アルゴナビス from BanG Dream! を見る。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
メジャーシーンへと僕らを導く、青く煌く夢の星。ディスフェス参加を勝ち取ったアルゴナビスの未来は、唐突に閉ざされる。
音楽への情熱を薪に燃える、経済という怜悧な機械。
その非情に巻き込まれた子供たちは、何に惑い何を願うか。
そんな感じの波乱万丈バンドストーリー、第11話である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
フェスへの参加がキャンセルされ、蓮が一本釣りされる。”大人の事情”にぶん回されつつも、胸の奥に疼く純情を保ち、同じ船に乗り続ける。
摩周さんの音楽修羅っぷりも含めて、このアニメらしい”美味しい苦味”が元気だった。
万浬の後遺症も洒落になんねぇ重さを維持しつつ、バンド全体で共有して。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
アルゴナビス、リスタート! という回だった。
ここで一気にサクセスしてくのではなく、挫折も戸惑いも飲み込みながら進んでいくのは、好みの味付け。まぁバンド成り上がり物語は、アプリでやんのかもしんないけど…。
アルゴナビスが漕ぎ出した、”音楽”という巨大な海。その中でもとびきり厳しい”プロ・ミュージシャン”という航路の洗礼を、少年たちは浴びる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
先週ラストで『ま…そういうもんか…』くらいで飲み込んでた摩周さんと、子供らの動揺の対比。
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それを背後で見守りつつ、どっしりと『世の中』を語るマスターの口振り。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
音楽を”職業(プロフェッション)”に出来なかった(あるいはしなかった)マスターも、この荒波に飲まれた過去があるのだろうか?
摩周さんもそうだが、アニオリキャラの効かせ方が結構好きなんだよな、このアニメ…。
降って湧いた大嵐を受けて、アルゴナビスの航路は迷う。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
そらそーである。期待し、努力し、それが報われて未来に続いたと思ったからこそ、ショックはデカい。
しかしそれは世の中の”当たり前”でもあって、大事なのはアクシデントが起こったことではなく、それにどう対処していくかだ。
しかし変えられない事実を飲み込み、糧とするためには子供の小さな胃袋では足りない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
なので、ライバルバンドのわっかりにきぃエールが、蓮を目覚めさせていきまーす!
さんざん尖ったこと言ってた癖に、自分以外がライバルDisると不機嫌になる…面白すぎる
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那由多くんの喉以外小学三年生っぷりが最近愛おしくてしょうがない。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
賢汰兄ちゃん以外には蓮のこと気にかけてるの知られたくないから、二人きりでお外に出るし。
でも仲良くなり方解んないから、スゲー遠回しに電話かけて、スゲー遠回しに『気にすんな! 頑張れ!!』って言うし。
その超分かりづらいエールで、『…僕らは運に流されるだけだった! 星は自分の手で掴み取らなきゃいけない!! 貪欲ッ…”獣”になれッ!』と悟って猛ダッシュする蓮も、相変わらず変な奴である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
不器用な変人が、”歌”で無条件に繋がってしまう。
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人生そういうこともあるし、そういう相手に出会えた蓮と那由多は多分、幸せなのだろう。不器用な凶暴さを、手のひらの中で思う存分暴れさせてくれる理解者もいるしね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
賢汰が那由多を理解り過ぎていて、深幸が挟まる隙間が一切無いのはマジかわいそう。そして美味しい。
荒波の只中に、強い意志を持って航路を刻んでいく決意。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
ライバルから届いた”風”を蓮は、バンドの仲間に伝えていく。
やっぱ蓮が殺し屋の眼になって、人生の真理をドドンと吐き出すシーンは気持ちがいいなぁ…伊藤昌弘さんの、芯のある演技が凄く良い。フニャッとモードからスイッチ入れる瞬間が好き。
自分たちらしくあるために。マネーをもっと稼ぐために。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
悔しさと理不尽から目を背けるのではなく、あえて嵐の中に飛び込む。今の想いに、ちゃんと向き合う。
そういう覚悟が、アルゴナビスに広がっていく。ここで思いを言葉にして伝えるのが、『みんなで決めるバンド』だなぁ、と思う。
というわけで、那由多くんのアシストのおかげで道は定まり、大学を吹き抜ける風も爽やか! スーツ姿の不審者爆誕!! である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
涼し気な色彩のキャンパスに、闇のオーラをまとった摩周さんマジ似合ってなくて面白すぎる…。
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フェス不参加!で”暗”になって、向き合う覚悟を決めて”明”のキャンパス、そして摩周さんの闇勧誘でまた”暗”と、物語のトーンに合わせて切り替わるライティングが、なかなか面白い。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
『お前が欲しい。バンドはいらない』
青春バンドモノの必須イベントが、良いタイミングでぶっ込まれました!
まぁ蓮が欲しいのは金でも成功でもないので、そっち方面からアプローチするのはあんま上手くないとは思うが。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
摩周さんが銭稼ぎ含めたビジネスで蓮を狙ったのか、音楽ビジネスはより輝くものを掴むための手段なのか、そこらへんはちょっと見えない。立ち位置的には、そこ掘り下げるキャラでもないか?
