イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

太陽の黙示録 建国編 3

かわぐちかいじ小学館。かわぐち先生三国志、新章三巻目。グレイシティ上陸を巡る、(文字通り)水際の攻防をネチネチネチネチ描いた巻。派手な動きはない、とか思いましたが、北の特殊部隊は本丸落とすし、おそらく落としどころとして重要な国連安保理が本格的に正面に出てきたり、結構重要な話しだった。あと、公文さんお久しぶりです。どこ行ったかと思ったけど、孫一さんの配下になるとは。
三人の主役が自分のあり方を考える段階は、この前の群雄編で終わっているわけですが。この建国編では、そこででっち上げた立志に現実の荒波というのがぶっかかる段階なわけです。実利の孫一、峻厳の操、理想の舷一郎。三者三様の理想とそれに伴う行動が、どう噛みあうか。それが、この建国編の中心軸だと思うわけです。
孫一さんはわかりやすく悪い顔をしているので、今回の実力行使は納得が行くわけですが。色々言いつつ舷一郎に塩を送る操のツンデレ加減というか、厳しく現実主義で行こうとしてるくせに、どうしても理想に惹かれている感じが非常に魅力的です。ライバルかくあるべし、という甘ちゃん加減でとても良い。願わくば、次の四巻では甘いところだけではなく厳しくかっこいい所も見せてほしいものです。