イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

3月のライオン 4

羽海野チカ白泉社。チカ先生の将棋青春ストーリー四巻目。前回綺麗に折れた零君の立ち直りストーリーと、僕らの大先輩島田八段の頑張り物語の二本軸でお送りします。まぁ島田先生は玉砕の二文字でしか表せない、地獄のような負け戦でしたが。つーか、ラスボス立ち位置であるところの宗谷がツエー。揺れないぶれない超強キャラであり、四巻目にしてようやくの登場という重役出勤に似つかわしい、期待に恥じないどっしり感でした。
そんなバケモノにぶち当たって苦しむ島田先生と、その脇でビクビクする零君の凡人二人旅。特に島田先生の胃の痛さは、そんなに胃が痛くなっても四タテという勝負の厳しさと併せて、読者の胸に迫ってきます。そら、最終ページでどう考えても死んでるわ。今後出番は減るかもしれないけど、凡人代表として、ちょっと天才色の出てきた零君の支援をして欲しいものです。「月下の棋士」の鈴本ポジション。
んで女性陣。三姉妹も相変わらず可愛く暖かくだったのですが、今回は香子でしょう。もう零君でいいだろ……と心の底から思うほど、キャフフしてましたね。香子はずるくて可愛くて、三姉妹にはないヒロイン力で攻めてきます。非常に宜しい。まぁナンバーワンヒロインは二海堂くんですけどね! 今回もいいヤツすぎて涙出た。零君の周りにはいい人が揃ってて、ここからの巻き返しに俄然期待が高まる四巻でした。