちゃんの”大人”な賢さが抜けてくのが、なんか良い。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

性といじめにすっかり擦れっ枯らしなハルちゃんだけども、当然まだまだ子供であり、被捕食生物としての弱さを思い知らされることも多々あり。
ルイ先輩が白い柔肉に自分の弱さを預けるように、ハルちゃんもツッパらない自分を、純情な狼に預ける気持ちになったのかも知れない。それは多分良いことだ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

まぁそんな、尻尾ブンブンの甘い夢を思い切り殴りつけてくる厳しさも、この話にはあるわけだが。
それでも、恋という信念を胸に、陰気な狼男は青春を走る。三日月と街頭が混ざり合う明暗の中で、喜びに尻尾を汚しながら。
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— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

そういうところで、今回は幕である。
ビルを殴りつけて、堂々光に向かって自分を叫ぶかと思いきや、染み付いた陰気なる内省主義はなかなか消えない。
自分の考えに沈みがちなレゴシが、ちょっとずつ広い世界、その光で果たすべき責務と恋に目を向ける様子が、夏の爽やかさの中描かれるエピソードでした

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

僕はジャックがいっとう好きなので、今回はアニメでしっかり描かれて最高に良かったです。
ガキの頃からずっと一緒で、お互い支え合ってきた親友。レゴシの明るい表情も暗い顔も、変わらない本性も変わっていく成長も、全部まるごと大好きでいてくれるジャック氏…マジLOVEだよ…2000％くらい…。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日

そんなジャックが知らない恋模様も、ズズイと進展…し、一筋縄でいかない三角関係が炸裂ッ！
一体レゴシの恋路と青春は、友情と情愛が絡み合う複雑怪奇はどこに転がっていくのか。今後が楽しみになる、良い第二章スタートでした。
いやー、全然叙情エンジン衰えんなぁ…素晴らしい。
来週も楽しみ。

— コバヤシ (@lastbreath0902) 2019年11月7日