イマワノキワ

TRPGやアニメのことをガンガン書き連ねていくコバヤシのブログ

乙嫁語り 2

森薫エンターブレイン。森先生の、中央アジアの習俗と細かい民族衣装と可愛い姉さん女房萌え漫画。今巻もフェティシズム全開で通常運行。やっぱり今回も書き込みとリビドーの量が尋常ではなく、特に九話十話のオープニングページは「裸のお姉さんが描きたい」「めんどくさい模様の布が描きたい」という欲望が匂い立つようでした。素晴らしい。
一方、前回の感想で「これ軸に回すのかなぁ」といっていた嫁さんの実家との軋轢は、ちゃんと話数使って盛り上げてくれました。元々きな臭い家でしたが、想像をはるかに超えてメガヴァイオレンスで、それをはるかに超えて集落の人が暴力的でした。なんと言うか、正しくムラ的対応で好きですね、こういうエピソード。
間の細かいエピソードも、この時代この場所の人々への愛情がよく見えて好きです。十話とかはスミスの配置が絶妙で、結局オリエンタリズムの眼鏡(眼鏡キャラだけに)を通して見るしかない習俗を、読者が受け取るいいフィルターだと思います。そのスミスの旅が、次回以降のテーマらしい。今度はコロニアリズムだッ!!