でもデザインと立ち回りが良いので、摩周さんのモチベーションは個人的には知りたいのよね…。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
立ち位置としては、主役に恩寵と試練を与える便利な”大人”でしか無いんだけども…やっぱ第4話での守護天使っぷりがあまりに良くて、彼の”人間”を見たくなっちゃうんだよな…(脇役に肩入れしすぎマン)
んで、マネーとサクセスといえばこの男、アルゴナビスの銭ゲバ大臣・白石万浬である。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
気づけば大好きになっちまっていた”僕のバンド”に、いられなくなるかもしれない爆弾。それを知られるくらいなら、離れたほうが気が楽だ。
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生臭くてリアリストな顔が印象的だからこそ、臆病に自分を守ろうとする万浬の震えが、よく刺さる。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
この『俺…いらないのかな…』って不安は、第5話の結人と重なってて面白いね。あのとき離れようとした男が、今度は皆を繋ぐために真実を伝えていくのだ。
そして蓮は、欲しい物を最初から掴んでいく。
ここで第1話で歌ってた”戦隊モノ”をくすぐってくるのは、上手すぎてビビった。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
色んな色と個性がある、だからこそチームになれる。
そういうものへの憧れは、アルゴナビスに乗り込む前から、蓮の中で強くうずいていた。だからこそ、あの”歌”を歌っていたのだ。
自分の心に欠けていて、だからこそ強く求めていたピース。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
『アルゴナビスのボーカル、七星蓮』
集団への帰属意識が、個人の背中を真っ直ぐ立たせるような、幸福な共犯関係。
それを与えてくれた場所へ、愛情もプライドもある。
だから、貪欲に真っ直ぐに追い求める。
『僕は、”アルゴナビスのボーカル”であることを一生諦めない。お前はどうなんだ、白石万浬ッ!!』
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
”先に言う”ことで退路を塞ぎ、真っ直ぐな青春爆弾を投げつけてくる蓮のドSな立ち回り。思わずブルブル来るネ。
相変わらず、殺し屋の眼しとるな…
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弱さも、迷いも、全てを共有しながら進む船。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
運命共同体として、このバンドでやっていく。浮くも沈むも一緒だッ!!
そんな青臭い決意を、音楽サイボーグに叩きつけ、決意表明とする。
摩周さん聞いてください、俺たちの”今”を…。
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第4話ではたった一人のデビューライブを、真摯に届けた相手。自分たちをすくい上げ、かき乱した男。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
そんな摩周さん一人に、決意と決別を叩きつけるべく”みんな”でかき鳴らす”AGAIN”。
挫折と覚悟を混ぜ合わせた、あまりにも真っ直ぐな青春楽曲。やっぱ中村航の詩は、小細工なしっぷりがスゲェぜ…。
ビジネス最優先の摩周スタイルにかき乱され、傷つけられたけども。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
あの時雨の中チラシを取って、たった一人歌を聞いてくれた事実が消えるわけではなくて。
だからこそ道を違える挨拶として、今出せる精一杯の”歌”を差し出すアルゴナビスの純情が、僕は好きだ。
音楽で出会ったのだから、音楽で別れていこう。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
自分たちが”バンド”であることに、プライドがある決別だと思う。作品がテーマに据えているものを、大事にブン回してる感じもある。
やっぱ音楽のアニメだからなぁ…エモが高まったら、歌が流れ出すわけよ。そういうのは本当に大事よ。
というわけで、嵐からの再出発でした。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
那由多くんから継承された”獣”の意志が、蓮からバンドへ繋がり、万浬の迷いを受け止める。
それに支えられた覚悟で、摩周さんに”今”を届けて、自分たちの航路を誇り高く進んでいく。
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(アプリ含めて)今後お話がどう転がるかは分からんですが、アルゴナビスの幼年期が終わるエピソードだったと思います。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
何かを選ぶことは、何かを選ばないこと。
摩周さんの冷たいスタイルは拒絶されて当然ではあるんだけども、それでも道が分かれる寂しさを勝手に感じて、ちょっとジンとした。
忽然とアルゴナビスに背中を向け、しかし一度振り向いた赤い目の音楽機械もまた、蓮と彼のバンドに何か、熱を持っているのか。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
やっぱなー…摩周さんSUKI人間としては、もう一手彼の内側を見たくてしょうがない。
その冷血ッ面の奥に、隠してるんだろ…”獣”をさ…(願望垂れ流し)
それは僕が、勝手に気にかけている脇道として。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
自分たちの道を、力強く選び取ったアルゴナビス。”客”として入るしかないディスフェスで、どんな屈辱と奮起が…新しい歌が胸の奥から湧き上がるのか。
安易なサクセスとは別の方向に舵を切ったお話が、どう進んでいくか。次回も楽しみです。
しかしアレだな、那由多くんから投げられた分かりにくいエールに蓮が即座に感応し猛ダッシュするシーンを『このアニメらしい、最高』と感じたってことは、言語やロジックを超えた、一種頓悟禅的な感覚領域がブン回って話が進む勢いが好きなんだな。
— コバヤシ (@lastbreath0902) 2020年6月14日
『え、なんで?』と『理解る…』の共存が気持ちいい