イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

すべてがFになる

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-:第11話『無色の週末』感想

事件は終わり、かくして人々は日常に溶けていく。森博嗣原作のスペキュラティブなミステリのアニメも、ついに最終回であります。24分間背景は賑やかなれどずっと会話劇ってのは、このお話らしい終わり方だ。 今週は3つの対話をつなげて一つのお話にしていて…

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-:第10話『紫苑色の真実』感想

髪の長いセイレーンが破滅を歌うアニメ、怒涛の解決編。真賀田四季殺人事件の全容が不可思議なVRで解明されつつ、男と女と少女と男と女(なりかけ)の綱引きにも決着が付く回でした。今回こう終わるってことは、最終話は全部エピローグか……余韻があって良い…

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-:第9話『黄色の死角』感想

止まっていた時が動き出した結果人が死ぬアニメの第9話は、閉ざされていた島が開かれたらトリックが解かれるお話。原作からいろいろ改変しているアニメ版ですが、『死人がひとり減る』というかなり大胆な改変を経て、一気に解決編に突入しました。血の繋がっ…

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-:第8話『紫色の夜明け』感想

奇人変人が織りなすメロウ・ドラマ、八回目は萌絵のセクシーアピールと犀川先生のエウレカ。Aパートを虎縞ラムちゃん水着で駆け抜け、Bパートもショートパンツで無自覚なセクシーを振りまいた、萌絵の奇人っぷりが目立つ回となりました。最近人間アピールが…

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-:第7話『灰色の境界』感想

人倫を超越した天才の名残に分け入っていくインサイド・ミステリー、七話目は英語の対話と過去への旅路。一度研究所を離れてモチベを確かめた甲斐あって、積極的に探偵役をこなす二人。犀川先生は英語で真賀田妹と会話をし、萌絵は記憶の海を潜って死人と喋…

すべてがFになる-THE PERFECT INSIDER-:第6話『真紅の決意』感想

白い箱のなかの悦楽アニメ、今回は結界を一旦出て空気を抜くエピソード。これまでバラまいていたヒントを一旦まとめ、ラブコメっぽいことをしてもう一度事件に挑む流れでした。研究所の白くて重い闇がどんだけ圧力あったのかというのは、外の風景を見ないと…

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-:第5話『銀色の希望』感想

真賀田四季の存在と不在を巡る冒険、5回目の今回はいつにも増してダイアログ多め。実際に起きたはずの所長殺人は遠景に遠のき、二人はいないはずの四季博士に振り回されながら、時に身勝手な子供のように、時には落ち着いた賢者のように会話を続ける。一方十…

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-:第4話『虹色の過去』感想

不思議の国のマーダー・ケイス、四話目はヒント集めと夢遊病。謎のロボット・ミチル、多重人格、切り取られた手足、そして"すべてがFになる"。問題解決のためのヒントをばら撒きつつ、メインは白い彼岸に惹きつけられる萌絵の描写だった気がします。 過去の…

すべてがFになる-THE PERFECT INSIDER-:第3話『赤い魔法』感想

ゆるふわオサレ日常アニメはもうお終い! 死人が二人も出たんだからね!! という、ゆるふわオサレ日常ミステリアニメ。死人出てるのに主人公Sが一切うろたえないので、とんでもないことが起きている感じが薄いつーのが、このアニメらしい所だと思う。もとも…

すべてがFになる -THE PERFECT INSIDER-:第2話『蒼色の邂逅』感想

森ミステリの起点にして、この20年間のサブカルチャーに色々影を伸ばした作品のアニメ化、二話目。島でも大暴れな萌絵ちゃんと、相変わらずの鈍感主人公犀川先生、そして事件の始まりという流れ。かなり早い段階から"四季"のエピソードをピックアップし、真…

すべてがFになる THE PERFECT INSIDER:第1話『白い面会』感想

気付けばもう20年前の作品、メフィスト賞初代受賞作のアニメ化。『これからお前らをオサレで殴る!!』と全力で宣言したOPから始まり、神戸監督&大野シリーズ構成のセンスが全開になった絵作りと、バリバリの会話劇で進んでいく展開でした。こうしてアニメ…