成田良悟、電撃文庫。んで成田先生の代表作も新作でました。アニメ割といい出来ですよね。でも今回は、禁酒法時代から前にスピンオフしてミレニアム編です。前回が後ろにスピンオフした中世編だったので、二連続で本筋から離れた形になりますね。んでもま、正直禁酒法時代はビミョーに混沌として話の筋が乱れていたので、ここで軸をずらしてくれたのは正直有難い。
ワンパを維持する努力、つう話しをさっきしましたが。シグサワ先生なら乾いた叙情性と残酷、成田先生なら多彩なキャラクターが大暴れするランブル感覚がワンパであり魅力なんですが。最近の成田先生はキャラの造りがちょっと荒くて、「えこいつ誰だっけか」という生き物が跋扈してたりしたわけで。んでもって、今回は新キャラの味がわりとよく、ということは成田味もよくなるというわけです。
話のほうは全編で、話が始まったところで続いたのでどうにもこうにも後編待ちでございますが。まぁ味の濃いキャラをゴッタで煮込んで自然とランブる成田の方法論で考えると、今回は新キャラも旧キャラもいい位置に配置されていて、回り始めたら大安定だという予感がありますよ。まぁ面白かったですグッドグッド。
